「皮膚の付属器として毛がある。毛根の最も深い部分を毛球という。」
「毛球の下端のへこんでいる部分を毛乳頭といい、毛乳頭には毛細血管が入り込んで、取り巻く毛母細胞に栄養分を運んでいる。」
「毛母細胞では細胞分裂が盛んに行われ、次々に分裂してできる新しい細胞が押し上げられ、次第に角化して毛を形成していく。毛母細胞の間にはメラノサイトが分布し、産生されたメラニン色素が毛母細胞に渡される。このメラニン色素の量によって毛の色が決まる。」
「毛根を鞘状に包んでいる毛包には、立毛筋と皮脂腺がつながっている。」
「立毛筋は、気温や感情の変化などの刺激により収縮し、毛穴が隆起する立毛反射(いわゆる「鳥肌」)が生じる。」
「皮脂腺は腺細胞が集まってできており、脂分を蓄えて死んだ腺細胞自身が分泌物(皮脂)となって毛穴から排出される。」
「皮脂は、皮膚を潤いのある柔軟な状態に保つとともに、外部からの異物に対する保護膜としての働きがある。皮脂の分泌が低下すると皮膚が乾燥し、皮膚炎や湿疹を起こすことがある。」
「汗腺には、腋窩(わきのした)などの毛根部に分布するアポクリン腺(体臭腺)と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するエクリン腺の二種類がある。」
「汗はエクリン腺から分泌され、体温調節のための発汗は全身の皮膚に生じるが、精神的緊張による発汗は手のひらや足底、脇の下、顔面などの限られた皮膚に生じる(※1)。」 」
「精神的緊張による発汗は手のひらや足底、脇の下、顔面などの限られた皮膚に生じる」のところに、「注記」があります。挙げると…、
「疲労や衰弱したときの睡眠中に生じる発汗(ねあせ。漢方では「盗汗」という)も、体温調節とは無関係に起こる。」
…です。
これと言った出題実績はないのですが、問題にしやすいところです。
たとえば、「ねあせは、体温調整の一環として生じる発汗である」とかです。「×」ですね。見てはおきましょう。
昔からよく出るのが、カタカナ語句のアポクリン腺とエクリン腺です。「入れ替え」問題が定番です。
定番は、「汗腺には、腋窩に分布する“エクリン腺”(体臭腺)と、手のひらなど含め全身に分布する“アポクリン腺”の二種類がある。」です。「×」ですね。
憶え方あります。「登録販売者の「人体の働きと医薬品(人体)」のアポクリン腺とエクリン腺の憶え方」を、参考にしてください。
さて、「毛球」以下の記述ですが、あまり出題されません。
「東京都 R3 第28問」くらいの出題で、選択肢の1つに、ぽつんと出るくらいです。
費用対効果が悪いので、わたし的には、「捨て問」でいいと思います。
しかし、最近の試験では、“出てないところを出す”ような感があります。
毛球・毛球頭・毛母細胞・毛包等の語句は、試験の直前あたりで、ダメ押しで押さえたいところです。
このページを「お気に入り」に入れておいて、本試験直前等々で、取り組んでみてください。余裕がないなら、捨てていいでしょう。
以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。
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