登録販売者 第2章:人体

第3節:症状からみた主な副作用‐3:体の局所に現れる副作用

6)皮膚に現れる副作用(b)薬疹

6)皮膚に現れる副作用(b)薬疹

 「(b)薬疹

 「医薬品によって引き起こされるアレルギー反応の一種で、発疹・発赤等の皮膚症状を呈する場合をいう。」

 「あらゆる医薬品で起きる可能性があり、同じ医薬品でも生じる発疹の型は人によって様々である。」

 「赤い大小の斑点(紅斑)、小さく盛り上がった湿疹(丘疹)のほか、水疱を生じることもある。」

 「蕁麻疹は強い痒みを伴うが、それ以外の場合は痒みがないか、たとえあったとしてもわずかなことが多い。」

 「皮膚以外に、眼の充血や口唇・口腔粘膜に異常が見られることもある。」

 「特に、発熱を伴って眼や口腔粘膜に異常が現れた場合は、急速に皮膚粘膜眼症候群や、中毒性表皮壊死融解症等の重篤な病態へ進行することがあるので、厳重な注意が必要である。」

 「薬疹は医薬品の使用後1~2週間で起きることが多いが、長期使用後に現れることもある。」

 「アレルギー体質の人や以前に薬疹を起こしたことがある人で生じやすいが、それまで薬疹を経験したことがない人であっても、暴飲暴食や肉体疲労が誘因となって現れることがある。」

 「医薬品を使用した後に発疹・発赤等が現れた場合は、薬疹の可能性を考慮すべきである。」

 「重篤な病態への進行を防止するため、原因と考えられる医薬品の使用を直ちに中止する。」

 「痒み等の症状に対して、一般の生活者が自己判断で対症療法を行うことは、原因の特定を困難にするおそれがあるため、避けるべきである。」

 「多くの場合、原因となる医薬品の使用を中止すれば、症状は次第に寛解する。」

 「ただし、以前、薬疹を経験したことがある人が再度同種の医薬品を使用すると、ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症等のより重篤なアレルギー反応を生じるおそれがあるので、同種の医薬品の使用を避けなければならない。」




ひとくちコメント

 当該「(b)薬疹」ですが、昔も今も頻出論点となっています。

 絶対に落とすことのできない副作用です。

 出題例としては、「福岡県 R3 第40問」や「東京都 R1 第40問」、「福岡県 H30 第40問」があります。

 先の過去問のように、一問丸ごとではなくて、選択肢の1つとしても、よくよく出題されます。

 そのすべての記述が出題されると言っていいです。何回も精読しておくべきです。

 まあ、試験では、記述そのまんまが出るのが関の山かと思われます。突っ込んだ出題はないので、言うなれば、ちゃんと読んでさえいれば、選択肢の正誤はつくはずです。

 ただ、暗記すべきところもあり、それは、数字です。

 「使用後1~2週間」のところです。

 副作用では、数字の「入れ替え」問題が忘れたころに出題されます。

 当該薬疹の数字も、「使用後1~2日」などに変えられる可能性があるので、数字だけはガチ暗記してください。即答できるようになっておきましょう。

 以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。


ページリンク

 「(c) その他」に続きます。

補足リンク

 大元インデックス・・・「Webテキスト インデックス

 本章インデックス・・・「人体 インデックス

 本節インデックス・・・「症状からみた主な副作用 インデックス

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

みんなとシェアする