独学資格ガイド

登録販売者

(とうろくはんばいしゃ)

資格評価:5つ星

独学可否:独学合格は可能。管理人取得済み。


登録販売者とは?

 結論から言えば、「宅建(宅地建物取引士)」に次ぐ、有力な資格である。

 求人数は平均で1,600件前後と、求人数はとても大きい。

 登録販売者は、「必置資格」である。充足数は満たされつつあるが、『法的需要』があるので、有象無象の何たら検定より、絶対的に強い。

 薬局やドラッグストアが主な求人先である。求人の機会は、田舎から都心部まで幅広く、日本全国で使える資格である。

 先に挙げた「宅建」が「事務系」の資格なら、登録販売者は、「営業系」「販売系」の資格である。スーパーや量販店、飲食店等での接客経験・経歴は、肯定的に評価される。これらの職種にある人は、就職・転職に備える意味で、登録販売者を取っておいて、全く損はない。

 ところで、わたしの耳目範囲では、「化粧品販売」経験は、登録販売者と実に相性がよいとのことである。元売り子さんが店長(店舗管理者)になって、年収は大幅に改善したとのこと。


求人数・求人機会

 登録販売者の求人数は「平均1,600件前後」で、「宅建」を超える求人数がある。ハロワ登録の資格の中でも、トップクラスの求人数である。

 参考:「PDF‐資格・免許別ハローワーク求人数データ

 ちなみに、薬系資格の「毒物劇物取扱責任者」の求人数は「10件前後」で、販売系資格の「販売士」は「1~3件とほぼゼロ」なので、同種同類の資格と比べたら、登録販売者は、「比較を絶した求人数」といえる。

 求人先で多いのは、「ドラッグストア」や「薬局併設のホームセンター」、一般の「薬局」である。

 これらの商店は、日本全国の到るところで営業しているので、就職の機会はとても多い。田舎から都会まで、仕事にあぶれることはないだろう。

 採用形態は、パート・アルバイトが多いが、正社員採用も割かし多い。実務経験を積んで店舗管理者を目指して専業化するのもよいし、空き時間のパートタイマー勤務も可能である。

 ざっとこんな次第で、登録販売者は、汎用性と融通性に富んだ資格だといえる。

 ハローワーク平均求人数:1,669人 (2017/10/15)

 →最新データは、こちら


法的需要がある

 登録販売者は、「一般用医薬品の第2類・第3類医薬品」を販売する際に必要となる資格である。

 なお、「一般用医薬品の第2類・第3類医薬品」とは、ふだん私たちがよく目にする医薬品で、頭痛薬の「バファリン(指定第2類医薬品)」や、虫刺されの「キンカン(第2類医薬品)」などが有名である。

 さて、登録販売者に求人数が多いのは、「法的需要」のある「必置資格」だからである。

 参考:必置資格とは?

 事業者は、「一般用医薬品の第2類・第3類医薬品」を取り扱う場合は、薬剤師か登録販売者を設置するように、法律で“義務”付けられている。

 販売店では、全営業時間に、薬剤師か登録販売者を設置しなくてはならないため、営業上および労務管理上、ある程度の「人数」をそろえる必要に迫られている、といった寸法だ。

 こうした「設置義務=法的需要」があるため、求人需要が高い、といった次第だ。

 なお、「法的需要」があるとはいえども、登録販売者は、決して「プラチナ資格」ではない。

 有資格者は充足されつつあるし、また、未経験では「店舗管理者」にもなれないので、“ただ持っているだけでよい”というわけにはいかない。

 採用の実際では、資格を一応は評価するが、それ以上に、実務経験や接客経験の有無、職務経歴を重視するのが常だ。

 登録販売者は、有象無象の資格に比べたら、明らかに「強い」けれども、「資格だけじゃダメ」なのは、他の資格と同様である。


独学の可否について

 登録販売者は、「文系資格」である。

 医薬関係の資格なので、理数系と思われがちだが、本試験には、化学式や数式は、一切出てこない。

 よって、文系でも、十分に合格できる資格である。もちろん、市販教材のみの独学合格も可能だ。

 受験の難易度は、「難しくない」であるが、テキストのガチ暗記が必要なので、「面倒」である。

 総取得コストは、教材費と受験料で「20,000円」くらいである。

 勉強期間は、「2~4ヶ月」がベストである。

 勉強方法等は、「登録販売者の独学」を、使用教材については、「教材レビュー」を参考をば。


まとめ的なこと

 「資格の7割には求人がない」ことを鑑みると、登録販売者の求人数「1,600件前後」は、実に魅力的な数字である。

 登録販売者は、先述したように、決して、プラチナ資格ではないが、持っていれば、就職や転職に資することは間違いない。また、日本全国で求人があるので、今後の人生の保証や保険にも一役買うだろう。どこへ行っても、仕事がとりあえず「ある」のは、心丈夫である。

