「皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3層構造からなる。」
「表皮は最も外側にある角質層と生きた表皮細胞の層に分けられる。」
「角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のタンパク質(ケラチン)でできた板状の角質細胞と、セラミド(リン脂質の一種)を主成分とする細胞間脂質で構成されており、皮膚のバリア機能を担っている。」
「皮膚に物理的な刺激が繰り返されると角質層が肥厚して、たこやうおのめができる。」
「皮膚の色は、表皮や真皮に沈着したメラニン色素によるものである。」
「メラニン色素は、表皮の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。」
「メラニン色素の防護能力を超える紫外線に曝されると、皮膚組織が損傷を受け、炎症を生じて発熱や水疱、痛み等の症状が起きる。」
「また、メラノサイトが活性化されてメラニン色素の過剰な産生が起こり、シミやそばかすとして沈着する。」
「真皮は、線維芽細胞とその細胞で産生された線維性のタンパク質(コラーゲン、フィブリリン、エラスチン等)からなる結合組織の層で、皮膚の弾力と強さを与えている。また、真皮には、毛細血管や知覚神経の末端が通っている。」
「真皮の下には皮下組織があり、脂肪細胞が多く集まって皮下脂肪層となっている。皮下脂肪層は、外気の熱や寒さから体を守るとともに、衝撃から体を保護するほか、脂質としてエネルギー源を蓄える機能がある。」
ガチでよく出るところです。
ほぼほぼすべての記述に出題実績があります。
たとえば、「福岡県 H29 第28問」が典型的な出題です。
そのほかに…、
…などの出題例があります。
過去問を見てもらえばわかるように、記述のほとんどが出題されていることがわかります。
また、「広島県 R5 第28問」のような、手ごわい「穴埋め問題」の出題もあり、気が抜けません。
あと、注意すべきは、当該記述が「ひっかけ」多発地帯なことです。
「表皮」と「真皮」とがよくよく変えられるので、注意が必要です。
たとえば…、
「メラニン色素は、“真皮”の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生」とか…、
「“表皮”の下には皮下組織がある」とか…、
「“表皮”には、毛細血管や知覚神経の末端が通っている。」とかです。
出題者からすると、本当に問題を作りやすいところなので、何度も読んで正確に憶えていってください。
最後に、昔からの定番がカタカナ語句なのですが、ここでは、ケラチン・セラミドがよく問われます。
憶え方の「登録販売者の「人体の働きと医薬品(人体)」のケラチン・セラミドの憶え方」などを参考に、ピンポイントで暗記しておいてください。
このページを「お気に入り」に入れておいて、空き時間があれば、目を通してください。それだけの価値があります。「皮下組織」も、読み飛ばさないように!
以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。
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