登録販売者 副作用の数字

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 登録販売者試験の「副作用」で出てくる『数字』の整理とまとめ。皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群、SJS)と中毒性表皮壊死融解症(ライエル症候群、TEN)など。出先での勉強や、追い込み時のチェックなどに活用ください。

ひとことコメント

 「人体の働きと医薬品」のうち「副作用」に出てくる『数字』のうちド頻出なのが「重篤な皮膚粘膜障害」です。

 (こんなところまで?)とか(こんな風に?)といった感じで、細かいところまで出題されています。

 超絶頻出論点なので、キッチリ押さえておきましょう。

インデックス

【チェック】ショック(アナフィラキシー)

 「1 全身的に現れる副作用」の「ショック(アナフィラキシー)」のところに、数字があります。

 手引きを抜粋すると…、

 「発症後の進行が非常に速やかな(通常、2時間以内に急変する。)ことが特徴であり、」

 「直ちに救急救命処置が可能な医療機関を受診する必要があるが、何よりも医薬品の使用者本人及びその家族等の冷静沈着な対応が非常に重要である。」

 …となっています。

 当該「2時間以内」ですが、出題実績があります。押さえておきましょう。

【ド頻出】皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群、SJS)

 副作用でほぼ毎年問われるのが、「皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群、SJS)」です。

 手引きには、「皮膚粘膜眼症候群は、38°C以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態で、最初に報告をした二人の医師の名前にちなんでスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)とも呼ばれる。」

 「発生頻度は、人口100万人当たり年間1~6人と報告されている。発症機序の詳細は不明であり、また、発症の可能性がある医薬品の種類も多いため、発症の予測は極めて困難である。」と、表記されています。

 数字ですが、先の太文字部分は、すべて出題実績があります。

 「ひっかけ」が多いです。

 「人口100万人」が、「人口“1”万人」や「人口“10”万人」になっていたりします。

 「愛知県 R4 午後第15問」の選択肢aといった問題です。

 んで、「年間1~6人」が、「年間“0.1~0.6”人」や「年間“10~60”人」になっていたりします。

 高度な「ひっかけ」となると、次に述べる「中毒性表皮壊死融解症(TEN)」の数字「0.4~1.2人」になっていたりします。うろ覚えの受験生を落とす気が満々です。

 当該論点では、こんな風に、数字が細かく、そして、陰険に問われるので、正確に憶えましょう。

 いうまでもないですが、皮膚粘膜眼症候群それ自体が頻出なので、数字以外の部分(性質、予後など)も、丁寧に押えておきましょう。

【ド頻出】中毒性表皮壊死融解症(ライエル症候群、TEN)

 先のSJSと同様に、ほぼ毎年問われるのが「中毒性表皮壊死融解症(ライエル症候群、TEN)」です。

 手引きには、「中毒性表皮壊死融解症は、38°C以上の高熱を伴って広範囲の皮膚に発赤が生じ、全身の10%以上に火傷様の水疱、皮膚の剥離、びらん等が認められ、かつ、口唇の発赤・びらん、眼の充血等の症状を伴う病態で、最初に報告をした医師の名前にちなんでライエル症候群とも呼ばれる。」

 「皮膚粘膜眼症候群と関連のある病態と考えられており、中毒性表皮壊死融解症の症例の多くが皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられる。発生頻度は、人口100万人当たり年間0.4~1.2人と報告されている。皮膚粘膜眼症候群と同様に、発症機序の詳細は不明であり、発症の予測は困難である。」と、表記されています。

 「38°C以上」のところが、「“40℃”」などと変えられたことがあります。

 んで、「全身の10%以上に火傷様の水疱…」のところが、「“5%”」や「“20%”」などに変えられたことがあります。

 上記のほか、当該10%に絡んだ問題には、「R4 福島県 午後第19問」があります。イヤラシイので、チェックしておきましょう。

 先のTENのように、「人口100万人」が、「人口“1”万人」や「人口“10”万人」に変えられたり、「年間0.4~1.2人」が、「年間“4~12”人」になっていたりします。

 同様の高度な「ひっかけ」なのですが、「年間0.4~1.2人」が、先の皮膚粘膜眼症候群の数字「年間1~6人」になったりするので、注意してください。

 重篤な副作用は、そのすべてが問われるといって過言ではないです。数字以外も、チェックしてください。

【ド頻出】SJS・TEN 共通

 SJSとTENに共通する論点があり、手引きには…、

 「特に、両眼に現れる急性結膜炎(結膜が炎症を起こし、充血、目やに、流涙、痒み、腫れ等を生じる病態)は、皮膚や粘膜の変化とほぼ同時期又は半日~1日程度先行して生じることが知られているので、そのような症状が現れたときは、皮膚粘膜眼症候群又は中毒性表皮壊死融解症の前兆である可能性を疑うことが重要である。」

 「皮膚粘膜眼症候群と中毒性表皮壊死融解症は、いずれも原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多いが、1ヶ月以上経ってから起こることもある。」

 …と、あります。

 上記太文字も、選択肢に登場するので、ガチ暗記です。

 「ほぼ同時期又は半日~1日程度先行」と「使用開始後2週間以内の発症」、「1ヶ月以上でも起き得る」は、重要な特徴なので、ガチ暗記してください。

 よくある「ひっかけ」としては、単位の入れ替えで、たとえば、「いずれも原因医薬品の使用開始後“2ヶ月”以内」といった感じのクソ問題が多いです。

 こういう「ひっかけ」で、失点しないようにしましょう。

リンク

 「副作用」の数字は、「副作用の数字 その2」に続きます。

他の数字

 登録販売者の『数字』ですが、以下のページも参考にしてみてください。

こまごましたもの

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 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

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