令和4年度(2022年度)危険物取扱者 乙種5類(乙5)の合格率と挫折率のデータ。その他、受験者数も併せて挙げる。乙5の合格率は、受験者数ともども、年々、じわじわと下がってはいるが、他の類と比べれば緩やか。H30では、受験者数・合格率ともに、微減した。合格率は高めの部類で、挫折率は少ない。おまけの、お布施額と、乙5関連リンクも。
危険物取扱者の乙種5類(乙5)の直近の令和4年度の合格率は「71.0%」です。
ちなみに、前年度は「71.0%」でした。
過去平均は、「69.0%」となっています。
乙5は、例年、きちんとテキストと過去問を消化していれば合格できるので、合格率等は、そう神経質になる必要はないかと思われます。
ちゃんと勉強して、試験に臨んでください。
ところで、危険物の全種全類の合格率については、「PDF:危険物取扱者 全種全類 合格率一覧」をば参考くだ さい。
乙5は、乙種の中でも合格率の高いほうですが、これには理由があります。
乙5は、危険物の数が多く、試験勉強の手間がかかるのです。
このため、試験問題に多少の調整があり、“テキストや過去問を消化していれば、点の取れる出題が多い”といった寸法です。
しかしながら、乙5は、確かに、70%近い合格率ですが、“決してカンタンではない”ので、注意が必要です。相応の勉強をしておかないと、まぐれでも受かりません。
そして、乙5の高い合格率の背景としては、「甲種の受験資格獲得」という、具体的な目的を持った受験生が多いのも、一因と思われます。
「甲種」の受験資格に、「乙類4つ」があるのですが、これは、乙3と乙5が固定で、「乙1 or 乙6」のどちらか、そして、「乙2 or 乙4」のどちらかが指定されています。
乙5は、受験資格を得るためにはどうしても取得しないといけないため、気合の入った受験生が多い→合格者多い、という塩梅です。
こうした「受験層」も、高合格率の背景にあります。
ずさんな勉強では落ちるので、安易な受験は控えるべきです。
挫折率とは、「試験を申し込みはしたが、本試験は受けなかった、試験放棄をした人の割合」です。
乙5の挫折率は、例年「3%強」と低く、申し込んだ人のほとんどが受験していることがわかります。
ちなみに、乙4の挫折率は「11%弱」で、甲種のそれは、「14%強」となっています。
乙5の挫折率が低い理由は、「乙種5類の独学」でも述べていますが、やはり、「性消1科目」だからでしょう。
危険物取扱者の乙種には、試験免除制度があり、乙種の何がし(ほとんどは乙4)があれば、試験科目のうち、「法令」と「物化」が免除され、試験は「性消」の10問だけとなる次第です。
性消10問分の試験勉強は、おおむね、2週間から3週間あれば、消化できますから、穏当に、本試験に間に合う→試験放棄少なし、ってな具合かと思われます。
次は、試験放棄者のお布施額です。
お布施とは、「試験を放棄した人数に、受験料をかけた数字」です。
乙5は、おおむね毎年600人が試験を放棄しています。
乙5の受験料は「4,500円」ですので、1年につき「270万円」が、お布施されていることになります。
お布施はほどほどに。
乙5の勉強方法や、独学での進め方は「乙種5類の独学」をばご参考ください。
「教材レビュー」にて詳細に述べていますが、読むのがメンドウな人は…、
テキストには、文系でも使えるし、基本問題が多くて挫折の少ない「チャレンジライセンス 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者テキスト 新訂版」を…、
過去問には、唯一の市販過去問である「乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者試験」でそろえれば、鉄壁です。(当該過去問は毎年版が改まるので、必ず『年度』を確かめて、受験年度の適っているかどうかを確かめてください。)
乙5の合格率は高いですが、それでも、危険物取扱者試験自体が難化しているので、テキストに過去問を追加するほうが無難です。
危険物取扱者に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。
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