第31問は、第3類の危険物でおなじみの黄りんを問う問題です。定番論点の出題で、取れる問題です。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「比重は1より小さい。」ですが、誤った記述です。
黄りんですが、比重は1より大きいです。(憶える必要はないですが、1.8~2.3です。)
本問を解く際は、保管方法を思い出すといいでしょう。
黄りんは、水中(保護液)で保管します。
もし、比重が1より小さいと、水から浮いてしまい、保管できないですよね。
この点からも、正誤の判別ができるかと思います。
従って、本選択肢は「×」です。
選択肢2の「蒸気比重は1より大きい」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
黄りんの蒸気比重は、テキストには載ってないかもです。
過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、押えておきましょう。
従って、本選択肢は「○」です。
選択肢3の「空気中に放置すると自然に発火することがある。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
黄りんは、第3類危険物の「自然発火性物質」でした。
ちなみに、発火点は、「34~44度」です。ちょっと暑かったら、自然発火しますね。
従って、本選択肢は「○」です。
選択肢4の「ベンゼンに溶ける。」ですが、正しい記述です。
黄りんは、有機溶剤によく溶けます。
従って、本選択肢は「○」です。
なお、水には溶けないです。
ちなみに、第2類危険物の「赤りん」は、水にも有機溶剤にも解けないです。
選択肢5の「20℃では固体である。」ですが、正しい記述です。
黄りんは、「淡黄色のろう状の固体」です。
従って、本選択肢は「○」です。
本問は、「誤っているものはどれか?」の問題です。
正解:1
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
26問:燃焼性・・・基本問題。「やさしい」。
27問:消火方法・・・「やさしい」。
28問:保護液貯蔵・・・「やさしい」。基本問題。
29問:ナトリウム・・・「やさしい」。
30問:貯蔵方法・・・「やさしい」。
31問:黄りん・・・「ふつう」。
32問:リン化カルシウム・・・「やさしい」。解けなくはない。
33問:黄リン等共通性状・・・「やや難」。
34問:カリウム性状・・・「ふつう」。取れる問題。
35問:トリクロロシラン・・・「ふつう」。取れる問題。
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興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。
試験科目個々の勉強方法は、「乙3の独学」をお読みください。
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