登録販売者 第2章:人体

第2節:薬が働く仕組み

第2項:薬の体内での働き その2

2)薬の体内での働き 続き

 「医薬品が摂取された後、成分が吸収されるにつれてその血中濃度は上昇し、ある最小有効濃度(閾値)を超えたときに生体の反応としての薬効が現れる。」

 「血中濃度はある時点でピーク(最高血中濃度)に達し、その後は低下していくが、これは代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るためである。」

 「やがて、血中濃度が最小有効濃度を下回ると、薬効は消失する。」

 「一度に大量の医薬品を摂取したり、十分な間隔をあけずに追加摂取したりして血中濃度を高くしても、ある濃度以上になるとより強い薬効は得られなくなり、薬効は頭打ちとなるが、一方、有害な作用(副作用や毒性)は現れやすくなる。」

 「全身作用を目的とする医薬品の多くは、使用後の一定期間、その有効成分の血中濃度が、最小有効濃度と毒性が現れる濃度域(危険域、中毒域ともいう)の間の範囲(有効域、治療域ともいう)に維持されるよう、使用量及び使用間隔が定められている(※2)。」

注記‐(※2)

 「使用量及び使用間隔が定められている」への注記。

 「年齢や体格等による個人差も考慮されている。」

 問題にしやすいところです。

 たとえば、「使用量及び使用間隔は、年齢や体格等による個人差を“考慮していない”。」とかです。

 このくらいの出題と思われます。一読しておけばいいでしょう。




ひとくちコメント

 「2)薬の体内での働き」の後半部分です。

 無味乾燥の記述で、読んでいて眠くなります。がんばりましょう。

 書いてあることは、見た目は小難しいですが、内容的にはふつうです。

 まずもって、語句に注意しておきましょう。

 「最小有効濃度」と「最高血中濃度」と「危険域、中毒域」、「有効域、治療域」のところです。

 「宮崎県 R4 第32問」など、「穴埋め問題」での出題実績があります。

 また、語句の「入れ替え」問題で出そうなので、丁寧に見ておきましょう。たとえば…、

 「全身作用を目的とする医薬品の多くは、使用後の一定期間、その有効成分の血中濃度が、“最高血中濃度”と毒性が現れる濃度域(危険域、中毒域ともいう)の間の範囲(有効域、治療域ともいう)に維持されるよう(略)」とか…、

 「全身作用を目的とする医薬品の多くは、使用後の一定期間、その有効成分の血中濃度が、最小有効濃度と毒性が現れる濃度域(“有効域、治療域”)の間の範囲(“危険域、中毒域”)に維持されるよう(略)」とかです。

 このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前で、再チェックしてみてください。

 さて、当該論点で最も注意すべきは…、

 「一度に大量の医薬品を摂取したり、十分な間隔をあけずに追加摂取したりして血中濃度を高くしても、ある濃度以上になるとより強い薬効は得られなくなり、薬効は頭打ちとなるが、一方、有害な作用(副作用や毒性)は現れやすくなる。」

 …のところです。

 医薬品の適正な使用に関する記述で、「基本知識」等でも定番・おなじみのものとなっています。

 選択肢の1つとして、ほぼほぼ問われるところなので、精読しておいてください。まあ、内容的には他の科目と変わらないので、大丈夫でしょう。

 以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。

ページリンク

 「2)薬の体内での働き」は、これで終わりです。

 「3)剤形ごとの違い、適切な使用方法 総論・前文」に続きます。

補足リンク

 大元インデックス・・・「Webテキスト インデックス

 本章インデックス・・・「人体 インデックス

 本節インデックス・・・「薬が働く仕組み インデックス

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