「① 歯」
「歯は、歯周組織(歯肉、歯根膜、歯槽骨、セメント質)によって上下の顎の骨に固定されている。」
「歯槽骨の中に埋没している歯の部分を歯根、歯頚(歯肉線のあたり)を境に口腔に露出する部分を歯冠という。」
「歯冠の表面はエナメル質で覆われ、体で最も硬い部分となっている。」
「エナメル質の下には象牙質と呼ばれる硬い骨状の組織があり、神経や血管が通る歯髄を取り囲んでいる。」
「歯の齲蝕(※1)が象牙質に達すると、神経が刺激されて、歯がしみたり痛みを感じるようになる。」
「口腔内の常在細菌が糖質から産生する酸で歯が脱灰されることによって起こる歯の欠損。いわゆる「むし歯」。」
ざっくり見ておけばいい「注記」です。
試験的なことを言えば、あまり出ないところです。
語句を問う問題が選択肢の1つに出るくらいです。たとえば、「広島県 R3 第21問」のような感じです。
正直、小難しくてわかりにくいし、あまり試験にも出ないして、パスしてもいいかと思います。
試験直前あたりで、「歯根」、「歯冠」、「象牙質」、「エナメル質」の内容を押さえるくらいでいいでしょう。
本試験でよくある「“象牙質”の下には“エナメル質”と呼ばれる硬い骨状の組織がある」といった出題に、注意してください。
象牙質とエナメル質が「逆」ですよねー。
では、本文に戻ります。
② 舌
「舌の表面には、舌乳頭という無数の小さな突起があり、味覚を感知する部位である味蕾が分布している。」
「舌は味覚を感知するほか、咀嚼された飲食物を撹拌して唾液と混和させる働きがある。」
「② 舌」は、出題実績は、あまり「ない」です。ざっと読んでおけばいいです。
強いて言うなら、「舌乳頭」と「味蕾」を気を付けるくらいです。
もうそろそろ出てもおかしくないです。
このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前で、見なおしてください。
では、本文に戻ります。
③ 唾液腺
「唾液を分泌し、食物を湿潤させてかみ砕きやすくし、また、咀嚼物を滑らかにして嚥下を容易にする。」
「唾液には、デンプンをデキストリンや麦芽糖に分解する消化酵素(プチアリン。唾液アミラーゼともいう。)が含まれ、また、味覚の形成にも重要な役割を持つ。」
「唾液は、リゾチーム(※2)等の殺菌・抗菌物質を含んでおり、口腔粘膜の保護・洗浄、殺菌等の作用もある。」
「また、唾液によって口腔内は pH がほぼ中性に保たれ、酸による歯の齲蝕を防いでいる。」
「リゾチームには細菌の細胞壁を分解する酵素作用のほか、消炎作用などもあり、生体防御因子として働く。唾液以外に、鼻汁や涙液にも含まれている。」
ちょっとだけ重要な「注記」です。
「細菌の細胞壁を分解する酵素作用、消炎作用」が試験に出そうなので、注意してください。
また、リゾチームですが、「注記」に言うように、唾液の他、鼻汁や涙液にも入っています。一石三鳥。押さえておきましょう。
「唾液腺」は、かなり出るところです。
注意すべきは、カタカナ語句です。出題の代表例は、「東京都 H29 第22問」です。
カナカナ語句ですが、他の消化酵素との混同を突く問題が目立ちます。
また、意外なところで(薬害訴訟とか)、選択肢の1つに出てきたりして、???となることが多いです。
カタカナ語句は、いろいろな問題に使われます。「プチアリン(唾液アミラーゼ)」、「リゾチーム」は、正確に暗記してください。
なお、カタカナ語句だけを、「カタカナ語句対策」にまとめています。横断的に憶えたい人は、活用してください。
本ページは、以上です。
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