「胸部の左右両側に1対ある。」
「肺自体には肺を動かす筋組織がないため、自力で膨らんだり縮んだりするのではなく、横隔膜や肋間筋によって拡張・収縮して呼吸運動が行われている。」
当該「肺」ですが、昔からよく問われます。
特に問われるのが…、
「肺自体には肺を動かす筋組織がないため、自力で膨らんだり縮んだりするのではなく、横隔膜や肋間筋によって拡張・収縮して呼吸運動が行われている。」のところです。
肺は自力で動いているとかで出題されるので、チェックしておきましょう。
言わずもがな、横隔膜や骨格筋で肺が動いてます。
参考:佐賀県 R5 第23問
では、本文に戻ります。
「肺の内部で気管支が細かく枝分かれし、末端はブドウの房のような構造となっており、その球状の袋部分を肺胞という。」
「肺胞の壁は非常に薄くできていて、周囲を毛細血管が網のように取り囲んでいる。」
「肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織を間質という。」
「肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から二酸化炭素が肺胞気中に拡散し、代わりに酸素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる(※1)。」
「肺胞気中の二酸化炭素は、呼気に混じって排出される。」
『ガス交換を行うため、肺胞は粘液層や線毛によって保護されておらず、肺胞まで異物や細菌が侵入してきたときには、肺胞表面を自在に移動できる肺胞マクロファージ(貪食細胞)がそれらを探しあてて取り込み、消化する防御機構が備わっている。』
読んでおけばいい「注記」です。ガチ暗記は、無用です。
ただ、出題実績はあるので、油断大敵です。「広島県 R5 第23問」の選択肢dを、チェックしておきましょう。
キーワードの「肺胞」と「間質」の定義を、よく読んでおきましょう。
「肺胞・・・球状の袋部分」
「間質・・・肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織」
…は、押さえておくべきです。
特に、後者の「間質」は、副作用の「間質性肺炎」と関係するので、ガチで押えておきましょう。
ちなみに、当該肺では、難しい問題は確認してませんが、変な問題がときおり出ます。
たとえば、「心臓から送られてくる血液から“酸素”が肺胞気中に拡散し、代わりに“二酸化炭素”が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる」とかです。
酸素と二酸化炭素を入れ替ってますね。中学生物レベルです。
「肺胞気中の二酸化炭素は、呼気に混じって排出される。
そのほか、「肺胞気中の二酸化炭素は、“吸気”に混じって排出」とかです。吸気で排出???ってな感じで混乱しますね。
当該肺では問題を作り難いのか、こういう変な問題がでますが、シッカリ精読していれば、まったく怖くありません。
以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。
「2 呼吸器系」は、以上で終了です。次は、「3 循環器系」です。
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通読用・・・「第1項 内臓器官 2)呼吸器系 全記述」
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