登録販売者 第2章:人体

第3節:症状からみた主な副作用‐3:体の局所に現れる副作用

1)消化器系副作用(c)その他

1)消化器系副作用(c)その他

 「消化器に対する医薬品の副作用によって、吐きけ・嘔吐、食欲不振、腹部(胃部)不快感、腹部(胃部)膨満感、腹痛、口内炎、口腔内の荒れや刺激感などを生じることがある。」

 「これらの症状が現れたときには、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、症状によっては医師の診療を受けるなどの対応が必要である。」

 「医薬品によっては、一過性の軽い副作用として、口渇、便秘、軟便、下痢等が現れることがある。」

 「また、浣腸剤や坐剤の使用によって現れる一過性の症状に、肛門部の熱感等の刺激、異物の注入による不快感、排便直後の立ちくらみなどがある。」

 「添付文書等には、それらの症状が継続したり、症状に増強が見られた場合には、その医薬品の使用を中止して、専門家に相談するよう記載されている。」




ひとくちコメント

 当該「(c)その他」ですが、「副作用すべて出る」の傾向を受けて、要注意の論点と化しています。

 出題例としては、「島根県 R2 第39問」です。

 選択肢の1つに…、

 「消化器に対する医薬品の副作用によって、吐きけ・嘔吐、食欲不振、腹部(胃部)不快感、腹部(胃部)膨満感、腹痛、口内炎、口腔内の荒れや刺激感などを生じることがある。」

 …が、そのまんま出題されています。

 ここが出題されるのですから、「一過性の軽い副作用として、口渇、便秘、軟便、下痢等が現れることがある」のところも、出題のおそれがあります。

 「副作用はすべて出る」ので、遺漏なく見ておくべきです。

 最後に、「浣腸剤や坐剤」についてですが、これは、「医薬品」でもよくよく出る副作用です。

 該当するものに…、

 「グリセリン

 「ソルビトール

 「ビサコジル

 「炭酸水素ナトリウム

 …などがあります。

 併せて見ておけば、記憶の補強になると思います。

 最後に、当該論点は、凝った出題はそうないと思いますが、精読だけはしておきましょう。読み飛ばしてはいけませんよ!出るんですから。

 以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。


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 「消化器系副作用」は、これで終わりです。

 「2)呼吸器系に現れる副作用」の「間質性肺炎」に続きます。

補足リンク

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