「副交感神経系の機能を抑制する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、膀胱の排尿筋の収縮が抑制され、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状を生じることがある。」
「これが進行すると、尿意があるのに尿が全く出なくなったり(尿閉)、下腹部が膨満して激しい痛みを感じるようになる。」
「これらの症状は前立腺肥大等の基礎疾患がない人でも現れることが知られており、男性に限らず女性においても報告されている。」
「初期段階で適切な対応が図られるよう、尿勢の低下等の兆候に留意することが重要である。」
「上記のような症状が現れたときには、原因と考えられる医薬品の使用を中止する。多くの場合、原因となる医薬品の使用を中止することにより症状は速やかに改善するが、医療機関における処置を必要とする場合もある。」
当該「(b)排尿困難、尿閉」は、そこそこ出題実績があります。
「島根県 R4 第39問」や「新潟県 R5 第60問」が出題例です。
先の過去問でもありましたが、注意すべきが「副交感神経系」です。いわゆる抗コリン成分ですね。
よくよく“交換”神経系と変えられるので注意してください。
次に…、
「これらの症状は前立腺肥大等の基礎疾患がない人でも現れることが知られており、男性に限らず女性においても報告されている。」
…も、なんかしらんけど、よく出ています。
排尿困難、尿閉は、女性でも生じます。
定番論点なので押えておきましょう。
これ以外の記述は、一読していれば大丈夫かと思います。
以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。
「膀胱炎様症状」に続きます。
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