登録販売者の独学合格を目指すサイト。知識ゼロから独学合格するための勉強方法や、直近試験の傾向とその対策、独学の序盤・中盤・終盤の過ごし方を説述。独学向け教材、合格基準や合格率、やってはいけないこと、公式過去問の解説などの試験情報を掲載。試験勉強に役立つリンク集も併せて掲載。令和5年度(2023年度)試験に対応済み。
令和5年度(2023年度)試験の実施動向です。
「令和5年9月6日(水)」実施の中部ブロック(静岡県・愛知県・岐阜県・三重県・富山県・石川県)試験ですが、公式には、これといった追加情報はありませんでした。
よって、予定通りかと思われます。
参考‐静岡県 登録販売者
参考‐愛知県 登録販売者
参考‐岐阜県 登録販売者
参考‐三重県 登録販売者
参考‐富山県 登録販売者
参考‐石川県 登録販売者
念のため、試験前日にチェックをば。
「令和5年9月10日(日曜日)」実施の関東ブロック(埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)ですが、公式に、これといった更新が「ない」です。
よって、予定通りの試験実施かと思われます。
参考‐埼玉県 登録販売者
参考‐千葉県 登録販売者
参考‐東京都 登録販売者
参考‐神奈川県 登録販売者
「令和5年9月24日(日曜日)」実施の奈良県ですが、公式に、これといった更新が「ない」です。
よって、予定通りの試験実施かと思われます。
参考‐奈良県 登録販売者
本年度の令和5年度(2023年度)ですが、「手引き」に改正がありました。
実質「250文字」程度の加筆です。
改正事項は、即、出題されるようになっているので、ガチで押えておきましょう。
本年度の登録販売者試験は、今のところ、「予定通り実施」となっています。
ただ、今年も、可能性として、コロナインフルエンザの動向によって、試験の中止や、日時の変更が予想されます。
ちなみに、令和3年度では、三重県が試験延期(9月→12月)をしました。
さて、本年度も、日時日程の変更があっても、電話等の個別連絡は“ない”ので、受験予定地の公式を「お気に入り」に入れて、随時、チェックしてください。
特に、本試験「1週間前」になったら、必ず公式をチェックです。当日、近場でマラソン大会があって交通機関の変更があるなど、何かといろいろあります。
なお、変更等については、当方の「twitter」でも、わかり次第、発信するので、不安な人は、フォローしておいてください。
傾向把握として、受験予定地のPDF過去問は、解いておきましょう。
「都道府県別 過去問+解説インデックス」から、たどってみてください。
なお、変更等については、当方の「twitter」でも、わかり次第、発信するので、不安な人は、フォローしておいてください。
んでは、本文に入ります。
登録販売者ですが、試験が試験なだけに、“十分に”独学合格できます。
わたしは、教材代・受験料・交通費など、全込みで「約20,000円」で合格できました。市販教材だけで合格した方は、多々、居られます。よほどに性に合わない限り、セミナーや講習、通信・通学等は、「無用」です。
教材は、コスパの良い「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」と「 超重要!登録販売者過去問題集 '23年版 (2023年版) 」の2冊で、ほぼ間に合います。(※ 教材には、「購入時期」という重大問題があるので、「教材レビュー」の最初の方を一読願います。)
合格率は、「高め」です。直近の令和4年度(2023年度)で、「44.4%」と、わたしたちの給料なみです。(過年度データは、こちら。)
登録販売者は、「医薬品」を扱うので、「理系資格」かと思いきや、実際は、ガチの「文系資格」で、ただただ、「知っているかどうか」が問われます。
計算問題や化学式等は、一切、出てきません。
最初から最後まで、「暗記と記憶」のみの知識問題ばかりです。頭の良し悪しより、努力(根性・根気)が物を言います。
よって、ちゃんと勉強すれば、ほぼ受かりますが、勉強しないとまあ受からないです。
さて、本試験は、実技試験はなく、完全なペーパー試験です。
よって、試験勉強も、机上の「紙」の勉強です。実際の薬品を扱うなどの、危険な行為は一切ないので安心してください。
最後になりますが、安易な受験は、やめましょう。配偶者の顔を思い浮かべれば、安直な決定がいかに有害か、腑に落ちるはずです。
