「上腹部にある中空の臓器で、中身が空の状態では扁平に縮んでいるが、食道から内容物が送られてくると、その刺激に反応して胃壁の平滑筋が弛緩し、容積が拡がる(胃適応性弛緩)。」
「(c)胃」ですが、代表的臓器のため、その全ての記述がよく出ます。
「富山県 R4 第61問」のような、ムムムとなる出題があるので、シッカリと目を通しておきましょう。
まずもって、要注意の器官定義の…、
「上腹部にある中空の臓器で、中身が空の状態では扁平に縮んでいるが、食道から内容物が送られてくると、その刺激に反応して胃壁の平滑筋が弛緩し、容積が拡がる(胃適応性弛緩)。」
…のところが要注意です。
これまでは、「東京都 H30 第22問」のように、定義そのまんまが出ていましたが、難化している昨今、どうなるかわかりません。
ガチ暗記は無用ですが、よくよく読んで内容を把握しておきましょう。
このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前で、読み直してください。
んでは、本文に戻ります。
「胃の内壁は粘膜で覆われて多くのひだをなしている。粘膜の表面には無数の微細な孔があり、胃腺につながって塩酸(胃酸)のほか、ペプシノーゲンなどを分泌している。」
「ペプシノーゲンは胃酸によって、タンパク質を消化する酵素であるペプシンとなり、胃酸とともに胃液として働く。」
「タンパク質がペプシンによって半消化された状態をペプトンという。」
「また、胃酸は、胃内を強酸性に保って内容物が腐敗や発酵を起こさないようにする役目も果たしている。」
人体固有論点の「カタカナ語句」があります。
「ペプシノーゲン」と「ペプシン」、「ペプトン」です。要暗記です。
カタカナ語句を暗記していると、「富山県 R5 第41問」のような問題の選択肢を、即答できます。
憶え方は、「ペプシノーゲン・ペプシン・ペプトン(胃)」を、参考にしてください。
あと、登録販売者試験によくある「酸・アルカリ・中性」問題に、注意してください。
「胃酸は、胃内を強酸性に保って」のところです。
たとえば、「胃酸は、胃内を強“アルカリ”性に保って内容物が腐敗や発酵を起こさないようにする」などと出ることがあるので、チェックしておきましょう。
んでは、本文に戻ります。
「胃液による消化作用から胃自体を保護するため、胃の粘膜表皮を覆う細胞から粘液が分泌されている。」
「胃液分泌と粘液分泌のバランスが崩れると、胃液により胃の内壁が損傷を受けて胃痛等の症状を生じることがある。」
「また、胃粘液に含まれる成分は、小腸におけるビタミンB12の吸収にも重要な役割を果たしている。」
「食道から送られてきた内容物は、胃の運動によって胃液と混和され、かゆ状となって小腸に送り出されるまで数時間、胃内に滞留する。」
「滞留時間は、炭水化物主体の食品の場合には比較的短く、脂質分の多い食品の場合には比較的長い。」
何気ない記述ですが、そこそこの出題実績を誇ります。
出題例には、「東京都 H30 第22問」があります。
読み飛ばすことなく、精読しておきましょう。
そして、ビタミンがそこそこ出ます。ちなみに、「人体」すべてで、当該ビタミンがよく問われる傾向にあります。
太文字の「胃粘液に含まれる成分は、“小腸”における“ビタミンB12”の吸収にも重要な役割」は、要チェックです。
ビタミン12のところを、他のビタミンに変えるだけで問題が作れるので、出題者的にはオイシイ記述です。必ず見ておきましょう。
なお、「人体」に出てくる主要ビタミンを、「胃・胆嚢・大腸・腎臓のビタミンのまとめ‐登録販売者 人体」に、横断的にまとめています。活用願います。
最後の「滞留時間は、炭水化物主体の食品の場合には比較的短く、脂質分の多い食品の場合には比較的長い。」も、出題実績あります。
「山梨県 R5 第41問」のように、「逆」にされました。
ご飯だけだとお腹が減るのは、こういう事情にあるからです。
以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。
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