登録販売者 第2章:人体

第1節:人体の構造と働き

第1項:胃・腸、肝臓、肺、心臓、腎臓などの内臓器官 4)泌尿器系(b)尿路(膀胱、尿道)

泌尿器系(b)尿路(膀胱、尿道)

 「左右の腎臓と膀胱は尿管でつながっており、腎臓から膀胱を経て尿道に至る尿の通り道を尿路という。」

 「尿のほとんどは水分で、尿素、尿酸等の老廃物、その他微量の電解質、ホルモン等を含む。尿は血液が濾過されて作られるため、糞便とは異なり、健康な状態であれば細菌等の微生物は存在しない。」




ひとくちコメント

 「泌尿器系」の「尿路(膀胱、尿道)」ですが、出ることには出る論点です。

 ただ、選択肢の1つくらいに出るのが関の山で、1問丸ごとというのは、あまりないです。

 また、難しい問題は出てませんし、ガチ暗記する語句もないので、シッカリ読み込んでおけば、大丈夫です。

 出題例としては、「大阪 H30 第64問」や「宮崎県 R4 第25問」があります。

 「尿路」と「尿道」の入れ替え問題くらいが、注意すべきかなーと思います。

 たとえば、「左右の腎臓と膀胱は“尿路”でつながっており、腎臓から膀胱を経て尿道に至る尿の通り道を“尿管”という」とかです。

 意外に、気が付かないので注意してください。

 後は、「細菌等の微生物は存在しない」くらいを押えておきましょう。

 んでは、本文に戻ります。

【膀胱】

 「下腹部の中央に位置し、尿を一時的に溜める袋状の器官である。尿が膀胱に溜まってくると刺激が脳に伝わって尿意が生じる。」

 「膀胱の出口にある膀胱括約筋が緩むと、同時に膀胱壁の排尿筋が収縮し、尿が尿道へと押し出される。」




ひとくちコメント

 当該膀胱ですが、注意すべきは、排尿のメカニズムです。

 「膀胱の出口にある膀胱括約筋が緩むと、同時に膀胱壁の排尿筋が収縮し、尿が尿道へと押し出される。」のところです。

 一読しても、わかり難い記述のため、よく出ます。

 ・膀胱括約筋→緩む

 ・排尿筋→収縮

 …は、押えておきましょう。

 よく「膀胱括約筋が“収縮する”と、同時に膀胱壁の排尿筋が“緩んで”、尿が尿道へと押し出される」とか…、

 「膀胱括約筋が“締まると”と、同時に膀胱壁の排尿筋が“膨張して”、尿が尿道へと押し出される」などと変えられます。

 当該膀胱の唯一の注意ポイントです。シッカリ見ておいてください。

 そして、一度憶えても、だんだんと記憶の混同が起きやすいところです。

 このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前で、復習してください。

 んでは、本文に戻ります。

【尿道】

 「膀胱に溜まった尿が体外に排泄されるときに通る管である。」

 「女性は尿道が短いため、細菌などが侵入したとき膀胱まで感染を生じやすい。」

 「高齢者では、膀胱や尿道の括約筋の働きによって排尿を制御する機能が低下し、また、膀胱の容量が小さくなるため、尿失禁を起こしやすくなる。」

 「また、男性では、膀胱の真下に尿道を取り囲むように前立腺がある。加齢とともに前立腺が肥大し、尿道を圧迫して排尿困難等を生じることがある。」




ひとくちコメント

 当該尿道ですが、難しい記述ではないです。

 こういうとアレですが、身近な器官なので、体感的にわかると思います。

 一読すれば、理解できるかと思います。出題例としては、「長崎県 R4 第25問」があります。今後も、このくらいのレベルでしょう。

 なお、個人的には、「前立腺肥大」を押さえておきたいです。

 「適正使用」の「排尿困難」と絡んでくるからです。

 以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。

ページリンク

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 次は、「第2項:目、鼻、耳などの感覚器官」の「総論・前文」です。

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補足リンク1

 通読用・・・「第1項 内臓器官 4)泌尿器系 全記述

補足リンク2

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 本節インデックス・・・「人体の構造と働き インデックス

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