登録販売者試験は、ガチの「暗記と記憶」の試験なのに、ふつうの資格試験の2~3倍の「120問」もの問題があるため、まったく無理が効きません。
不合格の最たる理由が、「勉強時間の不足」です。
また、受験料は、「13,000円強」で、金銭的にも、落ちると衝撃です。
試験は逃げません。落ちたら、配偶者は、鬼の首を取ったように、はしゃぐでしょう。付け込まれるので、敵に塩を送るような真似をしてはいけません。
勉強時間(1日1~2時間で、おおむね5~6か月)の確保や、心身の準備が整ってから、受験しましょう。
んでは、「直近試験の傾向と対策」や、「試験の特徴‐ひとくち本試験」、「勉強方法」などを見ていきます。
そこそこ長いので、「お気に入り」にでも入れて、試験勉強の合間に、チェックしていってください。
また、登録販売者試験の雑多な情報を、「はじめての登録販売者試験」にまとめています。時間のあるときに、お目汚しください。
んで、残念なことに、以前の試験に落ちた人は、「不合格対策」の方を、一読願います。
令和4年度(2022年度)の試験では、全国平均の合格率は、49.3%→44.4%で、約5ポイントも下がっています。
なかには、広島県(66.7%→42.7%)や、愛知県(59.1%→43.5%)のように、10ポイント以上も下がった県が“そこそこ”あります。(中国ブロック、四国ブロックは、全県で大幅減。)
そもそも、登録販売者試験は、年々難化しています。
つい最近まで、即答できる問題ばかりだったのですが、今では、毎年、新傾向の問題や応用問題、重箱の隅をつつくようなマイナー問題が増えており、その分だけ、問題のレベルが上がっています。
他の資格試験同様に、キッチリ勉強しないと落ちる試験に変貌しているので、注意してください。
こういうとアレですが、登録販売者の有資格者は、もう既に、充足数を満たしています。
出題者からすると、いくらでも難しくできる背景があります。つまり、難試験にして不合格者が続出しても、登録販売者が足りなくなって困る、ということがないわけです。
相応の事情がない限り、本試験の今後は、難しくなることはあっても、カンタンになることはない公算が「大」です。
結論から言うと、改正事項は、即、試験に出る、ってな次第です。
これまでの試験では、改正事項は、すぐに出題されなかったのです。
しかし、昨年の令和4年度の試験では、“ふつう”に改正事項が問われていました。
んで、令和4年度に続き、令和5年度でも、試験問題の元ネタとなる「手引き」に改正がありました。
当該改正も、即、試験に出そうです。改正の詳細は、「令和5年度 手引き改正について」に述べているので、必ず、押さえておきましょう。
本年度の令和5年度(2023年度)試験ですが、「医薬品」と「法規」に、注意しておいてください。
昨年度ですが、「法規」と「医薬品」のレベルが急激に上がった県(ブロック)があるからです。
それは、「関東ブロック1(茨城県、栃木県、群馬県)」と「中国・四国ブロック」です。
特に、「中国・四国ブロック」は、医薬品・法規ともに、“なんでこんなに難しくするの?”と、訝る難しさでした。
(そら、合格率が激減するわ)と納得の行く難易度です。
本年度に、この傾向に追従する県が出ないとは言い切れません。
保険の意味で、試験勉強の終盤で、両ブロックの過去問を解いておきましょう。万が一の際に、心の動揺を抑えられるかと思います。
過去問ですが、関東ブロック1は、代表として「茨城県」を、「中国・四国ブロック」は、代表として「広島県」のリンクを挙げておきます。
「茨城県」のリンクは…、
…です。
んで、「広島県」のリンクは…、
…です。
明日は我が身です。ギギギとなる問題が多々あるので、解いておきましょう。
「基本知識」は、例年と大差なく、“ほぼ同じ”です。今まで通り、得点源となります。
相変わらず、「薬害訴訟」の細かいところまで出ているので、徹底対策を。
強いて変化を言えば、「販売時のコミュニケーション」の①~⑧のリストがガチで出題されるようになっています。直前でチェックしておきましょう。
「人体」ですが、各器官の定義が、よくよく目に付くようになりました。
凝った出題はないのですが、突っ込んだ出題があってもいいように、対策は取っておきべきです。
細切れ時間で「人体:器官定義対策」などを活用し、記憶を強固なものにしておきましょう。
そして、「副作用」ですが、そのすべてが出題されます。
