登録販売者 第2章:人体

第3節:症状からみた主な副作用‐1:全身的に現れる副作用4)偽アルドステロン症

4)偽アルドステロン症

 「体内に塩分(ナトリウム)と水が貯留し、体からカリウムが失われることによって生じる病態である。」

 「副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加していないにもかかわらずこのような状態となることから、偽アルドステロン症※2)と呼ばれている。」

 「主な症状に、手足の脱力、血圧上昇、筋肉痛、こむら返り、倦怠感、手足のしびれ、頭痛、むくみ(浮腫)、喉の渇き、吐きけ・嘔吐等があり、病態が進行すると、筋力低下、起立不能、歩行困難、痙攣等を生じる。」

 「低身長、低体重など体表面積が小さい者や高齢者で生じやすく、原因医薬品の長期服用後に初めて発症する場合もある。また、複数の医薬品や、医薬品と食品との間の相互作用によって起きることがある。」

 「初期症状に不審を感じつつも重症化させてしまう例が多く、偽アルドステロン症が疑われる症状に気付いたら、直ちに原因と考えられる医薬品の使用を中止し、速やかに医師の診療を受けることが重要である。」

注記‐※2

 「偽アルドステロン症」への「注記」。

 「低カリウム血症を伴う高血圧症を示すことから、低カリウム血性ミオパチーによると思われる四肢の脱力と、血圧上昇に伴う頭重感などが主な症状となる。」

 ざっくり見ておけばいいでしょう。ガチ暗記は無用です。

 まあ、「偽アルドステロン症」の症状を押さえておけば、事が足りるかと思います。




ひとくちコメント

 「偽アルドステロン症」は、ド頻出中の頻出論点です。ガチで押えておきましょう。

 最もよく出るところが…、

 「体内に塩分(ナトリウム)と水が貯留し、体からカリウムが失われることによって生じる病態である。」

 …です。

 「入れ替え」問題が実によく出るのですが、「塩分(ナトリウム)」と「カリウム」を変えてくることがほとんどです。

 代表的な出題例が「体内に“カリウム”と水が貯留し、体から“塩分(ナトリウム)”が失われることによって生じる病態」といった塩梅です。

 本当に昔から出る問題なので、確実に押えておきましょう。

 症状は、ガチでは問われないと思います。暗記は無用ですが、何度も読みこんで、把握はしておいてください。

 出題例としては、「偽アルドステロン症は、“全身の倦怠感、黄疸のほか、発熱、発疹、皮膚の掻痒感、吐きけ”等が生じる」くらいです。「×」ですね。

 設問の症状は、「肝機能障害」のものです。

 こんな風に他の副作用の症状に変えられて出題されることがあるので、シッカリ読み込んでおきましょう。

 次に、「低身長、低体重など体表面積が小さい者や高齢者で生じやすく、原因医薬品の長期服用後に初めて発症する場合もある。」ですが、出題実績があります。

 「三重県 R5 午後第17問」です。

 最後に、注意しておきたいのが「副腎皮質」です。

 この語句は、よくよく「副腎“髄”質」に変えられるので、注意してください。

 以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。

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 「5)病気等に対する抵抗力の低下等」に続きます。

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