「身体を覆う皮膚と、汗腺、皮脂腺、乳腺等の皮膚腺、爪や毛等の角質を総称して外皮系という。」
「皮膚には、主に次のような機能がある。」
「○ 身体の維持と保護:体表面を包み、体の形を維持し、保護する(バリア機能)。また、細菌等の異物の体内への侵入を防ぐ。爪や毛等の角質は皮膚の一部が変化してできたもので、皮膚に強度を与えて体を保護している。」
「○ 体水分の保持:体の水分が体外に蒸発しないよう、又は、逆に水分が体内に浸透しないよう遮断している。」
「○ 熱交換:外界と体内の熱のやり取りをする機能で、体温を一定に保つため重要な役割を担っている。体温が上がり始めると、皮膚を通っている毛細血管に血液がより多く流れるように血管が開き、体外へより多くの熱を排出する。」
「また、汗腺から汗を分泌し、その蒸発時の気化熱を利用して体温を下げる。逆に、体温が下がり始めると血管は収縮して、放熱を抑える。」
「○ 外界情報の感知:触覚、圧覚、痛覚、温度感覚等の皮膚感覚を得る感覚器としての機能も有している。」
「ヒトの皮膚の表面には常に一定の微生物が付着しており、それら微生物の存在によって、皮膚の表面での病原菌の繁殖が抑えられ、また、病原菌の体内への侵入が妨げられている。」
「皮膚の表面に存在する微生物のバランスが崩れたり、皮膚を構成する組織に損傷を生じると、病原菌の繁殖、侵入が起こりやすくなる。」
「生体は、それらを排除する反応として免疫機能を活性化させ、その結果、皮膚に炎症を生じ、発疹や発赤、痒み等の症状が現れることがある。」
「外皮系」の前文です。難しい内容ではありません。
出題実績は、そうありませんが、選択肢の1つに出ることは出ます。
「皮膚の機能」とかは、ガチ暗記は無用です。しっかり読み込んでおけば、試験には、間に合うかと思います。
「千葉県 R2 第28問」くらいの出題が関の山でしょう。
強いて言うなら、「外皮系」の定義が要チェックです。
「外皮系・・・皮膚、皮膚腺(汗腺、皮脂腺、乳腺等)、角質の総称」は、できるだけ頭に入れておきましょう。
以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。
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