テキストの「副作用」のところは、その全記述を、細かいところまで、一切端折ることなく精読しておきましょう。
「医薬品」は、まあ、これまでと同じ傾向と言えます。
ただ、昨年あたりから、マイナー成分からの出題が続いています。
特に、「その他」などに出てくるビタミン成分が、選択肢に登場しています。
試験の直前期に、「医薬品 その他系のビタミン成分」を参考に、押えておきましょう。
あと、「実務的な問題」、つまり、薬の成分表を見ての出題が定番化していると言えます。
今後も、間違いなく出題されます。単純な正誤問題ではないので、「関西広域連合 R4 第42問」などで、出題形式に慣れておきましょう。
「法規」ですが、先述したように、難しくなったところが多々あります。他県も追随する可能性が「大」です。
解けない問題は仕方ないですが、定義問題や定番問題など、解ける問題は、絶対に点数にするようにしてください。
不安な人や苦手な人は、「R4 法規 全過去問 200問」などで、ガチガチに過去問演習をしておきましょう。
なお、北海道・東北ブロックで、おそらく、試験史上、「初」の「苦情相談窓口」が出題されました。
他のブロックも追随しそうなので、押えておきましょう。
「適正使用」は、おおむね例年通りです。
「医薬品的な問題」の猛威は減っていますが、いつ、大量出題があるかわかりません。
「使用しない」だけは、ガチで勉強しておきましょう。
あと、定番問題の「添付文書」ですが、「九州ブロック」の「41問:添付文書」「42問:添付文書の「してはいけないこと」」「43問:添付文書の「相談すること」」で、手を焼く出題がありました。
一口で言えば、「すべて出た」です。こういう風に正面から出されると意外に解けないので、解いておきましょう。
んで、「奈良県」では、ハイレベルな「医薬品的な問題」が出題されています。
その問題は、第115問から第120問の…、
…「6問」です。
今後の出題の試金石となりそうなので、終盤あたりで、解いておきましょう。
登録販売者試験を受けるにあたって、一番重要な情報が「合格基準・合格点・足切点」です。
「合格基準」は、「7割正解」で、「合格点」は、「120*0.7」の「84点」となります。
実際の試験勉強では、ギリギリの「84点」狙いは怖いので、約8割得点の「90~100点」を目標に、勉強することになります。
次に、重要なのは、「3.5割か4割の足切り点」の存在です。
登録販売者試験には、試験科目ごとに「足切り点」が設けられており、各科目とも、最低で「3.5割か4割(都道府県ごとに違う)」を得点できないと、その時点で不合格となります。
「医薬品」の出題数は、「40問」なので、足切り点が「3.5割」のところは「14問」を、「4割」のところは「16問」を、最低でも取る必要があります。
んで、残る「基本知識」「人体」「法規」「適正使用」は、「20問」なので、「3.5割」のところは「7問」で、「4割」のところは「8問」取れないと、即落ちと相なります。
つまり、たとえ、試験全体で「100点」取っていても、「適正使用(20問出題)」が「6点」だと、その時点で不合格、といった塩梅です。
当該足切り点のため、資格試験でよくある「特定の科目を捨てる」ということができません。
満遍なく勉強する必要があるのと、苦手科目でも何らかの対策が必要となるので、当該足切り点の存在を、常に念頭に置いて試験勉強に臨んでください。
最後に、足切り点の「3.5割」と「4割」ですが、都道府県ごと(ブロックごと)に異なります。
各自で、受験予定地の足切り点を、早々にチェックしておきましょう。
登録販売者試験は、「とにかく量がキツイ」という特徴があります。
試験問題の1問1問はカンタンなのですが、出題数が「120問」もあるので、これがもう“面倒”なのです。
資格の代表の「乙4(危険物取扱者:乙種四類)が「35問」なので、登録販売者は、普通の資格と比べて、3倍以上は手間と時間を食う、と言えます
ただ、試験問題の99%は、テキストからの出題なので、参考書や資料等が一切無用なのは、精神的にラクです。(ただし、例外的に、テキスト以外のことも出ることがあります。「登録販売者試験の「ブラフ(はったり)」のまとめ‐保管期限・消費期限など」を、参考をば。)
次に、本試験は、「マークシート方式」です。
学生時代以降、幾星霜、マークシートにまったく触れてこなかった人は、解答の「勘」を取り戻しておいてください。「120問」もあるので、意外に、記入ミスをします!!!
