登録販売者 適正使用の勉強方法

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 登録販売者試験の試験科目の「医薬品の適正使用・安全対策(適正使用)」の勉強方法を述べるページ。独学者向け内容。直近試験の傾向は、オーソドックス。苦情相談窓口が出る。勉強方法や「適正使用」が苦手な人へのアドバイス。ガチで暗記すべきところや、「難問」の資料問題について指摘する。そのほか、数字やオリジナル問題への勉強リンクなどを掲載する。

適正使用 勉強方法 インデックス

はじめに‐面倒なやつ

 「適正使用」の特徴ですが、「医薬品の次いで面倒な科目」です。

 当該「適正使用」の試験問題は、「医薬品的な問題」と「それ以外」から構成されます。

 後者の「それ以外」の方は、問題は「ない」です。過去問ブン回しで点は取れます。

 対して、問題なのが前者の「医薬品的な問題」の方で、無味乾燥なガチの暗記科目のため、実に手を焼きます。

 当該「医薬品的な問題」の代表的な出題は、「第115問‐茨城県 令和4年度(2022年度)」ってな感じです。

 こういう問題を解くには…、

 

 …といった「表」を、くたくた暗記しなければなりません。

 試験傾向から、完全な「捨て問」にもできず、加えて、分量が多いため、ちゃっちゃとやらないと、本試験に間に合わなくなります。

 「適正使用」は、最悪、足切りに引っかかる可能性すらあります。

 「医薬品」に次いで、要注意な試験科目であることを、肝に銘じてください。

 なお、独学全般については、メインページたる「登録販売者の独学」を一読願います。

直近試験の傾向‐安心できない

 直近試験の「適正使用」ですが、現在のところ、「医薬品的な問題」の出題数は、「6~8問前後」となっています

 しかし、安心できないのです。

 過去に、東京都(関東ブロック2)の令和1年度試験で「11問」も、出たことがあるためです。

 参考:東京都 令和1年度 適正使用もくじ

 こういう前例がある以上、いつ10問強の出題があってもいいように、相応の勉強しておくべきです。

 というのも、当該「医薬品的な問題」は、「法規」などと違って、受験生いじめのクソ問題ではないからです。

 実生活でも有効・有用な知識なうえに、登録販売者の実務とも太い関係があるため、全く無視できないのです。

 これは、わたしの予想ですが、もし、試験委員会的なものが、「今後の登録販売者試験は、実務をより重視せねばならない」などと答申したら、即、「医薬品的な問題」の出題が増えるかと思います。

こういうの流行ってます

 「適正使用」ですが、「IV 一般用医薬品に関する主な安全対策」の出題が、かなり細かいところまで、出題されるようになっています。

 たとえば、「(a) アンプル入りかぜ薬」の「アミノピリン、スルピリン」が「アミノピリン、“アスピリン”」といった感じに、変えられたことがあります。

 また、「(d) 塩酸フェニルプロパノールアミン含有医薬品」では、「脳出血」が問われたりしています。

 わたしの感じですが、出題が「基本知識」の「薬害訴訟」のようになっている感があります。

 今後も、細かい語句が問われそうなので、過去問に出てないキーワードも、用心して、チェックしておきましょう。

基本方針

 「適正使用」の勉強方針ですが、最も注意しないといけないのは、「医薬品的な問題」です。

 「医薬品的な問題」は、医薬品の知識がないと到底、わからないために、そこそこ時間がかかります。

 「医薬品」を一通り勉強したら、早々に、着手してください。

 また、分量がそこそこあるので、「後回し」にすると、本試験に間に合わなくなる危険があります。(一夜漬けでは到底無理なボリュームです。)

 さて、当該「医薬品的な問題」は、「6~8問」出題のうち、「2~3問」が取れたら、御の字です。

 これ以上の得点を目指すのは、費用対効果が悪いです。その分だけ、「医薬品」等に回す方が賢明です。

 満点は、狙わない方がいいでしょう。

 最後に、「適正使用」の「医薬品的な問題」以外は、そう神経質にならなくていいです。頭を悩ます論点では「ない」です。

 普通の勉強でOKです。分量的にも、すぐ終わります。

勉強方法

 まずもって、「医薬品的な問題」以外のものから述べていきます。

 「医薬品的な問題」以外ですが、定番問題・頻出問題がほとんどです。

 論点の添付文書、救済制度、イエローレター・ブルーレター等々ですが、毎年毎度、同じような問題が出題されています。

 やることと言えば、「基本知識」や「法規」と一緒です。テキスト読んで問題解くだけです。

 他の科目同様、お手持ちの過去問を「3回」くらい解けば、ほぼフルマークできるかと思います。

 さて、肝心かなめの「医薬品的な問題」ですが、勉強方法等は長くなったので、別途「適正使用対策」に、まとめています。参考にしてください。

補足事項1‐アミノフィリン水和物、テオフィリン

 「適正使用」の「医薬品的な問題」には、「医薬品」には出てこない成分があります。

 それが、「アミノフィリン水和物、テオフィリン」です。

 当該2成分は…、

 「本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人・・・アミノフィリン水和物、テオフィリン」

 「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること・・・アミノフィリン水和物、テオフィリンが配合された鎮咳去痰薬、鎮暈薬」

 …で、登場します。

 この2成分、よく出ます。「医薬品」に出ない成分ため、盲点となりがちです。必ず、押えておきましょう。

 対策ページは、「登録販売者「適正使用」のアミノフィリン・テオフィリン」です。

補足事項2‐企業からの副作用等の報告制度

 「適正使用」の「医薬品的な問題」以外の問題ですが、結構、ひねくれた出題もあります。

 それが、「巻末資料」からの出題です。

 過去問やらを解いてもらえばわかりますが、「第5章 別表(巻末資料)」からも、試験問題が出されるのです。

 まず、「企業からの副作用等の報告制度」の「表」は、もはや、“定番問題”と化しています。

 下の画像が…、

 

 …該当します。

 試験問題は、「グーグルサイト内検索:企業からの副作用等の報告制度 過去問+解説」な感じです。

 ガチ暗記は無用ですが、主要な数字・憶えられる数字・試験に出た数字は、ガチで押えておきましょう。

 攻略ページは、「適正使用の「医薬関係者の副作用報告」と「企業からの副作用等の報告」の期限のまとめと憶え方」を、参考にしてください。

補足事項3‐医薬品安全性情報報告書

 次に、「医薬品安全性情報報告書」の実物を問う問題があります。

 

 なお、試験に出たのは…、

 

 

 …の赤で囲んだところです。

 ガチの出題ではないですが、知らないと・見てないと解けない問題です。空き時間に、2~3度くらいは、目を通しておきましょう。

 このページを「お気に入り」に入れておいて、細切れ時間で、押えてください。

「適正使用」の数字

 「適正使用」でも、数字が問われます。

 「適正使用」に出てきた数字だけを、以下に、まとめています。復習や知識の確認等に、細切れ時間で活用してください。

 ・適正使用の数字

 なお、他の科目の数字は、「数字対策」を、参考にしてください。

勉強リンク1‐過去問

 「適正使用」の過去問を、「全ブロック 試験問題 科目別 インデックス」にまとめています。

 ドンドコ問題演習をしたい人は、活用してください。

 そのほか、癖のある過去問を、「登録販売者 チェック問題 過去問リスト」にまとめています。

 試験終盤あたりで、解いてみてください。

 最後に、公式のPDF過去問に解説を付与したものは、「登録販売者 都道府県別 過去問+解説」です。

 受験予定地の過去問を解く際に、参考にしてください。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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