すべて無料。危険物取扱者 乙種4類(乙4)に落ちた人向けの再受験の手引き(不合格対策)。「やってはいけない」ことや「チェックポイント」を列挙し、不合格の原因調査を行う。また、再受験の教材についてや、法令・性消・物化の科目別対策を併せて述べる。公式の過去問(例題)の紹介や試験勉強に役立つリンクを一覧化して挙げている。
危険物の乙4ですが、落ちる可能性は、厳然としてあります。
以下に述べる注意事項やチェックポイントを元に、次こそは、リベンジを果たしてください。
以上のように、このページは、“そこそこ”長いです。
「お気に入り」に入れておいて、試験勉強の息抜きに、ぼちぼちと見てってください。
まずもって、不合格の最大原因である「ダメ勉強」を列挙しておきます。
もし、該当するようなら、即断に改善しましょう。
まずもって、「合格基準を理解していない勉強」です。
乙4は、“科目ごと”に6割を取らなくてはいけません。
最後の最後まで、乙4の合格基準を失念している人が多数います。
“全体で6割”ではないので、くれぐれも、注意してください。
次に、アルコールは、厳禁です。飲むと落ちます。
乙4は、「暗記と記憶」の試験ですので、「アルコール」とは、最悪の相性です。
飲みながらの勉強は、片端から忘れていくため、寸毫とも勉強したことになりません。
気持ちはわかりますが、試験勉強中は、アルコールを控えてください。また、勉強後のアルコールも、止めましょう。
そして、本試験の1ヶ月前は「節酒」で、1週間前からは「禁酒」です。
アルコールは、合格通知を前に、腰を据えて飲んでください。
ダメ勉強の最後ですが、「あやふやであいまいな勉強」は、本当に点数になりません。
10の曖昧な知識より、正確な1つの知識の方が受かります。
メンドウだからといって、荒く、雑にやらないでください。そういう勉強をするくらいなら、いっその事、休憩しましょう。
焦らず、落ち着いて、1つ1つを、正確に丁寧に押えていってください。絶対にこっちの方が受かります。
不合格の原因を挙げていくので、各自でチェックしてください。
該当するようなら、それが落ちた理由です。
まずもって、「苦手科目」です。
先に見たように、乙4は“科目ごとに、6割正解”という合格基準があります。
そのため、1つでも、苦手科目があると、その科目が原因で落ちることになります。
今後の試験勉強では、時間と労力とを、苦手科目(6割を切った科目)に、全力投入してください。
なお、8割以上取れた科目は、次の試験でもそのくらいは楽に取れます。多少、手を抜いても大丈夫です。
安心して、苦手科目制覇に全力を上げましょう。
次に、「完ぺき主義」です。
乙4は、満点を取れなくても、受かります。
よって、テキストの隅から隅まで、1から10まで徹底しないでも、合格できます。
真面目な人は、全部が全部を生真面目にやろうとするため、結果的に、頻出論点や定番論点が疎かになって、失点しています。
こういうとアレですが、乙4は、試験に出るところだけやればいい試験です。
時間と労力は、頻出事項や定番事項に割きましょう。
そこそこ勉強したのに落ちたという人は、自身が「完ぺき主義」に陥ってないか、チェックしてください。
次に、「捨て過ぎ」です。
乙4では、費用対効果から、苦手論点や面倒な論点を「捨てる」ことが大事となっています。
しかし、それは、時間に余裕がない場合や、お手上げの苦手論点に限った話です。
ふつうに勉強すれば取れる論点は、言うまでもないですが、捨ててはいけません。
たとえば、「表」の数字を10個・20個憶えれば1点が取れるのなら、暗記が手間でも、憶えましょう。
一度ではダメでも、毎日少しずつやれば、大概のものは、憶えられます。
1点取れる論点を1つも落とさないのが独学合格のキモです。
これもメンドウ、あれもシンドイで、取れる論点を捨てまくっている人がいますが、自分を甘やかしてはなりません。
次に、「テキスト偏重」です。
乙4は、テキストも大事ですが、それ以上に、過去問演習の方が大事です。
正直言うと、テキストを読むよりも、過去問を解く方が点数は伸びます。
もし、テキストばっかり読んでいたなら、今後の勉強は、過去問を徹底するようにしてください。
テキストの精読は、過去問を2~3回解いた後でも、まったく支障ありません。
逆に、こっちの方が知識の整理や再暗記になるので、効率がいいくらいです。
最後に、最も多いのが、「勉強不足」です。
乙4だからと言って、舐めてませんか?