なお、推奨する問題集「」の付録に、マークシートがあります。
一抹の不安を抱く方は、PDF過去問を解く際に、記入の練習(塗りつぶし)をしてください。練習で一度でも間違えれば、本番では、まず間違えません。
次に、登録販売者試験は、「最終解答を選び間違い」がある点も、注意してください。
本試験問題は、単に正誤を当てるだけではないのです。
出題の多くは、「正しいものの“組み合わせ”はどれか?」といった形式で、個々の選択肢の正誤判定の後で、正しい選択肢だけを選抜するようになっています。
当該選抜の際に、“選択肢を選び間違えてしまい、正誤そのものは合っているのに、最終解答がダメになる”という、ケアレスミスの温床となっています。
「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」などを参考に、ケアレスミスを根絶できるよう、対策を練っておかねばなりません。
登録販売者は、一般的な資格試験と比べて、こうした“際立った特徴”もあるので、各自、十分に意識しておいてください。
本試験の試験科目は、「5科目」あり…、
…となっていて、合計「120問」の出題となっています。
んで、各科目の優先順位は、以下のように…、
…になっています。
登録販売者の試験勉強で最優先すべきは、試験の看板でもある「主な医薬品とその作用(医薬品)」です。
その理由は、「面倒だからと後回しにすると、必ず間に合わなくなる」ため、「医薬品」が「試験放棄多発地帯」となっているからです。
「医薬品」ですが、知らないと解けない知識問題ばかりで、憶えることが本当に膨大なのです。
他の科目は、類推やら常識からのアプローチやらで、まだ何とか解ける問題もあるのですが、当該医薬品は、まったくそういう“手だて”がないのであります。
「医薬品」の典型的な出題例としては、「福岡県 H29 第69問:胃腸薬」です。
初めての人は、問題を解くどころか、選択肢の…、
イ‐トロキシピド
ウ‐ロートエキス
…に「???」となること、必定です。
しかし、このレベルの問題は、「医薬品」では「ボーナス問題」です。(なお、答えは「1」です。)
「医薬品」は、先の例題のような「暗記もの」ばかりで、これが、「40問」も、延々と続くといった次第です。
こんな次第で、「医薬品」を後回しにすると、絶対に追いつかなくなって、試験放棄に到ります。
また、暗記物ばかりなので、一時にまとめて勉強できません。いっぺんにやると頭がパンクして、試験放棄に到ります。
試験科目のうち、最も危険なのが「医薬品」です。「医薬品」は、試験勉強の手間のうち「5/10」くらいを占めます。
実を言うと、他の科目は多少遅れていても、過去問・問題集のブン回しで、何とかなります。
この点、「医薬品」は、問題演習自体が“激烈にキツイ”ので、遅れていると、何ともならなくなります。
日々の勉強では、「医薬品」を最優先して、ドンドコ消化してください。
「適正使用」ですが、「医薬品的な問題」が実質的に暗記物になっているので、優先して勉強しなくてはならなくなっています。
「適正使用」ですが、これまでは、オーソドックスな出題ばかりで、そんなに手を焼かなかったのです。
しかし、令和1年度試験あたりから、巻末資料の「主な使用上の注意の記載とその対象成分・薬効群等」から出題される「医薬品的な問題」が目立つようになりました。
当該「医薬品的な問題」ですが、「医薬品」と似たような問題で、厄介なガチの知識問題なのです。
上記のような「表」を、うだうだと、憶えていかなくてはならないのです。
参考までに、過去問を挙げていくと…、
…と、いった寸法です。
見てのとおり、「知らない」と、まずもって、解けません。
当該「医薬品的な問題」ですが、R1の「東京都(関東ブロック)」のように、“20問中11問”くらい出されるかもしれず、全くを以って、手が抜けません。
現状のところ、どの県(ブロック)でも、「5~8問」の出題で落ち着いていますが、東京都に倣って、いつ怒涛の出題があるか、わかったものではありません。
当該「医薬品的な問題」は、「医薬品」の勉強同様に、時間がかかります。
全く手つかずだと、「足切り点」にかかるため、どうしても、ある程度は、勉強しなくてはなりません。
早め早めに着手してください。でないと、本試験に間に合わなくなります。
なお、「医薬品的な問題」ですが、当サイトに対策ページがあるので、「適正使用対策」を、一読願います。
最後に、「適正使用」の「医薬品的な問題」以外の論点は、たとえば、添付文書や救済制度などは、他の科目同様に、問題演習の数を稼げば何とかなるので、神経質になることはありません。さくっと終わります。
残る試験科目は、基本知識・人体・法規の3つですが、正直、問題演習で何とでもなります。
これら3科目は、例年、似たような問題・定番問題が出題されているので、問題集なり過去問なりをガシガシ解いて、テキストを精読していれば、穏当に合格点が取れます。
満点取るのは厳しいですが、問題集なり過去問なりを「3回」解いていれば、穏当に、7~8割は取れると思います。
