登録販売者 第2章:人体

第2節:薬が働く仕組み

第1項:薬の生体内運命

1)薬の生体内運命(b)薬の代謝、排泄

 「(b)薬の代謝、排泄

 「代謝とは、物質が体内で化学的に変化することであるが、有効成分も循環血液中へ移行して体内を循環するうちに徐々に代謝を受けて、分解されたり、体内の他の物質が結合するなどして構造が変化する。」

 「その結果、作用を失ったり(不活性化)、作用が現れたり(代謝的活性化)、あるいは体外へ排泄されやすい水溶性の物質に変化したりする。」

 「排泄とは、代謝によって生じた物質(代謝物)が尿等で体外へ排出されることであり、有効成分は未変化体のままで、あるいは代謝物として、腎臓から尿中へ、肝臓から胆汁中へ、又は肺から呼気中へ排出される。」

 「体外への排出経路としては、その他に汗中や母乳中などがあるが、体内からの消失経路としての意義は小さい。」

 「ただし、有効成分の母乳中への移行は、乳児に対する副作用の発現という点で、軽視することはできない。」




ひとくちコメント

 「Ⅱ 薬が働く仕組み」の「1)薬の生体内運命」の「(b)薬の代謝、排泄」の総論・全文の記述です。

 なんてことはない記述ですが、出題実績があります。「島根県 R5 第32問」が代表例です。

 細かいところまで問われています。ガチ暗記は無用ですが、その内容を理解しておいてください。

 以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。

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 「(b)薬の代謝、排泄 ① 消化管で吸収されてから循環血液中に入るまでの間に起こる代謝」に続きます。

補足リンク

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