登録販売者 第2章:人体

第3節:症状からみた主な副作用‐3:体の局所に現れる副作用

2)呼吸器系副作用(b)喘息

2)呼吸器系副作用(b)喘息

 「原因となる医薬品(アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症成分を含む解熱鎮痛薬など)の使用後、短時間(1時間以内)のうちに鼻水・鼻づまりが現れ、続いて咳、喘鳴(息をするとき喉がゼーゼー又はヒューヒュー鳴る)及び呼吸困難を生じる。」

 「これらの症状は時間とともに悪化し、顔面の紅潮や目の充血、吐きけ、腹痛、下痢等を伴うこともある。」

 「内服薬のほか、坐薬や外用薬でも誘発されることがある。」

 「合併症を起こさない限り、原因となった医薬品の有効成分が体内から消失すれば症状は寛解する。」

 「軽症例は半日程度で回復するが、重症例は24時間以上持続し、窒息による意識消失から死に至る危険もある。」

 「そのような場合には、直ちに救命救急処置が可能な医療機関を受診しなければならない。」

 「通年性(非アレルギー性)の鼻炎や慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、鼻茸(鼻ポリープ)、嗅覚異常等、鼻の疾患を合併している人や、成人になってから喘息を発症した人、季節に関係なく喘息発作が起こる人等で発症しやすい。」

 「特に、これまでに医薬品(内服薬に限らない)で喘息発作を起こしたことがある人は重症化しやすいので、同種の医薬品の使用を避ける必要がある。」




ひとくちコメント

 当該「(b)喘息」ですが、よく出る副作用です。

 上記記述のすべてが出るといっていいです。代表的な出題例は、「奈良県 R5 第38問」や「長崎県 R5 第38問」です。

 当該喘息では、数字的なことがよく問われる傾向にあります。

 「短時間(1時間以内)」や「軽症例は半日程度で回復」、「重症例は24時間以上持続」のところは、憶えておくべきです。先の過去問でも問われてますね。

 これ以外のところも、出題されるので、シッカリと精読しておきましょう。

 個人的には、以下の…、

 「通年性(非アレルギー性)の鼻炎や慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、鼻茸(鼻ポリープ)、嗅覚異常等、鼻の疾患を合併している人や、成人になってから喘息を発症した人、季節に関係なく喘息発作が起こる人等で発症しやすい。」

 「特に、これまでに医薬品(内服薬に限らない)で喘息発作を起こしたことがある人は重症化しやすいので、同種の医薬品の使用を避ける必要がある。」

 …のところが今後、狙われるかなーと思っています。不安な人は、何回も読みこんでおきましょう。

 特に、「医薬品(内服薬に限らない)」は、「医薬品」の外皮用薬の「ケトプロフェン」などに関係するので、留意しておきたいところです。

 最後に、「原因となる医薬品(アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症成分を含む解熱鎮痛薬など)」のところは、試験直前で見直してください。

 というのも、令和4年度の改正事項で、問われる可能性が少しだけあるからです。

 「原因となる医薬品(“ジフェンヒドラミン塩酸塩”などの“ステロイド性”抗炎症成分を含む解熱鎮痛薬など)」などと変えられそうです。

 基本的に、「副作用すべて出る」ので、丁寧に読んでいってください。

 以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。


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 「2)呼吸器系に現れる副作用」は、これで終わります。

 「3)循環器系に現れる副作用」の「うっ血性心不全、不整脈」に続きます。

補足リンク

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