登録販売者の勉強時間

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 登録販売者の独学合格に要する勉強時間。おおむね「100時間」で合格レベルに達する。「1ヶ月」合格も可能だが危険。「4ヶ月」あれば、合格圏に達する。最近は、試験が難化しているので、「5~6ヶ月」を見ておくと安心。長期の勉強期間は、再暗記のロスが多く、好ましくない。

インデックス

  1. 先に結論
  2. 1ヶ月合格は危険
  3. 4~6ヶ月がよい
  4. 6ヶ月超の長期はダメ
  5. まとめ

先に結論

 結論から言うと、登録販売者は、「100時間」程度で、合格レベルに達します。

 1日1時間と計算して、1か月25日とすると、「4ヵ月」くらいの時間を見ておくべきです。

 登録販売者は、ガチの暗記試験であり、試験勉強のほとんどが「暗記と記憶」で占められています。

 しかも、昨今では、「医薬品」がそこそこ難化しており、さらに手ごわくなっています。

 理想を言えば、4ヶ月にプラス2ヵ月した「6ヶ月」を見ておくと、メンタル的に余裕をもって臨めるという感じです。

 途中で勉強が嫌になっても休むこともできますし、私生活でトラブルがあっても、対応できる時間を捻出できます。安全第一でやっていきましょう。

 わたしが再び受験するとしたら、「4~6カ月」を見ておきます。

 登録販売者は、早め早めに着手するのが賢明です。登録販売者は、そのくらいの試験になっています。

 最後に、登録販売者は、短期の「1ヶ月合格」も可能ですが、“危うい”ので、わたしは、勧めることができません。

 正直、1ヶ月間勉強だけできる人しか、参考にならないと思います。

1ヶ月合格も可能だが、危険

 登録販売者は、「1ヶ月」の試験勉強でも、合格はできます。実際に、受かっている人も、たくさんいます。

 しかし、「合格点ギリギリで受かっている」ことは、頭の片隅に置いておくべきです。

 登録販売者の合格点は、「7割正解」の「84点」ですが、わたしが耳目する範囲では、「1ヶ月」で受かった人は、だいたい「85~90点」くらいの得点でした。

 合格点ギリギリでは、少し傾向が変われば、即、危険水域に入ってしまうため、“危うい”ものがあります。

 よって、“確実に受かりたい人”は、「1ヶ月」の試験勉強は避けるべきです。わたしは、1ヶ月合格は狙いません。

 また、1ヶ月でも受かることは受かるとはいえ、試験勉強は、ガチ暗記・ガチ記憶ばかりの強行軍になるので、かなり疲労します。試験放棄のリスクもあることを、頭の片隅に置いておくべきです。

 試験勉強そのものは、時間を取ってしっかり勉強すれば、まず合格できるのですから、余程の事情がない限りは、「1ヶ月合格」を目指さないほうが賢明です。

4~6ヶ月がよい‐ある程度の時間が、絶対に必要

 登録販売者の試験勉強は、ほとんどが「暗記と記憶」で、とりわけキツイのが、「医薬品」のカタカナ成分の暗記です。

 試験勉強が始まると、その日から本試験当日まで、「サリチルアミド」や「エテンザミド」といったカタカナ成分の「暗記と記憶」の作業が始まります。

 日常でまったく見聞きしない文言のため、当該カタカナ成分の暗記が、配偶者なみに、手間取ります。

 当方は、駆虫薬成分の「ピペラジンリン酸塩」が何回やっても憶えられず、憶えては忘れの連続で、30回以上は目を通した口です。

 安定して憶えるには、何回も何回も、見直したり復習したりする必要があります。

 しかも、以下に述べる傾向変化により、「医薬品」は、以前と比べると、学習量が格段に増えています。

 こんな次第で、「4~6ヶ月」を見ておく方が賢明です。

テキストすべてが出題範囲

 最近の「医薬品」なのですが、テキストのほとんどすべてが「出題範囲」となっています。

 かつては、頻出論点や定番論点を、ガッチリ押えておけば、それで点が取れたのです。

 しかし、昨今では、未出題の論点を、あからさまに狙った出題が目立ちます。

 過去問に出てない記述・語句を、意図的に出題している感が強いです。

 よって、これまでのように、出るところだけをやる勉強が、通じなくなっています。

 「医薬品」のすべてを精読しないといけないので、骨が折れます。

マイナー成分

 「医薬品」ですが、マイナーな成分がふつうに問われているので、押えなくてはいけません。

 たとえば、わたしが受験生だった往時では、「ヘパリン類似物質」や「ウルソデオキシコール酸」などは、まったく出題がなかったのです。

 ちょっとしたビタミン成分も、選択肢の1つとして、定番化しています。「医薬品 その他系のビタミン成分」に挙げているビタミン成分は、以前は、まったく出なかったものばかりです。

 しかし、現在では、ふつうに、出題されるようになっています。

 よって、これまでの試験に出てない成分でも、丁寧に押えなくてはならなくなっています。

漢方処方製剤・生薬は、難化

 「医薬品」ですが、難論点であった「漢方処方製剤」や「生薬」が、難化しています。

 漢方処方製剤ですが、以前は、1問につき1つの漢方処方製剤が問われる、結構、オイシイ出題があったのです。

 「福島県 R5 第28問」といった問題なのですが、年々、姿を消しており、少なくなっています。

 反対に、漢方処方製剤は、選択肢の1つに出題されるようになっています。判別が手ごわくなり、そして、費用対効果が悪くなっています。

 次に、生薬は、マイナーな生薬が問われるようになっています。

 そして、効能部分を突っ込んでくるとか、マイナーな基原を問うてくるとか、数字を問うてくるとか、問題自体も難化しています。

 以前と比べると、両論点とも、対策に時間が必要だと言わざるを得ません。

 こうした傾向変化から、「4~6ヶ月」を見ておく方が賢明、といった次第です。

6ヶ月超の長期はダメ

 結論から言うと、「6ヶ月超の長期の試験勉強は、よい勉強じゃない」です。

 登録販売者は、暗記型の試験のため、長期の勉強だと、コスパが落ちます。

 つまり、長期の試験勉強だと、何かを新しく憶えて点数アップではなく、忘却に伴う“再暗記・再記憶”ばかりに時間が取られてしまうためです。

 “再暗記・再記憶”の作業は、精神的に面白くありません。足踏みばかりしているだけだからです。

 人は、「徒労」を嫌います。

 試験勉強も同じで、徒労が募ってくると、ちょっとしたことで、試験勉強の中断が起きます。

 んで、いったん、試験勉強を止めてしまうと、一気に実力が落ちてしまい、前より点数が低くなる、または、前より点が取れなくなってショックを受け、やる気が一気に蒸発し、さらに点が落ちるってな事態が「最悪のケース」となっています。

 暗記ばかりの登録販売者試験では、「6ヶ月超」という長期の試験勉強だと、“再暗記・再記憶”が多くなり、ロスが大きくなります。

 受験予定地の本試験日をチェックして、半年以内でないなら、試験勉強をしなくてもいいです。

 半年以内になって、ぼちぼち着手するといいでしょう。

まとめ

 登録販売者の勉強時間は、「4~6ヶ月」が理想的です。

 「1ヶ月」は、危険です。

 「6ヶ月超」の長期の勉強は、あまり勧めません。長期化すると「忘却」も増えるので、能率が落ちます。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

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 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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