当該3科目は、そこそこ無理が効きます。
こういうとアレですが、「2~3日」くらいで、たとえば、土日祝で集中して勉強すれば、7割くらいは取れるようになります。
こんな次第で、これら3科目は、そう神経質になる必要はありませんし、遅れても、そう支障はありません。
ただ、「法規」は、法律の勉強をしたことがない人は、語句や言い回しに、取っつきにくいものがあるので、時間を食う可能性があります。
たとえば、「東京都 H28‐第43問:毒薬劇薬」などは、典型的な「法規」の問題です。
「公式過去問+解説 インデックス」やPDF過去問等で、受験予定地の「法規」の問題を“見て”、(あ、これ、やばいかも)となった人は、3科目のうち、「法規」から勉強していってください。
「基本知識」と「人体」は、ホント、何とでもなります。
典型的な「人体」の出題は、「東京都 H29 第22問‐消化器系」です。基本、暗記です。しかも、中学等で勉強した生物知識も有効です。
んで、「基本知識」は、「福岡県 H29 第1問:医薬品総論」などです。選択肢をよく読めば、答えを導くことができますね。
両科目は、おおむね、“受験生に優しい”知識問題がほとんどです。
テキストばかりを延々と読んでいる人がいますが、問題を解かないと頭に入らないし、問題を解く実践力も養えません。
ぶっちゃけ、問題演習を中心にした方が、「ラク」だし、やった感があって、挫折しにくいです。
正直なところ、テキストを3回読んだだけの人と、問題集を3回解いた人では、問題集の人の方が“格段に”受かります。
登録販売者の独学の基本は、「問題演習中心」です。
次に、試験勉強の按分ですが、「2本立て」で行きます。
序盤から中盤にかけては、「医薬品に3割:その他の科目に7割」といった感じで、時間なり労力を配分します。
たとえば、毎日「1時間」の勉強時間を見込んでいるなら、まず「20分」くらい「医薬品」を勉強して、残った時間を「基本知識」などの他の科目に充てる、ってな寸法です。
「医薬品」は、本当に面倒なので、たくさんやると挫折します。よって、毎日「少しずつ」の方がいいです。
日々、少しずつ「医薬品」を消化していって、慣れてきたら、「医薬品」の比重を徐々増やしていきます。
こうした「2本立て」だと、「医薬品」をコンスタントに消化できるので、「手遅れ」になることがありません。
本当に、「基本知識」などは、後々で何とでもなります。ただただ、「医薬品」だけは、後回しにするとヤバいので、「医薬品」の消化を中心に、試験勉強の計画を練ってください。
試験勉強の最も明白な「めやす」は、「数」です。
「テキスト3回精読、問題集3回解く、PDF過去問直近3回分解く」と、ほぼ合格できる実力が身に付きます。
ときには、自分の実力のなさに打ちのめされることもあるでしょう。
しかし、できないのは、単純に「数」が足りてないからです。
暗記型の登録販売者試験は、個々の教材を「3回」やれば、必ず、相応の実力が身に付きます。
テキストを1回読んだだけ、問題集をざっと解いただけで受かる人は、ほとんどいません。
「逆」を言うと、「数」をこなしてないのに、グダグダ言うのはやめましょう、ってな塩梅です。皆、相応に勉強しています。
まずは、「数」の確保を念頭に、目の前のテキストと問題集とを消化してください。
科目別の勉強方法ですが、長くなったので、別ページにまとめました。
どう勉強したらいいかわからないときは、以下の…、
…を、参考にしてください。
独学の序盤でやるべきことは、「テキストをてきとーでいいので読み通して、問題をざっくり解く」です。
序盤では、テキストは、“てきとー”に読むことに徹します。細部は追わず、ざっくり目を通していきます。
んで、ざっくりテキストに目を通したら、読んだところの問題を問題集で解きます。
また、章ごと・単元ごとに練習問題が付いているときは、その問題を解きます。
問題を解くときは、テキストを読みながら、カンニングしながらでいいです。
序盤では、(あーこういう問題が出るんだ)くらいの“実感”を得たらそれでOKです。
そして、当該問題演習は、出来不出来は、まったく考えなくていいです。
試験問題が解けないとダメなのは、本試験のそのときだけです。序盤では、問題がまったく解けなくても、少しも支障がありません。
問題を解く過程で、憶えていくものがたくさんあります。
ドンドコ問題を解いて、登録販売者試験がどういうものなのか、“肌”で感じていってください。
んで、問題を解くと同時に、テキストにマーカーを引いたり赤ペン等でチェックを入れていってください。
あと、正誤の目印を、問題の余白に、正解できたら「〇」を不正解だったら「×」といった感じで、書き込んでおきましょう。(序盤は、×だらけでしょうが。)
中盤以降、復習のめやすになるので、“実に”役に立ちます。
そして、忘れてはいけない作業が、次の日の「復習」です。
1~2時間もせよとは言いません。「10~15分」で十分です。
間違えた・できなかった問題・選択肢だけでいいので、ざっと見直して、キーワードや語句などをチェックしてください。メキメキと実力が付きます!
