乙4(危険物取扱者乙種4類)の不合格対策

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 すべて無料。危険物取扱者 乙種4類(乙4)に落ちた人向けの再受験の手引き(不合格対策)。「やってはいけない」ことや「チェックポイント」を列挙し、不合格の原因調査を行う。また、再受験の教材についてや、法令・性消・物化の科目別対策を併せて述べる。公式の過去問(例題)の紹介や試験勉強に役立つリンクを一覧化して挙げている。

乙4に落ちたときに読むページ

 危険物の乙4ですが、落ちる可能性は、厳然としてあります。

 以下に述べる注意事項やチェックポイントを元に、次こそは、リベンジを果たしてください。

インデックス

  1. ダメ勉強
  2. チェックポイント 原因調査
  3. 再受験の教材について
  4. 科目別対策‐法令
  5. 科目別対策‐物化
  6. 科目別対策‐性消
  7. 公式の過去問(例題)で力試し
  8. 一問一答
  9. まとめ

 以上のように、このページは、“そこそこ”長いです。

 「お気に入り」に入れておいて、試験勉強の息抜きに、ぼちぼちと見てってください。

ダメ勉強

 まずもって、不合格の最大原因である「ダメ勉強」を列挙しておきます。

 もし、該当するようなら、即断に改善しましょう。

合格基準を確認せよ

 まずもって、「合格基準を理解していない勉強」です。

 乙4は、“科目ごと”に6割を取らなくてはいけません。

 最後の最後まで、乙4の合格基準を失念している人が多数います。

 “全体で6割”ではないので、くれぐれも、注意してください。

アルコールは、ダメ

 次に、アルコールは、厳禁です。飲むと落ちます。

 乙4は、「暗記と記憶」の試験ですので、「アルコール」とは、最悪の相性です。

 飲みながらの勉強は、片端から忘れていくため、寸毫とも勉強したことになりません。

 気持ちはわかりますが、試験勉強中は、アルコールを控えてください。また、勉強後のアルコールも、止めましょう。

 そして、本試験の1ヶ月前は「節酒」で、1週間前からは「禁酒」です。

 アルコールは、合格通知を前に、腰を据えて飲んでください。

あやふやであいまいな勉強

 ダメ勉強の最後ですが、「あやふやであいまいな勉強」は、本当に点数になりません。

 10の曖昧な知識より、正確な1つの知識の方が受かります。

 メンドウだからといって、荒く、雑にやらないでください。そういう勉強をするくらいなら、いっその事、休憩しましょう。

 焦らず、落ち着いて、1つ1つを、正確に丁寧に押えていってください。絶対にこっちの方が受かります。

チェックポイント 原因調査

 不合格の原因を挙げていくので、各自でチェックしてください。

 該当するようなら、それが落ちた理由です。

原因1‐苦手科目

 まずもって、「苦手科目」です。

 先に見たように、乙4は“科目ごとに、6割正解”という合格基準があります。

 そのため、1つでも、苦手科目があると、その科目が原因で落ちることになります。

 今後の試験勉強では、時間と労力とを、苦手科目(6割を切った科目)に、全力投入してください。

 なお、8割以上取れた科目は、次の試験でもそのくらいは楽に取れます。多少、手を抜いても大丈夫です。

 安心して、苦手科目制覇に全力を上げましょう。

原因2‐完ぺき主義

 次に、「完ぺき主義」です。

 乙4は、満点を取れなくても、受かります。

 よって、テキストの隅から隅まで、1から10まで徹底しないでも、合格できます。

 真面目な人は、全部が全部を生真面目にやろうとするため、結果的に、頻出論点や定番論点が疎かになって、失点しています。

 こういうとアレですが、乙4は、試験に出るところだけやればいい試験です。

 時間と労力は、頻出事項や定番事項に割きましょう。

 そこそこ勉強したのに落ちたという人は、自身が「完ぺき主義」に陥ってないか、チェックしてください。

原因3‐捨て過ぎ

 次に、「捨て過ぎ」です。

 乙4では、費用対効果から、苦手論点や面倒な論点を「捨てる」ことが大事となっています。

 しかし、それは、時間に余裕がない場合や、お手上げの苦手論点に限った話です。

 ふつうに勉強すれば取れる論点は、言うまでもないですが、捨ててはいけません。

 たとえば、「表」の数字を10個・20個憶えれば1点が取れるのなら、暗記が手間でも、憶えましょう。

 一度ではダメでも、毎日少しずつやれば、大概のものは、憶えられます。

 1点取れる論点を1つも落とさないのが独学合格のキモです。

 これもメンドウ、あれもシンドイで、取れる論点を捨てまくっている人がいますが、自分を甘やかしてはなりません。

原因4‐テキスト偏重

 次に、「テキスト偏重」です。

 乙4は、テキストも大事ですが、それ以上に、過去問演習の方が大事です

 正直言うと、テキストを読むよりも、過去問を解く方が点数は伸びます。

 もし、テキストばっかり読んでいたなら、今後の勉強は、過去問を徹底するようにしてください。

 テキストの精読は、過去問を2~3回解いた後でも、まったく支障ありません。

 逆に、こっちの方が知識の整理や再暗記になるので、効率がいいくらいです。

原因5‐勉強不足

 最後に、最も多いのが、「勉強不足」です。

 乙4だからと言って、舐めてませんか?

