登録販売者 第2章:人体

第1節:人体の構造と働き

第1項:胃・腸、肝臓、肺、心臓、腎臓などの内臓器官 1)消化器系(f)胆嚢、肝臓

(f)胆嚢、肝臓

 「胆嚢は、肝臓で産生された胆汁を濃縮して蓄える器官で、十二指腸に内容物が入ってくると収縮して腸管内に胆汁を送り込む。」




ひとくちコメント

 「(f)胆嚢、肝臓」ですが、胆嚢・肝臓ともども、ほぼ毎回出ると言っていい器官です。シッカリ見ておきましょう。

 さて、まずもって、胆嚢の定義ですが、要チェックです。

 これまでの試験では、「福岡県 R1 第22問」のように、そのまんまが出るくらいでしたが、試験が難化している昨今、突っ込まれる恐れがあります。

 たとえば…、

 「胆嚢は、“腎臓”で産生された胆汁を濃縮して蓄える器官」とか…、

 「“胃”に内容物が入ってくると収縮」とか…

 「十二指腸に内容物が入ってくると“拡張”して」…、

 …などと変えられそうです。

 定義は、何気に出るので、何回も目を通しておきましょう。

 んでは、本文に戻ります。


 「胆汁に含まれる胆汁酸塩(コール酸、デオキシコール酸等の塩類)は、脂質の消化を容易にし、また、脂溶性ビタミンの吸収を助ける。」

 「腸内に放出された胆汁酸塩の大部分は、小腸で再吸収されて肝臓に戻される(腸肝循環)。」

 「胆汁には、古くなった赤血球や過剰のコレステロール等を排出する役割もある。胆汁に含まれるビリルビン(胆汁色素)は、赤血球中のヘモグロビンが分解されて生じた老廃物で、」

 「腸管内に排出されたビリルビンは、腸管内に生息する常在細菌(腸内細菌)によって代謝されて、糞便を茶褐色にする色素となる。」




ひとくちコメント

 「胆汁酸塩(コール酸、デオキシコール酸等の塩類)」と「腸肝循環」は、昔からよく出ています。

 精読して内容を押さえておくべきです。

 なお、胆汁酸塩は、脂質の消化を良くして、脂溶性ビタミンの吸収を助けます。

 脂質が“タンパク質”、脂溶性が“水溶性”などに変えられるので、気を付けてください。

 次に「ビリルビン」ですが、これも、要注意です。

 ヘモグロビンが分解されたものですが、当該ヘモグロビンが有名なためか、つられて問われているように見受けられます。

 カタカナ語句は、どんなものでも、チェックしておきましょう。

 参考:コール酸・デオキシコール酸(胆嚢)

 参考:ビリルビン(胆嚢)

 んでは、本文に戻ります。


 「肝臓は、大きい臓器であり、横隔膜の直下に位置する。胆汁を産生するほかに、主な働きとして次のようなものがある。」




ひとくちコメント

 肝臓の定義のところの…、

 「肝臓は、大きい臓器であり、横隔膜の直下に位置する胆汁を産生する。」

 …は、要チェックです。

 位置は、「横隔膜の直下」です。真上ではないです!

 肝臓は、胆汁を産生します。

 胆嚢は、胆汁を産生しないので、注意してください。胆汁を作るのは肝臓です。

 んでは、本文に戻ります。

i) 栄養分の代謝・貯蔵

 「小腸で吸収されたブドウ糖は、血液によって肝臓に運ばれてグリコーゲンとして蓄えられる(※1)。」

 「グリコーゲンは、ブドウ糖が重合してできた高分子多糖で、血糖値が下がったときなど、必要に応じてブドウ糖に分解されて血液中に放出される。」

 「皮下組織等に蓄えられた脂質も、一度肝臓に運ばれてからエネルギー源として利用可能な形に代謝される。」

 「また、肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D等のほか、ビタミンB6やB12等の水溶性ビタミンの貯蔵臓器でもある。」

注記‐(※1)

開ける

 『ブドウ糖からのグリコーゲン生成は、骨格筋の組織でも行われ、骨格筋もその収縮のエネルギー源としてグリコーゲンを蓄えている。』

 『グリコーゲンはエネルギー源としての貯蔵効率が脂質に比べて低いため、グリコーゲンとして蓄えられたのち、消費されない余剰分は徐々に脂質へと転換される。』

 「グリコーゲンとして蓄えられる」のところの「注記」ですが問題にしやすい記述です。

 たとえば、「グリコーゲン生成は、肝臓だけで行われ、骨格筋では生成されない」とかです。「×」です。

 暗記はしなくていいですが、きちんと精読しておきましょう。




ひとくちコメント

 「ブドウ糖・グリコーゲン」のところは、あまり出ないです。

 ですが、シッカリ読み込んで、内容だけは把握しておきましょう。

 次に、頻出なのが…、

 「肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D等のほか、ビタミンB6やB12等の水溶性ビタミンの貯蔵臓器でもある。」