最初のうちは、見慣れぬカタカナや漢字が多く、膨大な専門用語の数に、配偶者のように、テキストや問題集を窓から投げ捨てたくなりますが、我慢してください。
正直言って、試験勉強で一番きついのは、「序盤」のインプットの時期です。
皆、状況は同じで、ギギギという思いをしながら、テキストに当たっています。
本当に、てきとー・ざっくりでいいです。何が書かれているのかを把握する感じで、テキストと問題集とを“最後まで”やり通してください。
序盤にテキストを読むときの注意ですが、『無理に憶えない』です。
最初からテキストの記述・語句を憶えようとすると、配偶者並の拒絶反応が起きて、配偶者並の嫌気が指します。
本格的な「暗記と記憶」は、中盤や終盤に入ってからです。
序盤では、とにかく、ざっくり、おおまかに、テキストの内容を把握することに努めてください。
専門用語や医薬品成分の大群に、軽く読み通すだけでも、頭が腐りそうになりますが、配偶者と同じで、「ならぬ堪忍、するが堪忍」です。配偶者の存在に耐えられるのですから、登録販売者にも耐えられるはずです。
結局は、配偶者と同じで、『接触回数』に尽きます。
経験者は語りますが、最初はチンプンカンプンだった薬の成分も、何回も接するうちに、“必ず”頭に馴染んで、わかるようになります。
序盤は、身体を慣らすときなので、ざっくり、てきとーにテキストを読んでいってください。
テキストを何とかでも最後まで読み通せたら、独学中盤の開始です。
独学の中盤ですが…、
…の3本柱で、試験勉強を進めていきます。
ある程度、テキストが読めるようになったら、問題集なり過去問を、ドンドコ解いていきます。
重要な点は、「同じ問題を繰り返し解くこと」です。
新しい問題集を買う必要は、ありません。序盤で解いた問題を、再度、繰り返し解いていきます。
同じ問題を解くことで、記憶がさらに強化され、また、自分のできないところが明らかになるので、実力の補完になり、ますます点数が上がります。
また、中盤となれば、そこそこ知識も付いてくるので、できるだけテキストを見ないで、解答していきましょう。
んで、問題を解いたら、解説を読み、記憶が曖昧だったり不安だったら、テキストで確認します。間違えた問題や不安な選択肢は、必ず復習します。
こういう地味な勉強は、派手さはありませんが、必ず結実する“王道”のやり方です。
最初のうちは、1問1問を解くのに時間がかかり、絶望しますが、先述したように、要は、“接触回数”です。
慣れてくる2~3回目になると、格段にカンタンになるし早く解けるようになるので、あきらめず、少しずつでいいので、「問題演習→テキスト確認→復習」を続けてください。必ず、実力は付きます!
