登録販売者 第2章:人体

第3節:症状からみた主な副作用‐3:体の局所に現れる副作用

1)消化器系副作用(b)イレウス様症状(腸閉塞様症状)

1)消化器系副作用(b)イレウス様症状(腸閉塞様症状)

 「イレウスとは腸内容物の通過が阻害された状態をいう。」

 「腸管自体は閉塞していなくても、医薬品の作用によって腸管運動が麻痺して腸内容物の通過が妨げられると、激しい腹痛やガス排出(おなら)の停止、嘔吐、腹部膨満感を伴う著しい便秘が現れる。」

 「腹痛などの症状のために水分や食物の摂取が抑制され、嘔吐がない場合でも脱水状態となることがある。」

 「悪化すると、腸内容物の逆流による嘔吐が原因で脱水症状を呈したり、腸内細菌の異常増殖によって全身状態の衰弱が急激に進行する可能性がある。」

 「小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人は、発症のリスクが高い。また、下痢治癒後の便秘を放置して、症状を悪化させてしまうことがある。」

 「いずれにしても初期症状に気付いたら、原因と考えられる医薬品の使用を中止して、早期に医師の診療を受けるなどの対応が必要である。」




ひとくちコメント

 当該「(b)イレウス様症状(腸閉塞様症状)」も、そこそこ試験に出る副作用です。

 細かいところまで問われたことがあるので、丁寧に記述に当たっておく必要があります。

 出題例としては、「東京都 H28 第37問」があります。

 「穴埋め」問題も出ています。「長崎県 R5 第37問」です。

 そのほか、「消化性潰瘍」とのセット問題もあります。

 「東京都 H30 第39問」や「奈良県 R4 第39問」、「長野県 R5 第57問」です。

 個人的には、「小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人は、発症のリスクが高い。また、下痢治癒後の便秘を放置して、症状を悪化させてしまうことがある。」のところが怖いです。

 こういう記述がよく出るようになっているので、押さえておいてください。

 何気に油断できない出題が多々あります。

 ガチ暗記は無用ですが、細かいところまで読み込んで、「脱水症状」とかの特徴・性質を押さえておいてください。

 以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。


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