「軟膏剤、クリーム剤、外用液剤、貼付剤、スプレー剤等があるが、それぞれの剤形の特性が薬効や副作用に影響する。」
「① 軟膏剤、クリーム剤」
「基剤の違いにより、軟膏剤とクリーム剤に大別される。有効成分が適用部位に留まりやすいという特徴がある。」
「一般的には、適用する部位の状態に応じて、軟膏剤は、油性の基剤で皮膚への刺激が弱く、適用部位を水から遮断したい場合等に用い、患部が乾燥していてもじゅくじゅくと浸潤していても使用できる。」
「また、クリーム剤は、油性基剤に水分を加えたもので、患部を水で洗い流したい場合等に用られるが、皮膚への刺激が強いため傷等への使用は避ける必要がある。」
軟膏剤とクリーム剤の違いは、昔も今も、よく出るド定番中の定番論点です。
軟膏剤とクリーム剤との違いは、ガチで押さえておいてください。
代表的な出題例は、「東京都 H29 第35問」です。
本当によく出るところです。何度も精読して100%ガチで憶えてください。
んでは、本文に戻ります。
「② 外用液剤」
「外用の液状製剤である。軟膏剤やクリーム剤に比べて、患部が乾きやすいという特徴がある。」
「また、適用部位に直接的な刺激感等を与える場合がある。」
当該外用液剤ですが、これまで、ほとんど問われなかったのです。
しかし、近年では、選択肢によくよく登場するようになっています。シッカリ読み込んでおきましょう。
でもまあ、出るにしても、「新潟県 R5 第54問」くらいの問題なので、読んで内容を理解しておけば、大丈夫です。
外用液剤ですが、イメージしやすいのは、痒み止めの「キンカン」でしょう。
すぐ乾きます。
ヒリヒリっとします。
実物で医術内容を押さえてみてください。
amazon参考:キンカン
んでは、本文に戻ります。
「③ 貼付剤」
「皮膚に貼り付けて用いる剤形であり、テープ剤及びパップ剤がある。」
「適用部位に有効成分が一定時間留まるため、薬効の持続が期待できる反面、適用部位にかぶれなどを起こす場合もある。」
一読して内容を理解しておけば、大丈夫なところです。
貼付剤の出題は、「島根県 R4 第35問」くらいしかないです。
ほとんど基本問題なので、精読しておきましょう。
パップ剤ですが、これは、湿布の一種です。
湿布を念頭に読んでいけば、即、理解できるかともいます。
次いで、テープ剤ですが、これは、水分を含まないため粘着力が強くなった湿布をイメージすればいいかと思います。
そうすれば、副作用の「かぶれ」などもスッキリ理解できるはずです。
んでは、本文に戻ります。
「④ スプレー剤」
「有効成分を霧状にする等して局所に吹き付ける剤形である。」
「手指等では塗りにくい部位や、広範囲に適用する場合に適している。」
当該スプレー剤ですが、最近になってようやく問われるようになった剤形です。
出題例としては、「群馬県 R5 第54問」があるくらいですが、今後も、選択肢の1つに出る可能性があります。
正直言って、実際のスプレー剤を使ったことがあるなら、「霧状にする等して局所に吹き付ける」とか「手指等では塗りにくい部位や、広範囲に適用する場合に適す」とかの記述内容は、すぐに理解できるかと思います。
以上で、当該論点は終わりです。
「3)剤形ごとの違い、適切な使用方法」は、これで終わりです。
大元インデックス・・・「Webテキスト インデックス」
本章インデックス・・・「人体 インデックス」
本節インデックス・・・「薬が働く仕組み インデックス」
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
★みんなとシェアする