登録販売者 第2章:人体

第1節:人体の構造と働き

第4項:脳や神経系の働き 中枢神経系

脳や神経系の働き 中枢神経系

 1)中枢神経系

 「中枢神経系は脳と脊髄から構成される。」

 「脳は、頭の上部から下後方部にあり、知覚、運動、記憶、情動、意思決定等の働きを行っている。」

 「脳の下部には、自律神経系、ホルモン分泌等の様々な調節機能を担っている部位(視床下部など)がある。」




ひとくちコメント

 まずもって、正確に暗記しないといけないのが、「中枢神経系は脳と脊髄から構成される。」の定義のところです。

 つくづく、「ひっかけ」で、「脊髄」が「延髄」に変えられます。注意してください。

 これ以外の「視床下部」等の記述も、出題実績があります。「岡山県 R5 第30問」や「関西広域連合 R1 第69問」のように、ふらっと選択肢の1つに出るので、読み込んでおきましょう。

 んでは、本文に戻ります。

 「脳における細胞同士の複雑かつ活発な働きのため、脳において、血液の循環量は心拍出量の約15%、酸素の消費量は全身の約20%、ブドウ糖の消費量は全身の約25%と多い。」

 「脳内には多くの血管が通っているが、脳の血管は末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高く、タンパク質などの大分子や小分子でもイオン化した物質は血液中から脳の組織へ移行しにくい。」

 「このように、脳の毛細血管が中枢神経の間質液環境を血液内の組成変動から保護するように働く機能を血液脳関門という。

 「小児では、血液脳関門が未発達であるため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳の組織に達しやすい。」




ひとくちコメント

 脳の数字は、昔も今も、よくよく出ます。

 「血液の循環量は心拍出量の約15%、酸素の消費量は全身の約20%、ブドウ糖の消費量は全身の約25%」のところです。

 数字暗記だけで選択肢を判別できるので、暗記しておきましょう。憶え方あります。「「人体」の血液の循環量15%、酸素の消費量20%、ブドウ糖の消費量約25%の憶え方」を参考にしてください。

 次に、「血液脳関門」も、よく問われるので見ておくべきです。

 「小児では、“血液-胎盤関門”が未発達であるため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳の組織に達しやすい」といった感じに、「血液-胎盤関門」に変えられたことがあったので、注意してください。意外に、アレレとなります。

 「小児では、血液脳関門が未発達であるため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳の組織に達しやすい。」も、禁忌に関わることなので、押えておきましょう。

 「血液脳関門が未発達」だから、小児の禁忌が薬に設けられているわけです。

 んでは、本文に戻ります。

 「脳は脊髄と、延髄(後頭部と頸部の境目あたりに位置する)でつながっている。」

 「延髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等がある。延髄は多くの生体の機能を制御する部位であるが、複雑な機能の場合はさらに上位の脳の働きによって制御されている。」

 「脊髄は脊椎の中にあり、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合があり、これを脊髄反射と呼ぶ。」




ひとくちコメント

 繰り返して読んでおくべきところです。

 各記述のこまごまとしたところが、よくよく「入れ替え」られます。

 「関西広域連合 R1 第69問」や「福岡県 H29 第31問」が出題例です。

 また、「延髄」と「脊髄」の別を問う問題が出ます。「福岡県 H30 第31問」です。

 しっかりと整理して読み込んでいないと、落とす問題が多々出題されています。

 短い記述ですが、選択肢判別のキーとなる記述が詰まっているので、このページを「お気に入り」に入れておいて、何回も不安がなくなるまで読み込んでおきましょう。

 以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。

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