登録販売者 第2章:人体

第3節:症状からみた主な副作用‐2:精神神経系に現れる副作用

2)無菌性髄膜炎

2)無菌性髄膜炎

 「髄膜炎のうち、髄液に細菌が検出されないものをいう。」

 「大部分はウイルスが原因と考えられているが、マイコプラズマ感染症やライム病、医薬品の副作用等によって生じることもある。」

 「医薬品の副作用が原因の場合、全身性エリテマトーデス※1)、混合性結合組織病※2)、関節リウマチ等の基礎疾患がある人で発症リスクが高い。」

 「多くの場合、発症は急性で、首筋のつっぱりを伴った激しい頭痛発熱、吐きけ・嘔吐、意識混濁等の症状が現れる。」

 「これらの症状が現れた場合は、原因と考えられる医薬品の使用を直ちに中止し、医師の診療を受ける必要がある。」

 「早期に原因医薬品の使用を中止すれば、速やかに回復し、予後は比較的良好であることがほとんどであるが、重篤な中枢神経系の後遺症が残った例も報告されている。」

 「また、過去に軽度の症状を経験した人の場合、再度、同じ医薬品を使用することにより再発し、急激に症状が進行する場合がある。」

注記‐※1

 「全身性エリテマトーデス」への「注記」。

 「膠原病(こうげんびょう)の一種で、発熱や全身の倦怠感、頬に赤い発疹、手指の腫れと関節炎、口内炎、光線過敏等の症状が現れる。」

 出題実績は、「ない」です。

 ただ、小難しい「注記」も、出題されることがあります。

 まあ、そのまんまが選択肢の1つに登場するくらいですが、知らないと答えられません。

 暗記は無用ですが、このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前で、見ておきましょう。

注記‐※2

 「混合性結合組織病」への「注記」。

 「膠原病の重複症候群の中のひとつの病型で、寒冷刺激や精神的緊張によって起こる手指の蒼白化(レイノー現象)、手の甲から指にかけての腫れ、多発関節炎、皮膚の硬化等の症状が現れる。」

 当該「注記」も、出題実績は、「ない」です。

 先の「注記」同様に、試験に出るにしてもそのまんまが出るくらいです。

 試験直前で、再読しておきましょう。暗記は無用です。




ひとくちコメント

 当該無菌性髄膜炎ですが、ド頻出の副作用です。

 記述の全部を見ておくべきです。「東京都 R1 第35問」や「奈良県 R3 第40問」のように、そのすべてが問われる傾向にあります。精読しましょう!

 さて、症状は、精読だけしておけばいいですが、「首筋のつっぱりを伴った激しい頭痛」は、憶えておきましょう。無菌性髄膜炎だけにある特徴で、選択肢判別のキーとなります。

 さて、当該の特徴なのが、小難しい病名です。

 挙げると、「マイコプラズマ感染症、ライム病、全身性エリテマトーデス混合性結合組織病、関節リウマチ等」です。

 登録販売者は、お医者さんではないので、このあたりの病名が突っ込まれることは、まず「ない」と思われます。

 試験に出るのは、そのまんまだろうと思われます。ガチ暗記はしなくていいですが、一読して、把握が付くようになっておきましょう。

 なお、「全身性エリテマトーデス」と「混合性結合組織病」は、「解熱鎮痛成分」の「イブプロフェン」でも出てくるので、ここで押さえておくと一石二鳥となります。

 こんな次第で、ほぼほぼすべての記述が出ます。精読して3~4回は、目を通しておきましょう。

 以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。


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 「3)その他」に続きます。

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