登録販売者に落ちた人向けの再受験の手引き(不合格者対策)。「やってはいけない」ことや「チェックポイント」を列挙し、不合格の原因調査を行う。また、再受験時の教材の買い替えを述べる。
登録販売者ですが、基本的に、ちゃんと勉強すれば受かる試験です。
逆を言えば、「不合格」とは、ちゃんとやれてないだけの話です。
以下に述べる注意事項やチェックポイントを元に、次こそは、リベンジを果たしてください。
なお、独学全般については、メインページたる「登録販売者の独学」の方も、一読願います。
不合格となる原因に、「医薬品の勉強不足」が目立ちます。
こう言うとアレですが、「医薬品」ができるなら、残りの科目が少々アレでも、何とか合格できてしまうのです。
知り合いに、仕事が忙しくてあまり勉強できなかった人がいたのですが、持病や介護等で、「医薬品」の知識が豊富にあったので、本当にギリギリで合格できた、と言っていました。
さもありなん、と思います。
すべての試験科目に、均等に時間を割く必要は、全くありません。
まずもって、「医薬品」に尽力してください。
「医薬品」ができていると、合格の可能性は、格段にアップしますが、その逆はなくて、他の科目ができても「医薬品」ができてないと、落ちます。
「医薬品」の知識は、合格後の実務でも必要となるし、日常生活でも実に役立ちます。
再受験においては、とにかく、「医薬品」に尽力しましょう。
なお、「医薬品」は得意な人は、とても有利な状況です。後述するように、ダメだった科目に集中すれば、まず合格できるはずです。
メインページの「登録販売者の独学」にも述べていますが、追加的に、不合格になる「ダメ勉強」を見ていきます。
まずもって、「合格基準を理解していない勉強」です。
登録販売者には、科目ごとに4割(3.5割)の足切り点があることを失念している人が、“やっぱり”、おられます。
「医薬品」や「適正使用」、「法規」が難化している昨今、絶対に、足切り点の存在を、意識せねばなりません。
苦手科目を、“極力”作らないようにしてください。
次に、「テキスト偏重ダメ」です。
テキストを読むのも大事ですが、それだけでは、実力は、いうほど、伸びません。
どっちかと言うと、「問題演習」の方が、実力が伸びます。実戦力も、身に付きます。
ご飯→おかずといった感じに、「テキスト→問題集→テキスト→問題集」と、両教材をバランスよくやることが大事です。
ところで、勘違いされている方もおられるですが、テキストを完璧にマスターしてから問題集に進む、のではありません。
テキストの読み込みが多少浅くても、果敢に問題集に臨んでください。
最後に、最もダメなのが「あやふや・あいまい・中途半端な勉強」です。
あやふやでボンヤリした10の知識より、正確な1つの知識のほうが、“断然”点数が取れます。
1つ1つを、正確に、確実に、憶えていってください。
落ちた年度の試験問題が手元にあり、問題ごとの正誤をメモしているなど、自己採点のできる方は、まずもって、どの科目ができなかったかを調べてください。
試験問題など、もうとっくに昔に捨てているなど、自己採点のできない方は、どの科目が解けなかったかを、思い出してください。
再受験の際は、その“ダメだった科目”に、2~3か月以上を充て、それだけに“集中”して取り組みましょう。
対して、できた科目・点数の取れた科目は、多少、放置して構いません。
できる科目は、やっぱりできるので、後からいくらでも挽回可能です。
再勉強は、「ダメ科目」の徹底攻略から、です。
登録販売者試験に落ちる理由の1つに、「本試験に間に合わない」があります。
間に合わなくなった理由に、「学習計画」の不備があります。
闇雲にテキストを開いて、問題集を解いて、疲れたら止める・時間が来たら止めるという勉強では、何がどのくらい進んでいるのか・遅れているのかすら、わからなくなります。
再受験の際は、泥縄式に勉強しないで、まず、「学習計画」を立てましょう。
緻密なものでなくていいです。
配偶者の献立のように、てきとーでいいので、“いつまでに、何を済ませるか”を、明確にして、勉強するようにしましょう。
そこそこ長い試験勉強です。
とりあえず、「中間目標」を立てましょう。
たとえば、『遅れがちになる「医薬品」は、〇月の〇週には終わらせる!』くらいの文言でOKです。それを目に付くカレンダーに書くだけでOKです。
「中間目標」は、励みとなり、張り合いとなり、中だるみを防ぎます。
再受験は、ざっくりの「学習計画」を立てることから、手を付けてください。
登録販売者試験ですが、不合格のうち、最たる原因は、「勉強不足」です。
登録販売者は、40~50%の合格率があるとはいえ、やることをやっておかないと、本当に受からなくなっています。
「登録販売者の独学」でも述べていますが、「テキスト精読3回、過去問題集3回、PDF過去問直近3回」くらいに勉強していれば、まずもって試験に通ります。
なお、苦手な科目のある方も、おられるかと思います。
登録販売者試験は、「暗記と記憶」の試験であり、やることは、試験科目で大きな「差」がありません。
よって、医薬品だろうが法規だろうが、やればやるほど、憶えれば憶えるほど、点が伸びます。
先も述べましたが、問題をドンドン解いて、「数」を稼いでみてください。
登録販売者は、同じような問題が多いので、解説や解き方を憶えると、ドンドコと解ける問題が増えていきます。
また、問題ですが、「全ブロック 試験問題 科目別」などでも、「数」を稼げます。
苦手科目でも、徹底して問題演習をすれば、おおむね7~8割は、取れるようになります。
理解云々より、問題を解いた「数」が物を言うのが登録販売者試験です。
再勉強の際は、「数」を念頭に、勉強していってください。
ちなみに、わたしは、「医薬品」の問題は、5回くらい、繰り返し何度も解いていました。
テキストは、手引きの改正が“あった”ときは、「買い替え」が原則となります。
対して、手引きの改正が“ない”年度なら、古いテキストを使い続ければよい、と相なります。
ただ、改正のボリュームがそんなに「ない」ときは、別段、同じテキストを使い続けても構いません。
たとえば、令和5年度の改正は、250文字程度の加筆が1ヶ所だけだったので、このくらいの改正なら、テキストへの加筆等で間に合います。
次に、過去問なり問題集なりですが、基本的には、テキストと同じです。
大きな改正があったときは、その改正が反映されたものに「買い替え」ましょう。
というのも、既存の問題集の問題を修正するのは、実に手間だからです。
改正のあった問題を探して修正するなど、手間の極致です。お金でそんな手間を省く方が絶対に賢明です。
ほんで、です。改正がそんなにないなら、問題集も、「買い替え無用」です。
基本的に、登録販売者試験は、試験が試験だけに、市販されている教材に大差はありません。
テキストは、「手引き」を読みやすいよう編集しただけですし、問題集は、過去問をまとめたくらいです。
よって、相性問題は、そう生じないです。
しかし、“絶対にない”とは言えません。
買ったテキストなり問題集が、何とも使いにくい、イライラする、読みにくいとかであれば、買い替えを推奨します。
相性の悪いのは、配偶者だけで十分です。
テキスト・問題集に、我慢をしながら勉強するなんて、愚かです。
お金で解決できます。大きな本屋や通販等で、自分に合いそうなものに、買い替えましょう。
勉強に関するページですが、「登録販売者の独学」のリンク集にまとめています。
くだらない語呂合わせがあるので、試験勉強の合間や細切れ時間などで、活用してください。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
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