乙6公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第31問は、6類に共通する性状を問う問題です。どれも基礎・基本ばかりです。勉強して来た受験生なら、まず、取れる問題です。

31問‐6類の性状

 

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難易度コメント+こたえ

 本問のレベルは「やさしい」です。

 とはいえ、問題文には注意してください。「第6類危険物に共通する性状」を問うています。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

選択肢1

 選択肢1の「加熱すると酸素を発生する」云々ですが、誤りです。

 加熱して酸素が生じるのは、「硝酸」と「発煙硝酸」です。

 他の第6類危険物はそうではありません。たとえば、「過塩素酸」は、加熱すると「塩化水素」や 「塩素」が発生します。

 よって、「加熱で酸素」は、第6類危険物に共通する性状ではありません。

 従って、本選択肢は「×」となります。

選択肢2

 設問2の「不燃性である」云々ですが、その通りです。

 第6類危険物は、すべて「不燃性」です。

 従って、本選択肢は「○」となります。

選択肢3

 選択肢3の「比重は1より小さい」云々ですが、誤りです。

 第6類危険物の比重は、1より重いです。

 従って、本選択肢は「×」となります。

選択肢4

 選択肢4の「摩擦・衝撃によって爆発しやすい」云々ですが、誤りです。

 確かに、摩擦や衝撃は好ましくありませんが、だからといって、爆発はしません。

 従って、本選択肢は「×」となります。

選択肢5

 選択肢5の「無色・無臭」云々ですが、これは誤りです。

 第6類危険物のほとんどは「無色」です。

 しかし、「発煙硝酸だけは、赤色または赤褐色」です。

 「無色・無臭」は、第6類危険物に共通する性状ではありません。

 従って、本選択肢は「×」となります。

まとめ

 本問は、「正しいものはどれ?」の問題です。

 正しいのは、2のみです。従って、選択肢2が正解です。

 正解:2

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過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

乙種6類

 インデックス

 26問:類別の性状・・・基本中の基本問題。「やさしい」。

 27問:6類の貯蔵取扱・・・「やさしい」。

 28問:硝酸の貯蔵取扱・・・「ふつう」。

 29問:6類の性状・・・「やさしい」。基本問題。

 30問:過塩素酸・・・「やさしい」。

 31問:6類の共通性状・・・「やさしい」。

 32問:硝酸の性状・・・「やさしい」。

 33問:硝酸・・・「やさしい」。解けなくはない。

 34問:三フッ化臭素・・・「やさしい」。取れる問題。

 35問:過酸化水素・・・「ふつう」。

乙6アーカイブ

 旧32問(R5):アラカルト

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 試験科目個々の勉強方法は、「乙6の独学」をお読みください。

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