第27問は、おなじみの5類に共通する消火方法を問う問題です。第5類危険物の基本的な性質を押さえておけば、解けます。きっちりものにしましょう。選択肢の大半は、ド定番事項です。間違えても、復習だけはキッチリしておきましょう。
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本問のレベルは「やさしい」です。
どれも基本事項なので、全部判別ができるようになっておきましょう。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
第5類危険物は、「自己反応性物質」で、多くが酸素を含んでいます。
んなもんで、『窒息消火』が期待できません。
よって、本問を解くに当たっては、『窒息消火』の選択肢を潰していけばよい、と相なります。
ちなみに、第5類危険物の消火方法は、『注水消火』です。
ところで、問題文の但し書き「金属のアジ化物を除く」ですが、これは、「アジ化ナトリウム」を指しています。
当該「アジ化ナトリウム」は、水と接触すると爆発性のある「重金属のアジ化物」を生成します。従って、「アジ化ナトリウム」は、注水消火ができません。乾燥砂で窒息消火したり、息の詰まる配偶者で窒息消火したりします。
よく出るので、併せて憶えておきましょう。
選択肢1の「リン酸塩類の消火粉末を放射して消火」うんぬんですが、粉末消火器は「不触媒作用(抑制効果)」と「窒息効果」があります。
先述したように、第5類危険物には、「窒息消火」ができません。
従って、本選択肢は「消火効果が期待できない」となります。
選択肢2の「炭酸水素塩類の消火粉末を放射して消火」うんぬんですが、選択肢1と同様です。
粉末消火器は「不触媒作用(抑制効果)」と「窒息効果」がありますが、第5類危険物には、「窒息消火」ができません。
従って、本選択肢は「消火効果が期待できない」となります。
選択肢3の「棒状または霧状の水を大量に放射して」うんぬんですが、その通りです。
第5類危険物の火災は、先に見たように、「注水消火」が基本です。
従って、本選択肢は「消火効果が期待できる」となります。
選択肢4の「二酸化炭素を放射して消火」云々ですが、間違いです。
二酸化炭素消火器は、「窒息効果」により消火するわけですが、先述したように、第5類危険物は、酸素を含むものが多いので、窒息消火が効きません。
従って、本選択肢は「消火効果が期待できない」となります。
選択肢5の「ハロゲン化物を放射して消火」云々ですが、これも誤りです。
ハロゲン化物消火器は、「窒息効果」と「不触媒効果(抑制作用)」で消火するわけですが、おなじみ、第5類危険物は、酸素を含むものが多いので、窒息消火が効きません。
従って、本選択肢は「消火効果が期待できない」となります。
本問は、「消火効果が期待できるのはどれ?」の問題です。
「消火効果が期待できる」のは、選択肢3です。
正解:3
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
26問:類別の性状・・・「ふつう」。
27問:共通消火方法・・・「やさしい」。
28問:過酸化ベンゾイル・・・「やさしい」。基本問題。
29問:5類の貯蔵取扱・・・「やさしい」。
30問:過酢酸・・・「ふつう」。
31問:5類の性状・・・「やさしい」。
32問:有機化過酸化物・・・「やさしい」。解けなくはない。
33問:ニトロセルロース・・・「やさしい」。取れる。
34問:過酸化ベンゾイル・・・「ふつう」。
35問:性状当て・・・「ふつう」。
「教材レビュー」にて詳細に述べていますが、読むのがメンドウな人は…、
テキストは、文系でも大丈夫な「 チャレンジライセンス 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者テキスト 新訂版 」を…、
過去問は「 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者試験 令和6年版 」を…、
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興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。
試験科目個々の勉強方法は、「乙5の独学」をお読みください。
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