昔と違い、今の乙4は、ちゃんと勉強しないと、まぐれでも受からない試験に変貌しています。
ある程度の覚悟を決めて、試験勉強に臨みましょう。
中途半端な勉強でウダウダと何度も受験するよりも、本気で勉強して、キッチリ1回で合格する方が賢明かと思います。
教材には、相性があります。
不合格となったら、一度は、教材の適正を確かめてください。
(なんかこれ、使いにくかったなー)と思ったなら、果敢に他の教材を求めましょう。
乙4は、市販教材が充実しているので、候補となる教材は、たくさんあります。
さて、当方の勧める教材は、「教材レビュー」でも述べていますので、参考にしてください。
読むのが面倒な人は、「 チャレンジライセンス 乙種4類危険物取扱者テキスト 新訂版 」と「 乙種4類危険物取扱者試験 令和7年版 」で、よいでしょう。
なお、「テキスト」ですが、先の物でなくても構いません。お好きなものを買い直せばいいです。
しかし、「過去問」となると、話が異なります。
乙4の過去問(過去問題集)は、古い問題しか載ってない「ダメ教材」が大量にあるので、注意が必要です。
「過去問」は、毎年版が改められて、最新の問題が解ける「 乙種4類危険物取扱者試験 令和7年版 」の一択です。
もし、当該過去問を使ってないなら、この過去問でリベンジを果たしてください。
一口で言うと、「法令」は、「問題演習」が最も効率的な勉強となっています。
テキストの長々とした記述を読むと、眠たくなります。
だからこそ、「問題演習」を、やりまくりましょう。
紹介するテキストや過去問には、たくさんの問題があります。
前回の試験で、「法令」が原因で落ちた人は、テキスト・過去問の問題を、「5回」解いてください。
また、公式の例題も、解いてみてください。解説は、「公式過去問+解説」です。
そのほか、「一問一答」も、あります。
ここまでやっていれば、穏当に合格点の「6割」を、確保できるはずです。
なお、「理系」の人で「法令」が苦手な方がおられますが、そういう人は、「難しく考えている」ことが多いです。
ぶっちゃけ言うと、「法令」は、ルールを憶えるだけの「単調な暗記科目」です。
作業の高低をいれば、「小学生レベル」で、本当に、「憶えるだけ」なのです。
試験勉強においては、条文の制度趣旨や立法目的、論点の背後関係などを、“気にする”必要はないです。
たとえば、運搬車両に登載する標識は、「0.3m」と定められていますが、本当に「0.3m」という数字を憶えるだけです。
本当に「憶えるだけ」で、頭を使わないため、単調さに辟易したり、不安になるかもですが、それが「法令」の勉強なので、我慢してください。
「物化」は、「理系」に人にとってはなんともない科目ですが、「文系」の人には、最大の障害となっている科目です。
「文系」の「物化」対策は、「勉強方法:物化」に、述べています。
先のページを参考に、既存のテキストと過去問の「100%」制覇を目指してください。
文系は、やれること「100%」をやって、「6割正解」に滑り込めます。
「性消」ですが、「勉強方法:性消」で述べているように、「優先順位」が歴然としてあります。
すべてを漫然とやるのではなく、頻出のものから、押さえて行きましょう。
また、個々の危険物には、試験に出るところが明確にあります。
「性消 ざっくりノート」を参考に、ポイントを絞り直してください。
次に、勉強方法ですが、「性消」では、大量に憶えないといけないため、「問題を解く→テキストを読む」が最も効率的です。
テキストだけでは飽きます。
問題演習だけだと、知識が整理されません。
テキストと過去問とを、同時並行してみてください。驚くほど、頭に残るはずです。
公式には、乙4の例題があります。
ある程度、テキストが進んだら、公式の例題で、力試しをして見てください。
例題がスラスラと解けるようになっていたら、おおむね、本試験でも、点数が確保できるはずです。
ただ、当該例題には、問題と解答はあるのですが、「解説」がありません。そこで、手前味噌ながら解説を付与しました。
「危険物取扱者 乙種4類(乙4)の公式過去問+解説」に全問を挙げているので、問題演習の数を稼いでください。
なお、例題は、本番形式なのか、難問や奇問も出ているので、これらは、解けなくてもOKです。
手前味噌ながら、一問一答を作りました。
問題演習の足しや、出先での勉強に、「乙4 一問一答」を活用してください。
得意科目や8~9割取れた科目は、ざっくり復習するだけでOKです。
しかし、苦手科目や合格点が取れなかった科目は、「5回」は、テキストと過去問とを、繰り返してください。
乙4において、「回数」は、大正義で、やればやるほど、合格が近づきます。
問題と答えと解き方とが頭に残るくらいに繰り返せば、リベンジは間違いないです。
前回のどこがダメだったのかを明白にして、シッカリと準備し、そして、やるべきことを繰り返して、再受験してください。
なお、試験勉強全体のことは、「乙4の独学」にまとめているので、まだ未読の方は、一読願います。
先のページでも述べていますが、念のため、試験勉強に役立つページを、以下に…、
…紹介しておきます。
暇な時間に覗いてみて、役立ちそうなものがあれば、活用してみてください。
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