 収入は、ピンキリだし、企業間の差が大きいため、正確なことは言えないが、店全体を任されるようになれば、「400万~600万以上」に届くといわれている。とはいえ、「自買ノルマ」もあるようで、額面どおりには受け取れない。

 パート・アルバイトの時給は、おおむね「900~1,200円」であるが、これまた、企業間の差は大きい。「1,500円~2,000円以上」のところもあるが、業務内容や社風(大きな声で拡販するとか体育会系のノリとか)、慣習的な「自買ノルマ」も含めて、考えねばなるまい。

 まあ、とはいえ、登録販売者が「有効な資格」であることは、間違いない。個人的には、「宅建」に次いで、「損のない資格」であると考える。

 営業や販売業の経歴の方は、取っておくとよいだろう。配偶者より頼りになるはずだ。

登録販売者の資格メモ

 登録販売者に関する、一般的事柄や試験日程・日時、取得に要する費用等を、以下にまとめました。

登録販売者の一般事項

 登録販売者は、「国家資格」であり、取得者には一定の評価がある。

 登録販売者は、必置資格であり、法的需要がある。(参考:必置資格とは?

 登録販売者は、業界内ではよく知られている。面接で説明を省略できる。(知名度は重要です。マイナー資格をどれほど熱心に説明しても、知らない面接官は「フーン」です。)

 登録販売者は、誰でも受験できる。(かつては、受験に実務経験が必要だったが撤廃された。)

登録販売者の試験日程・日時

 登録販売者は「国家資格」であるが、試験の主催者は「都道府県」である。試験は、「都道府県」ごとに行なわれ、試験の申込みも「都道府県」に申請する。

 「都道府県名 登録販売者」などで検索すれば、担当部署のページに行けるので、詳細はそちらで確認願いたい。なお、申込期間は、『2週間前後』と短いところが多いので、注意が必要である。気づいたら終わっていたということのないように。

 試験日は、宅建などのように、全国一律日時ではなく、『地方ブロック』ごとに、ざっくり設けられている。

 参考資料:サンプル‐平成29年度登録販売者試験日一覧PDF

 上記のPDFにあるように、例年、北海道・東北圏、北陸圏、関東圏、中部圏、関西圏、中国圏、四国圏、九州圏ごとに、試験日が設けられている。

 本試験は、北の北海道・東北圏の8月下旬から始まって、順次南下していき、九州圏の12月中旬まで、行なわれる。コスモスのようである。

 なお、受験については、「登録販売者試験とは?」も、一読をば。結論から言えば、試験日は、“うまく調整されている”ってな寸法である。

登録販売者のめやす取得費用

 一口で言うと、受験料等のトータルで「20,000円前後」の予算が必要だ。配偶者のハムは、薄く切るとよい。かまぼこで代用するのもよい。

 テキストは、おおむね2,000円~2,500円前後。

 過去問題集は、おおむね2,000円前後。

 受験料は、おおむね「13,000円」だが、北海道のように「18,100円」と異なるところもあるので、各自で受験予定地の受験料を確認しておく。あと、願書提出にかかる簡易書留代や交通費、弁当代などの雑費を4,000円ほど見込んで…、

