登録販売者試験の試験科目の「人体の働きと医薬品(人体)」の勉強方法を述べるページ。独学者向け内容。「人体」は、得点源となる科目である。基本方針や勉強方法等を述べる。そのほか、直近試験の傾向や数字対策、各種勉強ブログへのリンクを掲載する。
「人体」の特徴ですが、「厳しいけれど、難しくはない」です。
基本的に、試験問題は、暗記問題・知識問題ばかりのため、最初のうちは、実に苦しいです。
しかし、凝った出題がないので、暗記と記憶が進むと、ドンドン楽になります。
「人体」でがんばるほど、「医薬品」や「法規」、「適正使用」で「捨て問」を作ることができます。
「基本知識」に次ぐ得点源としたい科目です。力を入れるべき科目です。
では、以下に、「人体」の勉強方法を見ていきます。
なお、独学全般については、メインページたる「登録販売者の独学」を一読願います。
直近試験の「人体」ですが、「副作用」のすべてが出題されるように、つまり、テキストの「副作用」のあらゆる記述が出題されるようになっています。
他の科目では、多少は、テキストの記述を端折ってもいいのですが、「人体」の「副作用」では、ダメです。
一言一句、読んでください。
後述しますが、(こんなんでないだろうー)なんて思わず、「副作用」のところは、あらゆる記述を精読しておきましょう。
「人体」ですが、近年では、「器官の定義」がよく問われるようになっています。
たとえば、「咽頭は、口腔から食道に通じる食物路と、呼吸器の気道とが交わるところである。」といった記述が頻繁に問われるようになっています。
現状では、そう突っ込んだ出題はありません。。
テキストの記述そのままが、選択肢の1つに登場するくらいです。
しかし、今後は、わかりません。
「器官の定義」は、「勉強リンク2‐対策ページ」にリンクを挙げています。時間のあるときにチェックしていってください。
「人体」の勉強方針ですが、タイトル通りに、「基本的に問題ではない」ってな次第です。
「人体」の出題は、一口で言えば、知識問題ばかりなので、ちゃんと勉強すれば、ふつうに点が取れます。
実質的な作業は、「基本知識」と同じ「問題演習とテキスト精読」です。
最後に、「人体」ですが、多少遅れても、“過去問ブン回し”で何とかなります。
「医薬品」の勉強が進んでないなら、「人体」は「後回し」もOKです。
「人体」の勉強方法ですが、「登録販売者の独学」でも述べているように、「テキスト読んで問題解く」で、100%対応可能です。
ざっくりテキストを読んだら、読んだところの問題をドンドコ解いていってください。わからなくても・解けなくてもいいです。
テキストや問題集の問題を、「3回」も解けばだいぶ実力が付きます。
回数前提で、ドンドン問題を解いていきましょう。問題を解くうちに憶えていくものもたくさんあります。
後は、間違えたもの・できなかったものを中心に憶え込んでいけばいいでしょう。
「勉強リンク1‐語呂合わせ・憶え方・まとめ」に、語呂合わせや憶え方のブログ記事へのリンクを挙げているので、活用してみてください。
さて、「人体」ですが、「I 人体の構造と働き」と「II 薬が働く仕組み」、「III 症状からみた主な副作用」の3つがあります。
以下、単元ごとのポイントを述べていきます。
「I 人体の構造と働き」ですが、中学の生物で、「暗記と記憶」だけです。
ここでは、「カタカナ成分」の出題が多いので、「勉強リンク2‐対策ページ」などで、対策を練っておきましょう。
ここは、最初のうちは、シンドイですが、要は、「接触回数」です。
たくさん問題を解いて、何回もテキストで接してください。
遠回りでも、これが一番早いかと思います。
「II 薬が働く仕組み」は、ややこしい記述が多いです。
今でも、わたしは、何が書かれているのか、いまいちわかりません。
トランスポーターとかの記述は、深追いせず、「過去問丸憶え」で、機械的に解けるようになっていればOKです。
たとえば、「一般に、消化管からの吸収は、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象」とか…、
