登録販売者 第2章:人体

第1節:人体の構造と働き

第3項:皮膚、骨・関節、筋肉などの運動器官 筋組織

運動器官 筋組織

 3)筋組織

 「筋組織は、筋細胞(筋線維)とそれらをつなぐ結合組織からなり、その機能や形態によって、骨格筋、平滑筋、心筋に分類される。」

 「このうち運動器官とされるのは骨格筋であり、関節を動かす骨格筋は、関節を構成する骨に腱を介してつながっている。」

 「筋組織は筋細胞と結合組織からできているのに対して、腱は結合組織のみでできているため、伸縮性はあまりない。」

 「骨格筋は、筋線維を顕微鏡で観察すると横縞模様(横紋)が見えるので横紋筋とも呼ばれる。

 収縮力が強く、自分の意識どおりに動かすことができる随意筋であるが、疲労しやすく、長時間の動作は難しい。

 「骨格筋の疲労は、運動を続けることでエネルギー源として蓄えられているグリコーゲンが減少し、酸素や栄養分の供給不足が起こるとともに、グリコーゲンの代謝に伴って生成する乳酸が蓄積して、筋組織の収縮性が低下する現象である。」

 「随意筋に対して、意識的にコントロールできない筋組織を不随意筋という。

 「平滑筋と心筋は不随意筋である。

 「平滑筋は、筋線維に骨格筋のような横縞模様がなく、消化管壁、血管壁、膀胱等に分布し、比較的弱い力で持続的に収縮する特徴がある。」

 「心筋は、心臓壁にある筋層を構成する筋組織で、不随意筋であるが筋線維には骨格筋のような横縞模様があり、強い収縮力と持久力を兼ね備えている。」

 「筋組織は神経からの指令によって収縮するが、随意筋(骨格筋)は体性神経系(運動神経)で支配されるのに対して、不随意筋(平滑筋及び心筋)は自律神経系に支配されている。」




ひとくちコメント

 「筋組織」ですが、知識問題多発地帯です。

 入れ替えられることが多々あるので、語句の1つ1つを、きちんと整理して憶えてください。

 ・骨格筋・・・随意筋(体性神経系)・・・横紋筋

 ・平滑筋・・・不随意筋(自律神経系)

 ・心筋・・・不随意筋(自律神経系)・・・横紋筋

 上記のように、整理して暗記してください。これらが出題の大半です

 また、個々の筋組織の特徴も、読み込んでおきましょう。

 出題例としては、「長崎県 R5 第28問」や「新潟県 R5 第46問」が典型的な問題です。

 正直言うと、当該金組織の出題傾向はそう変わってないです。

 昔も今も、骨格筋・平滑筋・心筋の個々が問われるだけです。キチンと精読し、語句を整理して暗記しておけば、まず得点できます。

 あ、言い忘れました。なぜかしら、「」がひょこと問われることがあるのです。以下の…、

 「腱は結合組織のみでできているため、伸縮性はあまりない。」

 …は、意識して見ておいてください。「石川県 R5 第69問」のような出題例があります。

 以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。

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