「頭蓋骨のくぼみ(眼窩)に収まっている球形の器官で、外側は、正面前方付近(黒目の部分)のみ透明な角膜が覆い、その他の部分は強膜という乳白色の比較的丈夫な結合組織が覆っている。」
(a)眼球ですが、要注意の語句が「角膜」と「強膜」です。
こうした“膜”のついた語句は、「入れ替え」問題の多発地帯です。
本当によく入れ替えられるので、角膜と強膜は、ガチで正確に押さえてください。
んでは、本文に戻ります。
「紫外線を含む光に長時間曝されると、角膜の上皮に損傷を生じることがある(雪眼炎。雪目ともいう。)。」
「雪眼炎(雪目)」は、時々出るところです。
試験に出たら、まず、「角膜の上皮」のところをチェックです。
「強膜」やら「網膜」やらに変えられている可能性が高いです。「関西広域連合 R1 第66問」のような問題に、即、対応できるようになっておきましょう。
そのほか、「紫外線」も、注意してください。“赤外線”に変えられます。
んでは、本文に戻ります。
「角膜と水晶体の間は、組織液(房水)で満たされ、眼内に一定の圧(眼圧)を生じさせている。透明な角膜や水晶体には血管が通っておらず、房水によって栄養分や酸素が供給される。」
「水晶体の前には虹彩があり、瞳孔を散大・縮小させて眼球内に入る光の量を調節している。」
「水晶体から網膜までの眼球内は、硝子体という透明のゼリー状組織で満たされている。」
「角膜に射し込んだ光は、角膜、房水、水晶体、硝子体を透過しながら屈折して網膜に焦点を結ぶが、主に水晶体の厚みを変化させることによって、遠近の焦点調節が行われている。」
「水晶体は、その周りを囲んでいる毛様体の収縮・弛緩によって、近くの物を見るときには丸く厚みが増し、遠くの物を見るときには扁平になる。」
近年になって、よくよく問われれるようになったところです。全記述が出ているので、何回も精読しておきましょう。
繰り返しますが、ぜんぶ出ます。
たとえば、「透明な角膜や水晶体には“血管が通っており”、“血液”によって栄養分や酸素が供給される」とか…、
「水晶体の前には“網膜”があり、瞳孔を散大・縮小させて眼球内に入る光の量を調節している」とかです。2つとも、「×」です。
もちろん、記述そのまんまが出ることも多々あります。「水晶体から網膜までの眼球内は、硝子体という透明のゼリー状組織で満たされている」とかですね。
そもそもが小難しいところです。他の記述の倍は、注意して読み進めてください。
次に、なぜだか出題の目立つのが…、
「水晶体は、その周りを囲んでいる毛様体の収縮・弛緩によって、近くの物を見るときには丸く厚みが増し、遠くの物を見るときには扁平になる。」
…のところです。
最も多い出題が、「近くの物を見るときには“扁平”になり、遠くの物を見るときには“丸く厚みが増す”。」という出題です。「×」ですね、逆ですね。
典型的な出題例は、「東京都 R3 第26問」です。ホント、なぜだかよく出ているので、チェックしておきましょう。
最後に、一言。
先に述べたように、「膜」のつくところは、他の「膜」の語句と、よくよく入れ替えられます。
たとえば、「“網膜”と水晶体の間は、組織液(房水)で満たされている」とか「水晶体から“角膜”までの眼球内は、硝子体という透明のゼリー状組織で満たされている」とかです。
本当に、「膜」は、気を抜いたらダメです。正確に憶えていってください。
また、水晶体と硝子体の両語句も、入れ替えられるようになっているので、ここも注意してください。
んでは、本文に戻ります。
「網膜には光を受容する細胞(視細胞)が密集していて、視細胞が受容した光の情報は網膜内の神経細胞を介して神経線維に伝えられる。網膜の神経線維は眼球の後方で束になり、視神経となる。」
「視細胞には、色を識別する細胞と、わずかな光でも敏感に反応する細胞の二種類がある。後者が光を感じる反応にはビタミンAが不可欠であるため、ビタミンAが不足すると夜間視力の低下(夜盲症)を生じる。」
一番出るのは、「ビタミンA・・・夜盲症(鳥目)」のところです。
「医薬品」の「滋養強壮保健薬」と関係するためか、よく出ます。ガチで押えておきましょう。
参考:ビタミンA
また、「群馬県 R5 第49問」のように、ビタミンのところが変えられだしたので、要注意です。
あと、しつこいですが、要注意語句の「網膜」があります。強膜・角膜に変えられても気づくようになっておいてください。
以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。
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