「盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなる管状の臓器で、内壁粘膜に絨毛がない点で小腸と区別される。」
定義の「盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなる管状の臓器」は、押さえておいてください。
これまでは、「広島県 R5 第22問」のように、定義がそっくりそのまんまが出ていたのですが、難化している昨今、変えられる可能性があります。
テキスト等には、絵図があると思うので、どこがどれなのか、絵で見ながら憶えましょう。
参考:検索:大腸 構造
次に、ド定番なのが「絨毛がない点で小腸と区別される」です。
「大腸」には絨毛がないです。絨毛があるのは、「小腸」です。
昔から出るところなので、チェックしておきましょう。
んでは、本文に戻ります。
「腸の内容物は、大腸に入ってきたときはかゆ状であるが、大腸の運動によって腸管内を通過するに従って水分とナトリウム、カリウム、リン酸等の電解質の吸収が行われ、固形状の糞便が形成される。」
「大腸では消化はほとんど行われない。大腸の粘膜から分泌される粘液(大腸液)は、便塊を粘膜上皮と分離しやすく滑らかにする。」
「大腸内には腸内細菌が多く存在し、腸管内の食物繊維(難消化性多糖類)を発酵分解する。」
「大腸の粘膜上皮細胞は、腸内細菌が食物繊維を分解して生じる栄養分を、その活動に利用しており、大腸が正常に働くには、腸内細菌の存在が重要である。」
「また、大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンK等の物質も産生している。」
「なお、腸内細菌による発酵で、糞便の臭気の元となる物質やメタン、二酸化炭素等のガスが生成される。」
特に難しいものではないです。
基本的に、突っ込んだ出題はないので、何となくの理解で対応できると思います。
読み飛ばさず、ちゃんと読んでおけば、大丈夫です。シッカリ読み込んで、内容を把握しておきましょう。
ただ、暗記ポイントが1点あり、「ビタミンK」ですが、これが意外に出てます!
「神奈川県 R4 第24問」です。
「人体」のビタミンは、定番論点です。「登録販売者の人体のビタミン(ビタミンK、ビタミンD、ビタミンA、ビタミンK、ビタミンD、ビタミンA、脂溶性ビタミン、水溶性ビタミン等等)の憶え方とまとめ」などを活用して、暗記してください。
んでは、本文に戻ります。
「通常、糞便の成分の大半は水分で、そのほか、はがれ落ちた腸壁上皮細胞の残骸(15~20%)や腸内細菌の死骸(10~15%)が含まれ(※1)、食物の残滓は約5%に過ぎない。」
「糞便となって直腸に達すると、刺激が脳に伝わって便意を生じる。直腸は、大腸の終末の部分で、肛門へと続いている。」
「通常、糞便は下行結腸、S状結腸に滞留し、直腸は空になっている。S状結腸に溜まった糞便が直腸へ送られてくると、その刺激に反応して便意が起こる。」
「腸内細菌の死骸(10~15%)が含まれ」のところの「注記」ですが…、
「食事を摂らなくても排泄される糞便は、これらが排出されたものである。」
…となっています。
ざっくり読んでおけばいいでしょう。
糞便の「数字」の15~20%や10~15%、5%が実によく出ます。
数字・語句がよく入れ替えられて出題されています。出題例としては、「長野県 R5 第59問」です。
各数字・語句は、確実に憶えましょう。選択肢を即答できます。
人体でも、数字が常に狙われています。「人体の数字1」も、一読をば。
さて、残る排便のメカニズムですが、試験に出ることがあります。たとえば、「北海道 R3 第62問」です。
配偶者の下行結腸、S状結腸、直腸をイメージすると、強烈に頭に刻まれます。忘れられない記憶にしてください。
以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。
通読用・・・「第1項 内臓器官 1)消化器系 全記述」
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