 …のところです。

 脂溶性ビタミンは、ビタミンA、Dです。

 水溶性ビタミンは、ビタミンB6やB12です。

 「入れ替え問題」多発地帯なので、注意してください。

 んでは、本文に戻ります。

ii) 生体に有害な物質の無毒化・代謝

 「消化管等から吸収された、又は体内で生成した、滞留すると生体に有害な物質を、肝細胞内の酵素系の働きで代謝して無毒化し(※2)、又は体外に排出されやすい形にする。」

 「医薬品として摂取された物質の多くも、肝臓において代謝される。」

 「アルコールの場合、胃や小腸で吸収されるが、肝臓へと運ばれて一度アセトアルデヒド※3)に代謝されたのち、さらに代謝されて酢酸となる。」

 「アミノ酸が分解された場合等に生成するアンモニアも、体内に滞留すると有害な物質であり、肝臓において尿素へと代謝される。」

 「ヘモグロビンが分解して生じたビリルビンも肝臓で代謝されるが、肝機能障害や胆管閉塞などを起こすとビリルビンが循環血液中に滞留して、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる症状)を生じる。」

注記‐※2

開ける

 『まれに物質によっては、代謝を受けて生体に有害な(発癌性等)物質となるものもある。』

 「代謝して無毒化」のところの「注記」ですが、一読しておけばいいでしょう。まあ、出ないでしょう!

注記‐※3

開ける

 『二日酔いの症状は、体内での中間代謝物であるアセトアルデヒドの毒性によるものと考えられている。』

 「アセトアルデヒド」のところの「注記」ですが、出題実績があります。

 「奈良県 R3 第22問」といった出題例があります。

 過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、チェックしておきましょう。




ひとくちコメント

 最近では、化学っぽい出題が目立ちます。

 「アルコール→アセトアルデヒド→酢酸

 「アミノ酸→アンモニア→尿素

 …のところです。

 出題例には、「長野県 R5 第43問」や「島根県 R5 第21問」があります。

 アレレとなる問題が多いので、個々の語句を正確に押えておきましょう。

 さて、「ヘモグロビン→ビリルビン」ですが、「黄疸」がメジャーな病気のためか、よく出ます。

 精読しておきましょう。

 カタカナ語句は…、

 …も、参考にして押さえてください。

 んでは、本文に戻ります。

iii) 生体物質の産生

 「生体物質とは生物の体内に存在する化学物質の総称であり、胆汁酸やホルモンなどの生合成の出発物質となるコレステロール、フィブリノゲン等の血液凝固因子、アルブミン等、生命維持に必須な役割を果たす種々の生体物質は、肝臓において産生される。」

 「また、肝臓では、必須アミノ酸(※4)以外のアミノ酸を生合成することができる」

注記‐※4

開ける

 『体内で作られないため、食品などから摂取する必要があるアミノ酸。ヒトの場合、トリプトファン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、ヒスチジンの9種のアミノ酸が必須アミノ酸とされる』

 「必須アミノ酸」のところの「注記」ですが、一読しておけばいいでしょう。ここが突っ込まれたら諦めましょう。さすがに憶えられんですよ。

 私的には、捨てますね。登録販売者に必要な素養じゃないですよ。




ひとくちコメント

 カタカナ語句の「フィブリノゲン等の血液凝固因子」と「アルブミン」は、押えておきましょう。

 そこそこ出るカタカナ語句なので、「フィブリノゲン・アルブミン(肝臓)」などを参考に、憶えていってください。

 次に、「ひっかけ」問題の存在を指摘しておきます。

 肝臓は、「必須アミノ酸以外のアミノ酸」を産生します。

 必須アミノ酸を産生するのではないです。

 「愛媛県 R4 第22問」のような出題実績があるので、意識して押えておきましょう。

 また、類問として、「茨城県 R7 第43問:胆嚢と肝臓」があります。これは、よい出し方ですね。

 胆嚢・肝臓は、よくよく出るところです。何度も読みこんでおきましょう。カタカナ語句は、正確に押えておきましょう。

 以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。

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