第28問は、おなじみの第2類危険物(可燃性固体)の性状を問う問題です。どの選択肢も基本中の基本です。日本語の言い回しの問題でもあるんで、慣れておきます。他の受験生は、間違いなく点にしてくるので、絶対に落とさないようにしましょう。
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本問のレベルは「やさしい」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「一般に水と接触して酸素を発生する」云々ですが、突っ込みどころ満載です。
まず、第2類危険物は、そもそも「水と接触しても酸素」を放出しません。
この時点で、本選択肢は「×」となり、本問の答えとなります。
問題文は、「水と接触して、酸素を発生する」でしたが、第2類危険物には、「水と接触すると“水素”を発生」するものがあります。
たとえば、鉄粉とかアルミニウム粉とかです。
出題者は、当該水素と酸素との混同を、意図しているように見受けられます。
本試験では、実によく「酸素」と「水素」を入れ替えてくるので、注意してください。
ちなみに、当該「酸素と水素の入れ替え問題」は、他の類の試験でも、よく出ます。
知識問題にもなるし、ひっかけ問題にもなるからです。100%ド暗記してください。
ちなみに、第1類・第6類の危険物は「酸素」が発生し、第2類は「水素」が発生します。
次に、選択肢1では、「一般に」という「本試験特有の言い回し」に慣れておきたいところです。
当該選択肢は、ある意味、日本語の問題であり、「一般に」という用法が理解できていないと、「アレレ?」となってしまいます。
「一般に」という意味は、「だいたいは」とか「ふつうは」とかの意味合いです。
選択肢1をもじって、仮に、「第2類の危険物は、一般に、水と接触して“水素”を発生する」だったとしましょう。
この場合、本選択肢は、「×」です。水で「水素」を放出する第2類危険物は、先の鉄粉等の金属粉に限定されており、残りの危険物は、水と触れても水素は出ないからです。
んで、対して、「第2類の中には、水と接触して水素を発生するものもある」と表記されていれば、「○」です。そういうものが、確かに数個あるからです。
こういう日本語の問題が、ときおり、本試験で出てきます。国語の苦手だった人は、意識して問題文に当たってください。
選択肢2の「比重は1より重い」うんぬんですが、その通りです。
第2類危険物の多くは、水に沈みます。鉄粉など金属粉をイメージすれば、「金属→重い→沈む」と、スムーズに憶えられます。
従って、本選択肢は「○」となります。
選択肢3の「酸化剤と混合すると爆発」云々ですが、その通りです。
従って、本選択肢は「○」となります。
本選択肢は、第2類のみならず、酸化剤でもある第1類や第6類でも頻出です。頭に叩き込んでおきましょう。
選択肢4の「引火の危険性を有するものもある」うんぬんですが、ずばり、第2類に分類されている「引火性固体」のことです。
従って、本選択肢は「○」となります。
なお、引火性固体は、第4類の引火性液体の加工品です。たとえば、ゴムのりは、ゴムにベンジンやベンゼンを混ぜて固めたものです。
材料に、おなじみ第4類の引火性液体が使われているので、応じて、「2類には、引火性があるものもある」と憶えるとよいでしょう。
選択肢5の「燃焼時に有毒ガスが発生」云々ですが、ずばり、硫化リンや硫黄のことです。
これらの危険物は、燃焼時に腐食性のある「亜硫酸ガス(二酸化硫黄:SO2)」が発生します。
従って、本選択肢は「○」となります。
本問は、「誤っているものはどれか?」の問題です。
「×」なのは、選択肢の1です。
正解:1
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
インデックス・・・「ふつう」。
26問:類ごとの性状・・・「ふつう」。
27問:水消火・・・「やさしい」。
28問:性状・・・「やさしい」。基本。
29問:金属粉・・・「やさしい」。
30問:硫化リンの貯蔵、取扱い・・・「ふつう」。
31問:硫黄・・・「やさしい」。
32問:五硫化リン・・・「やさしい」。解けなくはない。
33問:燃焼時有害・・・「やさしい」。取れる問題。
34問:アルミニウム粉・・・「やさしい」。取れる問題。
35問:赤リン・・・「ふつう」。
旧24問(H29):性状類別・・・基本問題。「やさしい」。
「教材レビュー」にて詳細に述べていますが、読むのがメンドウな人は…、
テキストは、文系でも大丈夫な「 チャレンジライセンス 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者テキスト 新訂版 」を…、
過去問は「 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者試験 令和6年版 」を…、
…利用します。
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危険物取扱者に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。
試験科目個々の勉強方法は、「乙2の独学」をお読みください。
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