「循環血液中に移行した有効成分は、主として肝細胞の薬物代謝酵素によって代謝を受ける。」とか…、
「多くの有効成分は血液中で血漿タンパク質と結合して複合体を形成しており、複合体を形成している有効成分の分子には薬物代謝酵素の作用で代謝されず、またトランスポーターによって輸送されることもない。」とかの記述は…、
(あーそうですか)みたいな感じで、そのまんまを、押えていけばいいです。問題さえ解ければいいんですよ。
なお、当該単元には、超絶定番論点の「剤形」があります。
ここは、費用対効果が抜群なので、最低でも、クリーム剤・軟膏剤の違いは、押えておきましょう。本当によく出ます。
また、「カプセル剤」に、食べ物アレルギーの記述があるので、「食べ物アレルギー系(牛乳アレルギー・ゼラチン)のまとめ」で、押えておきましょう。
「III 症状からみた主な副作用」ですが、「人体」で最も注意しないといけないところです。
登録販売者試験ですが、基本的には、同じような問題が出題されるのです。だからこそ、過去問演習が有効なのです。
しかし、当該「副作用」ですが、「これまで問われたことがないもの」が出題される傾向があります。
出題者は、意図的に、過去の試験に出てないものを出題している感すらあります。
そして、先述したように、「副作用」は、本当に、そのすべてが出ます。
たとえば、「全身的に現れる副作用」の「5)病気等に対する抵抗力の低下等」の…、
「ステロイド性抗炎症薬や抗癌薬などは、易感染性をもたらすことが知られている。」とか…、
「医薬品の使用が原因で血液中の血小板が減少し、鼻血、歯ぐきからの出血、手足の青あざ(紫斑)や口腔粘膜の血腫等の内出血、経血が止まりにくい(月経過多)等の症状が現れることがある。」とか…、
「2 精神神経系に現れる副作用」の「3)その他」の…、
「心臓や血管に作用する医薬品により、頭痛やめまい、浮動感(体がふわふわと宙に浮いたような感じ)、不安定感(体がぐらぐらする感じ)等が生じることがある」とか…、
「医薬品を長期連用したり、過量服用するなどの不適正な使用によって、倦怠感や虚脱感等を生じることがある。」とか…、
「3)循環器系に現れる副作用」の「(b) その他」の…、
「医薬品を適正に使用した場合であっても、動悸(心悸亢進)や一過性の血圧上昇、顔のほてり等を生じることがある」とか…、
…の記述です。
こういうのが、選択肢の1つに、ぴょろっと顔を出します。
(こんなんでないだろうー)と勝手な判断しないでください。(ウソでしょ?!)と言う感じの出題が多々あります。
テキスト精読の際は、その全記述を押さえていってください。
「逆」を言えば、従来のポイントだけとか、試験に出たとこだけという読み方は、当該「副作用」では、絶対にお勧めできません。
「人体」でも、数字が問われます。
「人体」に出てきた数字だけを、以下に、まとめています。復習や知識の確認等に、細切れ時間で活用してください。
なお、他の科目の数字は、「数字対策」を、参考にしてください。
定番論点・頻出論点の語呂合わせ等のブログ記事です。
使えるものがあれば、活用願います。
・血液の循環量15%、酸素の消費量20%、ブドウ糖の消費量約25%の憶え方
・ビタミン(ビタミンK、ビタミンD、ビタミンA等)の憶え方とまとめ
「カタカナ語句」と「器官定義」の対策ページです。
横断学習や復習、細切れ時間の活用等で、ご利用ください。
「人体」の過去問を、「全ブロック 試験問題 科目別 インデックス」にまとめています。
ドンドコ問題演習をしたい人は、活用してください。
そのほか、癖のある過去問を、「登録販売者 チェック問題 過去問リスト」にまとめています。
試験終盤あたりで、解いてみてください。
最後に、公式のPDF過去問に解説を付与したものは、「登録販売者 都道府県別 過去問+解説」です。
受験予定地の過去問を解く際に、参考にしてください。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
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