ちなみに、わたしは、下の画像のように、問題によっては、5回くらい解いた問題もあります。
試験勉強の中盤では、本試験形式の「120問構成の問題」を解かなくていいです。
「120問」の本試験形式の問題を解くのは、終盤以降です。
本試験形式の「120問」の奴は、実力が付く前に手を出すと、ひたすら疲れるだけです。120問解くのに、4~5時間はかかって、心身とも疲労し尽くします。
同様の理由から、公式のPDF過去問も、中盤は、解く必要がありません。
単元別・科目別の問題集を、ガシガシ解いてください。
中盤からは、テキストの精読を行います。
精読ですが、難しい作業ではなくて、テキストの1つ1つの文言や語句を、読み飛ばすことなく、丁寧に目を通していくだけです。
驚かすわけではないですが、登録販売者試験は、「テキストに載っていることは、すべて、問われる可能性がある」のです。
たとえば、「人体」のところには、「脾臓とは握りこぶし大のスポンジ状の臓器」といった記述があると思います。
これが、本試験では、「脾臓とは、握りこぶし大の袋状の臓器」などと出題されるのです。
テキストを丁寧に読んでおくと、先のような例題に遭遇したときに、(あれ、こんなんだっけ?)的に、だいぶ「鼻」が利くようになります。
また、テキストの精読は、知識の整理や再記憶に、絶大な威力を発揮します。
これまでの試験勉強は、問題演習が中心でしたが、中盤以降は、問題集・過去問を閉じて、テキストだけを、丁寧に読み進めてください。
登録販売者の試験勉強は、「暗記と記憶」がほとんどです。
30代・40代以降の人は、たった「1つの成分」を憶えるのに、一苦労するはずです。
しかし、何度も何度も、何回も何回も、5回・10回・20回は見直す感じで、気長にやってください。焦らないことが大事です。
わたしは、駆虫薬成分の「ピペラジンリン酸塩」が、本当に頭に入らず、30回以上は見直しました。
「暗記と記憶」の作業は、「細切れ時間」が一番向いています。
正直言うと、机の前でウンウン唸る1時間より、通勤・通学の20分のほうが効率がいいです。10分もあれば、1~2個、カタカナ成分を頭に刻むことができます。
電車やバスの中で、成分名をブツブツ唱えて、周りから白い目で見られてください。
憶えるべき事項をスマホで撮るなり、暗記メモを作るなりして、通勤・通学等の「細切れ時間」を、十分に活用しましょう。
後述する、語呂合わせ等の勉強ページも、くだらないので、細切れ時間での消化をお勧めします。
独学の終盤では、「各都道府県が公開するPDF過去問」や「120問構成の問題(模試問題・予想問題)」に着手して、実力の完成を目指します。
PDF過去問ですが、これは、是が非でも解いておかねばなりません。
その理由ですが、長くなったので、「登録販売者の公式のPDF過去問を解く3つの理由」を一読願います。
実際の試験問題に、漠然とした不安を持つ方もおられることでしょう。
しかし、別段、PDF過去問は、難しくありません。
大半の問題は、これまでの問題演習レベルです。これまで、キッチリ勉強してきた人なら、十分に、合格点である「7割以上」は得点できるはずです。
終盤に至れば、実際の試験問題を、実際の試験形式で、解く十分な「力」があります。問題演習が120問も続いても、頭はきちんと動くはずです。
さて、PDF過去問が解けて、合格点が取れたからといって、油断は禁物。
間違えた問題・できなかった問題を、丁寧に復習していってください。最終得点を2~3点は、底上げ可能です。
最後に、PDF過去問ですが、各都道府県の公式で無料公開されていますが、解説がありません。
そこで手前味噌ですが、「登録販売者 公式過去問+解説」で、解説を付与しています。活用してください。
復習の傍ら、「テキストの精読」をして、知識の整理や再記憶に勤しんでください。
終盤でテキストを1回まるっと精読しておけば、確固たる実力になるはずです。(本試験ではプラス10点くらい取れると思います。)
令和4年度(2022年度)の奈良県試験ですが、全体的にバランスがいいです。
レベルの高い問題もありますが、イラつくものではなく、解き甲斐があります。
何より無料です!
