乙5公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第29問は、おなじみの5類に共通する貯蔵取扱を問う問題です。第5類危険物が何性かに思い到れば、解けます。きっちりものにしましょう。選択肢の大半は、ド定番事項です。間違えても、復習だけはキッチリしておきましょう。

29問‐5類の貯蔵取扱

 

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難易度コメント+こたえ

 本問のレベルは「やさしい」です。

 どれも基本事項なので、全部判別ができるようになっておきましょう。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

選択肢1

 選択肢1の「他の薬品と接触させない」うんぬんですが、その通りです。

 第5類危険物は、酸やアルカリと反応するものが多く、「他の薬品と接触させない」のが賢明です。

 従って、本選択肢は「○」となります。

選択肢2

 選択肢2の「固体のものは、すべて乾燥状態に保つ」うんぬんですが、間違いです。

 第5類危険物の固体のうち、「過酸化ベンゾイル」は、“乾燥すると爆発するため、乾燥状態で貯蔵してはならない”です。当該過酸化ベンゾイルの市販品は、爆発予防のため、水で湿らせています。

 次に、「ピクリン酸(トリニトロフェノール)」は、黄色の結晶状態の固体危険物ですが、「含水状態で貯蔵する」ようになっています。

 そして、「ニトロセルロース」は、水分やアルコールを含ませ、「湿面状態」で貯蔵します。

 んなもんで、選択肢の「固体のものは、すべて」のところが誤りとなります。

 従って、本選択肢は「×」となり、本問の正解となります。

選択肢3

 選択肢3の「衝撃摩擦を避ける」ですが、その通りです。

 第5類危険物は、衝撃や摩擦に敏感で、爆発的に分解する可能性があります。

 従って、本選択肢は「○」となります。

選択肢4

 選択肢4の「火気加熱を避ける」云々ですが、その通りです。

 火気や加熱で爆発的に燃焼します。『火気厳禁』の表記が付されるのが第5類危険物です。

 従って、本選択肢は「○」となります。

選択肢5

 選択肢5の「通風のよい冷所に貯蔵」云々ですが、その通りです。

 おおむね第5類危険物は、選択肢の言うところに貯蔵することになります。

 従って、本選択肢は「○」となります。

まとめ

 本問は、「誤りはどれか?」の問題です。

 「×」は、選択肢2です。従って、選択肢2が正解です。

 正解:2

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過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

乙種5類

 5類例題 インデックス

 26問:類別の性状・・・「ふつう」。

 27問:共通消火方法・・・「やさしい」。

 28問:過酸化ベンゾイル・・・「やさしい」。基本問題。

 29問:5類の貯蔵取扱・・・「やさしい」。

 30問:過酢酸・・・「ふつう」。

 31問:5類の性状・・・「やさしい」。

 32問:有機化過酸化物・・・「やさしい」。解けなくはない。

 33問:ニトロセルロース・・・「やさしい」。取れる。

 34問:ジアゾジニトロフェノール・・・「やさしい」。取れる。

 35問:性状当て・・・「ふつう」。

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 試験科目個々の勉強方法は、「乙5の独学」をお読みください。

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