第26問は、おなじみの危険物の類ごとの性状を問う問題です。ド定番の問題で、選択肢も基礎・基本が多いです。勉強して来た受験生なら、まず、取れる問題です。
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本問のレベルは「やさしい」です。
手ごわい選択肢もありますが、ド定番の選択肢が多いので、穏当に正解はできるはずです。
判別できなかった選択肢は、きっちり復習です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
攻略法あります。「語呂と理屈で憶える乙種の○○性」と「すぐ憶えられる乙種の液体・固体」を参考にしてください。
選択肢1の「第1類危険物は、いずれも水によく溶ける物質で、木材・紙などに染み込み、乾燥すると爆発する危険性がある」云々ですが、丁寧に選択肢を読む必要があります。
まず、「いずれも水によく溶ける物質」ですが、確かに、第1類危険物の多くは、水に溶けます。
しかし、水に溶けないものもあるのです。たとえば、「二酸化鉛」は、水にもエタノールにも溶けません。
また、筆頭の「塩素酸カリウム」など、「冷水には溶けないが、温水には溶ける」といった性質のものもあり、選択肢の「いずれも水によく溶ける」は、正確さに欠けます。
従って、本選択肢は「誤り」となります。
また、後半部分の「木材・紙などに染み込み、乾燥すると爆発する危険性がある」も、気をつけてください。
第1類危険物には、「潮解性」のものがあり、当該潮解性のある危険物は、選択肢の言うように、「木材・紙などに染み込み、乾燥すると爆発する危険性がある」のです。
しかし、「潮解性」のある第1類危険物は、たとえば、「塩素酸アンモニウム」などの数個しかなく、限定されています。
本選択肢のように「いずれも」ではないので、後半も「誤り」といった次第です。
設問2の「第2類危険物は、いずれも固体の無機物質で、酸化剤と接触すると爆発」云々ですが、1つ1つ見ていきましょう。
第2類危険物は、おなじみの「こ・こ・こ・えき・えき・えき」で、「固体」です。固体の表記は正しいです。
後半の、「酸化剤と接触…」も、その通りです。
誤っているのは、「無機物質」のところです。
第2類危険物の多くは、「無機物質」なのです。
しかし、第2類の「引火性固体」にある「ゴムのり」や「固形アルコール」などは、「有機物質」となっています。
本問では、「いずれも固体の無機物質」となっており、第2類の危険物のすべてを対象にしているわけですが、先に見たように、一部のものは、「有機物質」なので、誤りと相なります。
従って、本選択肢は「誤り」となります。
選択肢3の「第3類危険物は、いずれも酸素を含有し、自己燃焼を起こしやすい」云々ですが、第3類危険物は、「自然発火性・禁水性物質」であり、「自己燃焼性」はありません。
従って、本選択肢は「誤り」となります。
また、前半の「いずれも酸素を含有」も、圧倒的にダメです。
第3類危険物には、カリウムやナトリウムがあるのですが、化学式は「K」と「Na」であり、どこにも酸素がありません。
ここからも、本選択肢は「誤り」と判別できます。
選択肢4の「第4類危険物は、炭素と水素からなる化合物で、引火性の液体である」云々ですが、後半部分は正しいのです。
ごぞんじのように、第4類危険物は、「引火性液体」です。
しかし、前半の「炭素と水素からなる化合物」のところが誤りなのです。
第4類危険物のほとんどは、炭素と水素からなります。しかし、ごぞんじの「二硫化炭素(CS2)」は、水素が含まれていないのです。
従って、本選択肢は「誤り」となります。
当該設問は、ド定番論点なので、しっかり憶えておきましょう。
選択肢5の「第5類危険物は、いずれも可燃性の固体または液体で、引火性の物質もある」云々ですが、1つ1つ見ていきましょう。
第5類危険物は、「可燃性」です。
第5類危険物は、「自己反応性物質」なので、「固体または液体」です。
第5類危険物には、「過酢酸」や「硝酸エチル」「硝酸メチル」など、引火性のものもあります。
本選択肢に誤りのところはありません。
従って、本選択肢は「○」となります。
本問は、「正しいものはどれ?」の問題です。
正しいのは、5のみです。従って、選択肢5が正解です。
正解:5
本問のおさらいには、以下のブログ記事が役に立ちます。
ブログ:語呂と理屈で憶える乙種の○○性
ブログ:すぐ憶えられる乙種の液体・固体
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
26問:類別の性状・・・基本中の基本問題。「やさしい」。
27問:6類の貯蔵取扱・・・「やさしい」。
28問:硝酸の貯蔵取扱・・・「ふつう」。
29問:6類の性状・・・「やさしい」。基本問題。
30問:過塩素酸・・・「やさしい」。
31問:6類の共通性状・・・「やさしい」。
32問:硝酸の性状・・・「やさしい」。
33問:硝酸・・・「やさしい」。解けなくはない。
34問:三フッ化臭素・・・「やさしい」。取れる問題。
35問:過酸化水素・・・「ふつう」。
「教材レビュー」にて詳細に述べていますが、読むのがメンドウな人は…、
テキストは、文系でも大丈夫な「 チャレンジライセンス 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者テキスト 新訂版 」を…、
過去問は「 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者試験 令和6年版 」を…、
…利用します。
危険物取扱者試験は、難化傾向にあるので、「テキスト+過去問」の2冊体制で臨むのが最も無難です。
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危険物取扱者に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。
試験科目個々の勉強方法は、「乙6の独学」をお読みください。
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