試験の終盤あたりで、時間に余裕のある人は、「令和4年度(2022年度)登録販売者 奈良県」で、模試を受けるような感じで解いてみてください。
当該奈良問で、合格点が取れるようなら、どの県・どのブロックでも、ほぼ間違いなく合格できるでしょう。
令和4年度(2022年度)の全県(全ブロック)の試験問題から、新傾向の問題や応用的な問題、「ひっかけ」問題など、本試験直前でチェックしておくといい過去問をリストアップしています。
終盤あたりで、「令和4年度(2022年度)登録販売者 チェック問題」を、ざざっと見ていってください。
ここまで、やっておけば、ほぼほぼ「100点」圏で、合格できると思います。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」と…、
過去問題集は、掲載問題数が一番多い「」を…、
…使えば支障ありません。
上記2冊は、手ごろな価格で、コスパは一番いいかと思います。
登録販売者の独学にあたり、不合格者に共通する、やってはいけない「ダメ勉強」を挙げておきます。以下の…、
…を、“やらないだけ”で、合格が近づきます。
まず、やってはいけない筆頭は、御年配のお姐様に多い「テキストを丸々写す勉強」です。
絶対にやらないでください。
試験勉強は、写経ではありません。テキストを書き写しても、頭に入りません。
壮大な手間なのに、効果は薄いので、そんな時間があるなら、そっくり問題演習に充てましょう。
次に多いのが、「ノートを作る勉強」です。ぶっちゃけ、ノートを作っただけで、勉強した気になる人がいます。そうじゃありません。
基本的に、テキストはある程度まとまっています。ノート・メモの類は、テキストの余白に書き込みましょう。
んで、ノート・メモは、何回も間違う論点、すぐ忘れる論点、わからない論点に絞って、作るようにします。
ちなみに、わたしは、細切れ時間の活用のために、暗記メモは作りましたが、ノートは一切、作りませんでした。
さて、最後の「テキストを何冊も使う勉強」ですが、テキストの元ネタは、厚生労働省が公開している「手引き」です。
よって、どの出版社のテキストも“似たり寄ったり”で大差なく、数冊使う意味は、全くありません。お金の無駄です。1冊に絞って勉強してください。
テキストは、「教材レビュー」で紹介する「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」の1冊で、十分に受かります。
登録販売者の独学では、上記3点に、くれぐれも注意してください。落ちる人は、だいたい、そうやっています。
令和5年度(2023年度)に、本試験の元ネタである「手引き」が改正されました。
改正は、2~3個ほどあります。
重大なのは、実質1カ所です。
もう1ヶ所は、論点の一部削除なので、受験生にとっては、「楽」になる改正です。
旧版のテキストでも、加筆修正で十分間に合います。
「令和5年度 手引き改正について」を、参考にしてください。
令和5年度(2023年度)に、本試験の元ネタである「手引き」が改正されました。
保険の意味で、最低限、知っておきたいものを、以下にまとめています。
本試験の直前あたりに、活用してください。
改正のすべてについては、当サイトの「登録販売者 試験問題作成に関する手引き 令和4年度の改正について」でアップしています。
ブログに、語呂合わせやまとめ記事あります。多少は試験勉強が楽になります。
休み時間や空き時間で目を通して、使えそうなものがあれば、活用願います。
各種対策ページへのリンクです。
試験に出そうな『数字』だけをまとめました。
「登録販売者 数字対策」で、数字の再暗記をしてください。
そのほか、「人体」で出てくるカタカナ語句をまとめたページがあります。
「人体 カタカナ語句対策」で、横断的に押さえていってください。
また、「人体」の各器官の定義をまとめました。苦手な人は、「人体 器官定義対策」で、横断的に暗記に勤めてください。
「医薬品の独学」に、「医薬品」の各成分のポイントをまとめています。○×問題もあります。
漢方処方製剤と生薬は、「漢方処方製剤対策」と「生薬の独学」に、まとめています。
外出先の復習などに、活用ください。
ピンポイントで成分等を調べたい人は…、
・生薬一覧
…を、活用ください。
「医薬品」関係のブログ記事あります。
「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」です。
興味のありそうなものがあれば、活用してください。
公式のPDF過去問に、手前味噌ながら解説を付与したのは、「公式過去問+解説 インデックス」です。
受験地の過去問演習の際に、活用ください。
過去問の問題で、アレっと来たものを、「チェック問題 過去問リスト」にまとめています。試験中盤以降、見ておきましょう。
また、苦手科目の克服用に、全ブロックの過去問を、科目別にまとめました。
1科目につき200問(医薬品は400問)くらいあります。
「過去問 全試験問題 科目別」で、苦手科目をつぶしてしまいましょう。
んで、受験生泣かせの漢方処方製剤と生薬の克服として、それぞれの過去問をまとめています。
どんどこ問題を解きたい人は、「漢方処方製剤 過去問リスト」と、「生薬 過去問リスト」を活用ください。
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