乙２公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

　危険物取扱者 乙種２類（乙２）の公式過去問のアーカイブ。H29年度版の公式の例題の第24問目の解説。本問は、おなじみの危険物の類ごとの性状を問う問題です。少し難しい選択肢がありますが、基本中の基本です。他の受験生は、間違いなく点にしてくるので、絶対に落とさないようにしましょう。選択肢３は必須です。

アーカイブ：24問（H29年度版）‐類別の性状

　

　（クリックして拡大。）

難易度コメント＋こたえ

　本問のレベルは「やさしい」です。

　本問を間違えた人は、完全な問題演習不足です。テキストと過去問を、もう一度、解いておきましょう。

　本問の答えは、「こちら（番号のみ）」です。

解説

　攻略法あります。「語呂と理屈で憶える乙種の○○性」と「すぐ憶えられる乙種の液体・固体」を参考にしてください。

選択肢１

　選択肢１の「第１類の危険物は、酸化性固体であり」云々ですが、１つ１つ見ていきましょう。

　「酸化性」・・・OKです。

　先のリンク先の語呂「サガット失禁、しかも時差」の「サ」の部分で、ここは「酸化性」の「さ」です。第1類は「酸化性」です。

　「固体」・・・OKです。

　先のページで言う、「こ・こ・こ・えき・えき・えき」なので、第１類は固体です。

　従って、本選択肢は「○」となり、問題の答えとなります。

選択肢２

　選択肢２の「第３類の危険物は自己反応性の固体」うんぬんですが、「第３類危険物」は、「禁水性物質および自然発火性物質」の２つです。

　しかも、です。第3類危険物は、「固体および液体」なので、「固体」のところも間違っています。

　従って、本選択肢は「×」となります。

選択肢３

　選択肢３の「第４類危険物は、可燃性固体または液体で、自然発火するものもある」云々ですが、第4類危険物は「引火性液体」です。

　従って、本選択肢は「×」となります。

　なお、本選択肢の後半部分の「自然発火するものもある」は正しいです。

　乙4危険物の「動植物油類」には、たとえば、ヒマシ油などは、酸化熱が蓄積されると自然発火します。

　蛇足ですが、当該後半部分が、仮に、「第４類危険物は、…自然発火する」とあれば、間違いになります。第4類危険物のすべてが自然発火してしまうことになるからです。

　自然発火するのは、あくまで一部の危険物で、ほとんどは自然発火しません。

選択肢４

　選択肢４の「第５類危険物は、可燃性固体で、着火しやすい」うんぬんですが、１つ１つ見ていきます。

　「可燃性固体」・・・ここが間違いです、第5類危険物は、「自己反応性物質」です。また、第5類危険物は、固体及び液体なので、「固体」のところも誤りです。

　従って、本選択肢は「×」となります。

　「着火しやすい」も、ポイントです。基本的に、着火しやすい危険物は、第2類の可燃性固体ですが、第5類危険物も衝撃や摩擦で、着火・爆発します。

　第5類危険物は「可燃性」なので、併せて憶えておきましょう。

選択肢５

　選択肢５の「第６類危険物は、引火性液体で引火性を有するものがある」云々ですが、１つ１つ見ていきます。

　「引火性液体」・・・×です。第６類は、酸化性液体です。硫酸とかです。

　第6類危険物は、「不燃性」で、引火性を有するものはありません。

　従って、本選択肢は「×」となります。

　なお、配偶者の鬱積した不満は、引火しやすいので注意してください。

まとめ

　本問は、「正しいものはどれか？」の問題です。

　正しいのは、選択肢の１です。

　正解：１


参考リンク

　本問のおさらいには、以下のブログ記事が役に立ちます。

　ブログ：語呂と理屈で憶える乙種の○○性

　ブログ：すぐ憶えられる乙種の液体・固体

過去問その他の問題

　本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

　通勤・通学中にどうぞ。

乙種2類

　インデックス・・・「ふつう」。

　26問：類ごとの性状・・・「ふつう」。

　27問：水消火・・・「やさしい」。

　28問：性状・・・「やさしい」。基本。

　29問：金属粉・・・「やさしい」。

　30問：硫化リンの貯蔵、取扱い・・・「ふつう」。

　31問：硫黄・・・「やさしい」。

　32問：五硫化リン・・・「やさしい」。解けなくはない。

　33問：燃焼時有害・・・「やさしい」。取れる問題。

　34問：アルミニウム粉・・・「やさしい」。取れる問題。

　35問：赤リン・・・「ふつう」。

　旧24問（H29）：性状類別・・・基本問題。「やさしい」。

独学向け教材

　「教材レビュー」にて詳細に述べていますが、読むのがメンドウな人は…、

　テキストは、文系でも大丈夫な「 チャレンジライセンス 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者テキスト 新訂版 」を…、

　過去問は「 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者試験 令和６年版 」を…、

　…利用します。

　危険物取扱者試験は、難化傾向にあるので、「テキスト＋過去問」の２冊体制で臨むのが最も無難です。

PDF過去問の閲覧

　

　PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

　本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

　手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

　受験が終わっても、ボイラーや冷凍機械等の試験で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。

危険物取扱者のこまごましたもの

　危険物取扱者に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。

　興味のある方は、「危険物取扱者：ブログ記事」をばご参考ください。

　試験科目個々の勉強方法は、「乙２の独学」をお読みください。

★みんなとシェアする

△