危険物取扱者 甲種の合格率と挫折率

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 危険物取扱者 甲種の合格率と挫折率のデータ。その他、受験者数も併せて挙げる。試験が難化していることを受けて、受験者数は減少しているが、緩やかな減り方である。合格率と挫折率は例年通りの数字が並ぶ。受験の申し込みは計画的にするのが賢明である。おまけに、お布施額も。

甲種の合格率

 危険物取扱者の甲種の直近の令和2年度の合格率は「42.5%」です。

 ちなみに、前年の令和1年度は「39.5%」でした。

 数年前まで、「約32%前後」が続いていたので、直近の試験は、合格率が上昇していると言えます。

 試験問題が難化していない証拠なので、取りやすいうちに取るのがよいでしょう。

 ちなみに、過去平均は、「36.0%」となっています。

 合格率増加の原因は、個人的な実感としては、“きちんと勉強する人が増えたから”と思っています。

 甲種は、きちんと勉強しない限り、まぐれでも受からない試験に変貌しています。

 ようやく、それが認知され、それなりに勉強する受験生が増えた、といった次第です。

 しかし、後述するように、甲種は、「挫折率」も高い試験となっています。

 乙4のように、カンタンには行かないので、念入りの準備が必要です。

 ところで、危険物の全種全類の合格率については、「PDF:危険物取扱者 全種全類 合格率一覧」をば参考ください。

受験生の減少が止まらない

 先の表を見てもわかるように、甲種の受験者数(申請者数)は年々、減少しています。

 H30の受験生は、「24,381人」でした。

 R1の受験生は、「22,765人」でした。

 R2の受験生は、「21,036人」でした。

 受験料の値上げが直撃しているといえます。

 また、格段に、「記念受験組」が減っているように思われます。

 シッカリ準備をして、シッカリ勉強をして、1回で受かるように、受験しましょう。

甲種の挫折率

 挫折率とは、「試験を申し込みはしたが、本試験は受けなかった、試験放棄をした人の割合」です。

 甲種の挫折率は、例年「13~14%」と、危険物取扱者試験の中では、TOPの挫折率です。

 ちなみに、乙4の挫折率は「11%弱」です。

 甲種は、他の類に比べると、格段に、勉強量が多いです。

 前もって準備し、計画を立てて、試験科目を消化しないと、厳しいといわざるを得ません。

 無謀な申し込みは控えるのが、肝要かと思われます。

おまけ:お布施額

 お布施とは、「試験を放棄した人数に、受験料をかけた数字」です。

 甲種は、おおむね毎年3,600人が試験を放棄しています。

 甲種の受験料は「6,500円」ですので、1年につき「2,340万円」が、お布施されていることになります。

 お布施はほどほどに。

危険物取扱者のこまごましたもの

 なお、甲種の受験勉強等については、「甲種の独学:文系編」や「甲種の独学:理系編」を一読ください。

 危険物取扱者に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。

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