「医薬品により生じる肝機能障害(※1)は、有効成分又はその代謝物の直接的肝毒性が原因で起きる中毒性のものと、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きるアレルギー性のものに大別される。」
「軽度の肝機能障害の場合、自覚症状がなく、健康診断等の血液検査(肝機能検査値の悪化)で初めて判明することが多い。」
「主な症状に、全身の倦怠感、黄疸のほか、発熱、発疹、皮膚の掻痒感、吐きけ等がある。」
「黄疸とは、ビリルビン(黄色色素)が胆汁中へ排出されず血液中に滞留することにより生じる、皮膚や白眼が黄色くなる病態である。」
「また、過剰となった血液中のビリルビンが尿中に排出されることにより、尿の色が濃くなることもある。」
「肝機能障害が疑われた時点で、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、医師の診療を受けることが重要である。」
「漫然と原因と考えられる医薬品を使用し続けると、不可逆的な病変(肝不全)を生じ、死に至ることもある。」
「肝機能障害」への「注記」。
「いわゆる健康食品、ダイエット食品として購入された無承認無許可医薬品の使用による重篤な肝機能障害も知られている。」
一読しておけば、十分かと思います。そら、ありうるでしょう!
当該肝機能障害でよく出るのが「中毒性」と「アレルギー性」のところです。
「福岡県 R2 第35問」のように、何故だかよく出る記述なので、精読しておいてください。
次に、要注意なのが「黄疸」です。
非常に有名な病気のためか、よくよく問われます。
先の過去問の選択肢2の「肝機能障害の主な症状に、ビリルビン(黄色色素)が“胃へ”排出されず血液中に滞留することにより生じる黄疸がある」のように、ムムムとなる出題が多数あります。
正しくは、「胆汁中へ」です。
そのほか、「“血液中へ”排出されず」とか「皮膚や“黒目”が黄色くなる病態」とか「“ヘモグロビン”(黄色色素)」などの出題が予想されます。
シッカリと丁寧に読み込んでおきましょう。
以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。
「4)偽アルドステロン症」に続きます。
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