登録販売者 第2章:人体

第3節:症状からみた主な副作用 前文・総論

Ⅲ 症状からみた主な副作用 前文・総論

 「医薬品は、十分注意して適正に使用された場合でも、副作用を生じることがある。」

 「一般に、重篤な副作用は発生頻度が低く、多くの患者はもちろん、医薬品の販売等に従事する専門家にとっても遭遇する機会は極めてまれである。」

 「しかし、副作用の早期発見・早期対応のためには、医薬品の販売等に従事する専門家が副作用の症状に関する十分な知識を身に付けることが重要である。」

 「厚生労働省では「重篤副作用総合対策事業」の一環として、関係学会の専門家等の協力を得て、「重篤副作用疾患別対応マニュアル」を作成し、公表している。」

 「本マニュアルが対象とする重篤副作用疾患の中には、一般用医薬品によって発生する副作用も含まれており医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者等への積極的な情報提供や相談対応に、本マニュアルを積極的に活用することが望ましい。」

 「また、医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者等に対して、一般用医薬品による副作用と疑われる症状について医療機関の受診を勧奨する際に、当該一般用医薬品の添付文書等を見せて説明するなどの対応をすることが望ましい。」

 「一般用医薬品による副作用は、長期連用のほか、不適切な医薬品の併用や医薬品服用時のアルコール飲用等が原因で起きる場合があり、医薬品を使用する時の状況に応じて適切な指導を行うことが重要である。」




ひとくちコメント

 「Ⅲ 症状からみた主な副作用」の総論・前文部分ですが、わりかし出題されるところです。

 登録販売者でよくある出題なのが…、

 「医薬品は、十分注意して適正に使用された場合でも、副作用を生じることがある。」

 …のところです。

 たとえば、「医薬品は、十分注意して適正に使用されたら、“副作用を生じない”。」などと出そうなので、注意してください。

 こういうとアレですが、適正に使用しても副作用が生じるがゆえに、登録販売者等の制度が設けられたわけですね。

 次いで、注意すべきは、「重篤副作用疾患別対応マニュアル」です。

 なんと、出題実績があります!

 「富山県 R5 午後第20問」と「香川県 R3 第36問」です。

 (こんなん出ないだろー)と見落としがちなので、注意です。読み込んでおきましょう。

 さて、そのほかの事項は、他の科目でも往々にして目にする“おなじみ論点”なので、一読しておけば、大丈夫でしょう。

 以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。

ページリンク

 「(a)有効成分の吸収 総論・前文」に続きます。

補足リンク

 大元インデックス・・・「Webテキスト インデックス

 本章インデックス・・・「人体 インデックス

 本節インデックス・・・「症状からみた主な副作用 インデックス

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