 総計は、「20,000円前後」という次第である。

 なお、使用教材については、「登録販売者教材レビュー」を参考をば。

試験に関すること

 登録販売者の難易度を一口で言うなら、「面倒」である。

 合格率は、おおむね40%~50%であるが、島根県や山口県のように、30%を切る県もある。決して、油断はできない。

 参考:登録販売者の合格率

 勉強時間・勉強期間は、おおむね「2~4ヶ月」を見ておく。暗記が中心の試験なので、ある程度の時間が必要である。ちなみに、管理人は、運よく2ヶ月で合格できた。

 参考:登録販売者の勉強時間

試験科目

 試験科目は「5つ」。試験問題は全部で「120問」である。合格点は「7割正解」である。

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識・・・20問

 ・人体の働きと医薬品・・・20問

 ・主な医薬品とその作用・・・40問

 ・薬事関係法規・制度・・・20問

 ・医薬品の適正使用・安全対策・・・20問

 「登録販売者の独学」で詳細に述べているが、登録販売者試験には、試験科目ごと『足切り点』がある。

 それぞれの科目で、最低でも「3.5割」か「4割」を正解していないと、その時点で、不合格となる。

 特定の科目を丸々捨てることはできないので、満遍なく勉強する必要がある。

合格後の「販売従事登録」について

 登録販売者に受かったからといっても、それだけで、一般用医薬品を取り扱えるようになるかというと、そうではない。

 つまり、試験に合格しただけで、「特権的なもの」が付与されるわけではない、といった次第である。

 医薬品を扱うには、合格した後に、「販売従事登録」を、就業先の都道府県に申請する必要がある。

 「登録販売者」試験に合格すると、「登録販売者試験合格通知書」が送られてくる。

 

 当該合格通知書が、「販売従事登録」の際の、添付書類の1つとなる。

 大阪府のケースであるが、申請には…、

 手数料:7,100円

 3ヶ月以内の診断書(精神機能の障がいがないこと及び麻薬、大麻、あへん若しくは覚せい剤の中毒者でないことを示す診断書)

 戸籍謄本または戸籍抄本(本籍地に変更なしの人は住民票の写しで可)

 使用関係を証する書類

 登録販売者試験合格通知書

…といった書類が必要である。

 「使用関係を証する書類」とあるように、個人では、販売従事ができない。登録販売者は、薬局・ドラッグストア等に勤務してないと、役に立たないといった次第である。

 なお、「3ヶ月以内の診断書(精神機能の障がいがないこと及び麻薬、大麻、あへん若しくは覚せい剤の中毒者でないことを示す診断書)」であるが、どこの病院・医院でも発行してくれる。

 当方、同じような診断書を、近所の「なんたら内科」で発行したことがある。

 発行作業は、基本、「医者と話す」だけである。たとえば、医者「こんにちは。お元気ですか?」→わたし「ええ、調子は上々です。先生はいかがですが?」→医者「あまりよくありませんね」→わたし「医者の不養生には気をつけてくださいね」→医者「ありがとうございます」といった感じである。そして、なぜか、腕相撲や腕の引っ張り合いをした。クスリをやると筋力が病的に落ちるからだろうか?

 あと、「採尿」があった。行く前はトイレで用を足さないのがよい。そして、「水」を飲んでおくとよいだろう。

 ちなみに、この種の診断書の発行費用は、病院・医院によって異なり、「1,800円から3,000円」くらいが相場のようだ。

 あらかじめ、受付で、「精神機能の障がいがないこと及び麻薬、大麻、あへん若しくは覚せい剤の中毒者でないことを示す診断書」の発行が可能かどうか、そして、いくらかかるかを聞いておくとよい。

 なお、大阪府のように、診断書の「書式」が決まっているところがある。このため、PDFをダウンロードしてプリントアウトしておく必要もあるので、各自注意すること。

 参考:PDF‐大阪府販売従事登録申請書類

 また、保険証を忘れずに。どうも保険が利くようである。というのも、後日、市役所から「保険証使用履歴」のはがきに、当該診断書の発行について記されていたからである。

実務経験に関すること

 先述したように、実務経験がなくても、登録販売者の受験は可能である。受験資格の実務経験は撤廃された。

 実務経験が必要になるのは、「店舗管理者」になる場合である。

 法規でおなじみの論点だが、登録販売者が「第1類医薬品を取り扱う店舗」の「店舗管理者」になろうとする場合、「過去5年間のうち、通算して3年以上の業務従事経験」が必要である。

 んで、「第2類または第3類医薬品を取り扱う店舗」の「店舗管理者」になろうとする場合、「過去5年間のうち、2年の業務従事期間」が必要である。

補足コンテンツ/関連リンク

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者:語呂合わせ」などがある「登録販売者の投稿記事 」で、ヒマな時間を潰してください。

 なお、試験勉強の詳細や医薬品の勉強については「登録販売者の独学」を、独学向け教材については「登録販売者の教材レビュー」を参考をば。

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