第34問は、おなじみ過酸化ベンゾイルの性状を問う問題です。どの選択肢も、基礎基本で、ド定番です。ほとんどの受験生は取ってくるので、間違えた人はしっかり復習しておきます。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「乾燥状態で着火すると、爆発的に燃焼する。」ですが、正しい記述です。
過酸化ベンゾイルですが、そのまんまですが、乾燥状態で着火すると、爆発的に燃焼します。
テキストで確認しておきましょう。
従って、本選択肢は「○」となります。
選択肢2の「発火・爆発の抑制剤として、水の他にアルコール、アミン等がある。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「アルコール、アミン等がある」のところです。
過酸化ベンゾイルは、酸、アルコール、アミンと激しく反応します。
よって、アルコール、アミンは、抑制剤としては使われません。
本選択肢は「×」となります。
なお、過酸化ベンゾイルですが、市販品は、水で湿らせて純度を下げています。
ですから、「水」が抑制剤なのは、正しいです。
ちなみに、「アミン」ですが、「アンモニアの水素原子を炭化水素基または芳香族原子団で置換した化合物の総称」です。
試験には出ないですが、理解の足しにしてください。
選択肢3の「水にはほとんど溶けない。」ですが、正しい記述です。
過酸化ベンゾイルは、水やエタノールにほとんど解けません。
従って、本選択肢は「○」となります。
選択肢4の「衝撃・摩擦により、爆発的に分解するおそれがある。」ですが、正しい記述です。
過酸化ベンゾイルは、衝撃や摩擦に鋭敏で、爆発的に分解するおそれがあります。
テキストで確認しておきましょう。
従って、本選択肢は「○」となります。
選択肢5の「融点以上に加熱すると、爆発的に分解する。」ですが、正しい記述です。
過酸化ベンゾイルは、選択肢の言うような性質があります。
従って、本選択肢は「○」となります。
本問は、「妥当でないものはどれか?」の問題です。
正解:2
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
26問:類別の性状・・・「ふつう」。
27問:共通消火方法・・・「やさしい」。
28問:過酸化ベンゾイル・・・「やさしい」。基本問題。
29問:5類の貯蔵取扱・・・「やさしい」。
30問:過酢酸・・・「ふつう」。
31問:5類の性状・・・「やさしい」。
32問:有機化過酸化物・・・「やさしい」。解けなくはない。
33問:ニトロセルロース・・・「やさしい」。取れる。
34問:過酸化ベンゾイル・・・「ふつう」。
35問:性状当て・・・「ふつう」。
「教材レビュー」にて詳細に述べていますが、読むのがメンドウな人は…、
テキストは、文系でも大丈夫な「 チャレンジライセンス 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者テキスト 新訂版 」を…、
過去問は「 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者試験 令和6年版 」を…、
…利用します。
危険物取扱者試験は、難化傾向にあるので、「テキスト+過去問」の2冊体制で臨むのが最も無難です。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
受験が終わっても、ボイラーや冷凍機械等の試験で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。
危険物取扱者に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。
試験科目個々の勉強方法は、「乙5の独学」をお読みください。
★みんなとシェアする