「(a)有効成分の吸収」
「① 消化管吸収」
「内服薬のほとんどは、その有効成分が消化管から吸収されて循環血液中に移行し、全身作用を現す。」
「錠剤、カプセル剤等の固形剤の場合、消化管で吸収される前に、錠剤等が消化管内で崩壊して、有効成分が溶け出さなければならないが、腸溶性製剤のような特殊なものを除き、胃で有効成分が溶出するものが大部分である。」
「内服薬の中には、服用後の作用を持続させるため、有効成分がゆっくりと溶出するように作られているもの(徐放性製剤)もある。」
「①消化管吸収」の記述です。
ここも、小難しい語句が多く、読みにくいです。(当該手引きを書いた人も、あまりわかってないのだと思います。)
しかし、内容が小難しいためか、試験に出るのは、記述そのまんまが多いです。
代表的な出題例としては、「高知県 R2 第73問」があります。
砂を噛むような時間が続きますが、読み通しておきましょう。
なお、「腸溶性製剤」ですが、これは、「腸内での溶解を目的として錠剤表面をコーティングしているもの」で腸で解ける薬です。
「腸溶性製剤」には、「貧血用薬」や、瀉下成分の「ビサコジル」などがあります。そこそこ出るので、チェックしておくべき語句です。
んで、「徐放性製剤」ですが、これは、あまり試験には出ません。
しかし、もうそろそろ出そうなので、押えておきましょう。
んでは、本文に戻ります。
「有効成分は主に小腸で吸収される。」
「一般に、消化管からの吸収は、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象である。」
「有効成分の吸収量や吸収速度は、消化管内容物や他の医薬品の作用によって影響を受ける。」
また、有効成分によっては消化管の粘膜に障害を起こすものもあるため、食事の時間と服用時期との関係が、各医薬品の用法に定められている。」
「全身作用を目的としない内服薬は、本来、有効成分が消化管から吸収されることによって薬効を発揮するわけではなく、有効成分はそのまま糞便中に排泄されることとなるが、中には消化管内を通過する間に結果的に吸収されてしまうものがある。」
「その場合、循環血液中に移行した有効成分によって、好ましくない作用(副作用)を生じることがある。」
ガチで憶えないといけないのは…、
「一般に、消化管からの吸収は、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象である。」
…のところです。
ここは、昔も今も出る記述なので、「濃い→低い、受動的」は、ガチ暗記してください。ほぼほぼ選択肢の1つに出ます。
出題例としては、「関西広域連合 R1 第71問」です。
ここも、ナンノコッチャ的な記述で、面白くとも何ともないですが、機械的に読み通しておきましょう。
以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。
「(a)有効成分の吸収 ② 内服以外の用法における粘膜からの吸収」に続きます。
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