登録販売者 第2章:人体

第1節:人体の構造と働き

第1項:胃・腸、肝臓、肺、心臓、腎臓などの内臓器官 2)呼吸器系(d)肺

呼吸器系(d)肺

 「胸部の左右両側に1対ある。」

 「肺自体には肺を動かす筋組織がないため、自力で膨らんだり縮んだりするのではなく、横隔膜や肋間筋によって拡張・収縮して呼吸運動が行われている。」

 「肺の内部で気管支が細かく枝分かれし、末端はブドウの房のような構造となっており、その球状の袋部分を肺胞という。」

 「肺胞の壁は非常に薄くできていて、周囲を毛細血管が網のように取り囲んでいる。」

 「肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織を間質という。」

 「肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から二酸化炭素が肺胞気中に拡散し、代わりに酸素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる(※2)。」

 「肺胞気中の二酸化炭素は、呼気に混じって排出される。」

注記‐※2

 「ガス交換を行うため、肺胞は粘液層や線毛によって保護されておらず、肺胞まで異物や細菌が侵入してきたときには、肺胞表面を自在に移動できる肺胞マクロファージ(貪食細胞)がそれらを探しあてて取り込み、消化する防御機構が備わっている。」

 ざっと読んでおけばいい「注記」です。ガチ暗記は、無用です。

 ただ、出題実績はあります。「広島県 R5 第23問」を一読願います。




ひとくちコメント

 当該「肺」ですが、昔からよく問われます。

 特に問われるのが…、

 「肺自体には肺を動かす筋組織がないため、自力で膨らんだり縮んだりするのではなく、横隔膜や肋間筋によって拡張・収縮して呼吸運動が行われている。」のところです。

 肺は自力で動いているとかで出題されるので、チェックしておきましょう。

 言わずもがな、横隔膜や骨格筋で肺が動いてます。

 参考:佐賀県 R5 第23問

 次に、語句の「肺胞」と「間質」の定義を、よく読んでおきましょう。

 「肺胞・・・球状の袋部分

 「間質・・・肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織

 後者の「間質」は、副作用の「間質性肺炎」と関係するので、要精読です。

 なお、当該肺では、難しい問題は確認してません。

 とはいえ、変な問題が出ます。

 たとえば、ガス交換のところの、酸素と二酸化炭素を入れ替えるような変な問題です。中学生物レベルです。

 そのほか、「肺胞気中の二酸化炭素は、“吸気”に混じって排出」とかです。

 吸気で排出???ってな混乱する問題です。

 こういう変な問題を時々散見しますが、シッカリ精読していれば、まったく怖くありません。

 以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。

ページリンク

 「2 呼吸器系」は、以上で終了です。次は、「3 循環器系」です。

 「次のページ(3 循環器系 総論・前文)」へ。

補足リンク1

 通読用・・・「第1項 内臓器官 2)呼吸器系 全記述

補足リンク2

 大元インデックス・・・「Webテキスト インデックス

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 本節インデックス・・・「人体の構造と働き インデックス

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