 昔と違い、今の乙4は、ちゃんと勉強しないと、まぐれでも受からない試験に変貌しています。

 ある程度の覚悟を決めて、試験勉強に臨みましょう。

 中途半端な勉強でウダウダと何度も受験するよりも、本気で勉強して、キッチリ1回で合格する方が賢明かと思います。

再受験の教材について

 教材には、相性があります。

 不合格となったら、一度は、教材の適正を確かめてください。

 (なんかこれ、使いにくかったなー)と思ったなら、果敢に他の教材を求めましょう。

 乙4は、市販教材が充実しているので、候補となる教材は、たくさんあります。

 さて、当方の勧める教材は、「教材レビュー」でも述べていますので、参考にしてください。

 読むのが面倒な人は、「 チャレンジライセンス 乙種4類危険物取扱者テキスト 新訂版 」と「 乙種4類危険物取扱者試験 令和7年版 」で、よいでしょう。

 なお、「テキスト」ですが、先の物でなくても構いません。お好きなものを買い直せばいいです。

 しかし、「過去問」となると、話が異なります。

 乙4の過去問(過去問題集)は、古い問題しか載ってない「ダメ教材」が大量にあるので、注意が必要です。

 「過去問」は、毎年版が改められて、最新の問題が解ける「 乙種4類危険物取扱者試験 令和7年版 」の一択です。

 もし、当該過去問を使ってないなら、この過去問でリベンジを果たしてください。

科目別対策‐法令

 一口で言うと、「法令」は、「問題演習」が最も効率的な勉強となっています。

 テキストの長々とした記述を読むと、眠たくなります。

 だからこそ、「問題演習」を、やりまくりましょう。

 紹介するテキストや過去問には、たくさんの問題があります。

 前回の試験で、「法令」が原因で落ちた人は、テキスト・過去問の問題を、「5回」解いてください。

 また、公式の例題も、解いてみてください。解説は、「公式過去問+解説」です。

 そのほか、「一問一答」も、あります。

 ここまでやっていれば、穏当に合格点の「6割」を、確保できるはずです。

 なお、「理系」の人で「法令」が苦手な方がおられますが、そういう人は、「難しく考えている」ことが多いです。

 ぶっちゃけ言うと、「法令」は、ルールを憶えるだけの「単調な暗記科目」です。

 作業の高低をいれば、「小学生レベル」で、本当に、「憶えるだけ」なのです。

 試験勉強においては、条文の制度趣旨や立法目的、論点の背後関係などを、“気にする”必要はないです。

 たとえば、運搬車両に登載する標識は、「0.3m」と定められていますが、本当に「0.3m」という数字を憶えるだけです。

 本当に「憶えるだけ」で、頭を使わないため、単調さに辟易したり、不安になるかもですが、それが「法令」の勉強なので、我慢してください。

科目別対策‐物化

 「物化」は、「理系」に人にとってはなんともない科目ですが、「文系」の人には、最大の障害となっている科目です。

 「文系」の「物化」対策は、「勉強方法:物化」に、述べています。

 先のページを参考に、既存のテキストと過去問の「100%」制覇を目指してください。

 文系は、やれること「100%」をやって、「6割正解」に滑り込めます。

科目別対策‐性消

 「性消」ですが、「勉強方法:性消」で述べているように、「優先順位」が歴然としてあります。

 すべてを漫然とやるのではなく、頻出のものから、押さえて行きましょう。

 また、個々の危険物には、試験に出るところが明確にあります。

 「性消 ざっくりノート」を参考に、ポイントを絞り直してください。

 次に、勉強方法ですが、「性消」では、大量に憶えないといけないため、「問題を解く→テキストを読む」が最も効率的です。

 テキストだけでは飽きます。

 問題演習だけだと、知識が整理されません。

 テキストと過去問とを、同時並行してみてください。驚くほど、頭に残るはずです。

公式の例題で力試し

 公式には、乙4の例題があります。

 参考:例題:過去に出題された問題

 ある程度、テキストが進んだら、公式の例題で、力試しをして見てください。

 例題がスラスラと解けるようになっていたら、おおむね、本試験でも、点数が確保できるはずです。

 ただ、当該例題には、問題と解答はあるのですが、「解説」がありません。そこで、手前味噌ながら解説を付与しました。

 「危険物取扱者 乙種4類(乙4)の公式過去問+解説」に全問を挙げているので、問題演習の数を稼いでください。

 なお、例題は、本番形式なのか、難問や奇問も出ているので、これらは、解けなくてもOKです。

一問一答

 手前味噌ながら、一問一答を作りました。

 問題演習の足しや、出先での勉強に、「乙4 一問一答」を活用してください。

まとめ

 得意科目や8~9割取れた科目は、ざっくり復習するだけでOKです。

 しかし、苦手科目や合格点が取れなかった科目は、「5回」は、テキストと過去問とを、繰り返してください。

 乙4において、「回数」は、大正義で、やればやるほど、合格が近づきます。

 問題と答えと解き方とが頭に残るくらいに繰り返せば、リベンジは間違いないです。

 前回のどこがダメだったのかを明白にして、シッカリと準備し、そして、やるべきことを繰り返して、再受験してください。

 なお、試験勉強全体のことは、「乙4の独学」にまとめているので、まだ未読の方は、一読願います。

 先のページでも述べていますが、念のため、試験勉強に役立つページを、以下に…、

 …紹介しておきます。

 暇な時間に覗いてみて、役立ちそうなものがあれば、活用してみてください。

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