乙1公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第34問は、過酸化ナトリウムを問う問題です。過酸化ナトリウムの定番中の定番論点の「水」です。どの受験生でも、点にします。間違えた人は100回解き直してください。

34問‐過酸化ナトリウム

 

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難易度コメント+こたえ

 本問のレベルは「やさしい」です。

 テキストと過去問を繰り返していたら、穏当に解けるはずです。

 どの選択肢も判別できるようになっておきましょう。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

A

 (A)は、普通に勉強した人なら、「水」を選べるはずです。

 ご存じのように、過酸化ナトリウムなど、過酸化系のものは、水と激しく反応し、酸素を発生させます。

 この時点で、選択肢の2と4と5が消えます。

B

 (B)ですが、先述したように、過酸化一族は、水と接触すると、熱と酸素を放出します。

 問答無用で、Bは「酸素」と相なります。

 選択肢1は水素なので、この時点で、答えは「選択肢3」となります。

C

 答えは出ているので、別段、解く必要はありませんが念のため。

 まず、二酸化炭素ですが、過酸化ナトリウムと混ざったところで、発火・爆発しません。

 次いで、水ですが、先も言いましたが、過酸化一族は、水と接触すると、熱と酸素を放出しますが、発火・爆発はしません。

 んなもんで、(C)には、可燃物となります。ま、常識的に考えても、こうなるでしょう。

D

 (D)は、そらで解けるようになっておきます。

 過酸化ナトリウムの火災には、水が使えません。ですから、乾燥砂で覆って消火します。

 基本的に、第1類の火災は、「注水消火」です。しかし、当該過酸化ナトリウムの過酸化一族だけは、「水がダメで、乾燥砂で窒息消火」です。

 これはド頻出なので、必ず押えておきましょう。まず、本試験に出ます。

まとめ

 本問は、(A)が水、(B)が酸素、(C)が可燃物、(D)が乾燥砂が入ります。

 従って正解は、選択肢の3です。

 正解:3

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過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

乙種1類過去問

 インデックス

 26問:類別の性状・・・基本中の基本。「やさしい」。

 27問:1類の貯蔵取扱・・・「やさしい」。当然。

 28問:1類の消火方法・・・「ふつう」。

 29問:亜塩素酸ナトリウム・・・「ふつう」。基本問題。

 30問:過酸化ナトリウム・・・「ふつう」。

 31問:1類の性状・・・「やさしい」。絶対取れる。

 32問:塩素酸カリウム・・・「やさしい」。

 33問:硝酸アンモニウム・・・「やさしい」。取れる問題。

 34問:過酸化ナトリウム・・・「やさしい」。

 35問:亜塩素酸ナトリウム・・・「ふつう」。

乙1アーカイブ

 旧26問(H28):消火

 旧27問(H29):水消火

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 試験科目個々の勉強方法は、「乙1の独学」をお読みください。

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