アーカイブ問題です。新問追加により削除された問題です。第32問は、第6類危険物の個々の性質を問う、アラカルトな問題です。本問には、テキストに載っていない難しい選択肢、判別しにくい選択肢がありますが、正解には基礎・基本の知識で到達できます。テキストと過去問を繰り返した受験生なら、正解できます。
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本問のレベルは「やさしい」です。
難儀な選択肢がありますが、それでも、正解はできます。
本試験にて、難しい選択肢に遭遇したら、深追いは避けて、とりあえずは、すべての選択肢を解いてみてください。
他に、やさしい選択肢があることが多々です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「五フッ化臭素・・・水と反応してフッ化水素」云々ですが、その通りです。
五フッ化臭素は、水と接触すると激しく反応し、猛毒で腐食性のある「フッ化水素(HF)」を生成します。
従って、本選択肢は「○」となります。
選択肢2の「過塩素酸・・・金属によっては反応して過塩素酸塩をつくる」云々ですが、文系には厳しい問題です。
本選択肢は、難問の類です。
とりあえず、「?」としておきます。
なお、本問は、消去法で、選択肢5が誤りとわかるので、過塩素酸は、ある金属と反応して過塩素酸塩を作ることになります。
選択肢3の「過酸化水素・・・還元剤として働くことがある」云々ですが、その通りです。
過酸化水素は強い酸化剤ですが、自身より強い酸化剤には、還元剤として作用します。
たとえば、過酸化水素が、「過マンガン酸カリウム」のような強力な酸化剤と反応すると、過酸化水素が酸化されます。
従って、本選択肢は「○」となります。
選択肢4の「三フッ化臭素・・・水と反応して酸素発生」云々ですが、文系には厳しい問題です。
テキストには、三フッ化臭素が水と反応すると、先の五フッ化臭素同様に、猛毒で腐食性のある「フッ化水素(HF)」を生成する、とはありますが、酸素が発生とまでは明記されていません。
本選択肢は、難問の類です。
とりあえず、「?」としておきます。
なお、WIKIで「三フッ化臭素」を調べてみましたが、やはり、明記されていませんでした。
なお、本問は、消去法で、選択肢5が誤りとわかるので、三フッ化臭素は、水と反応して酸素を発生をすることになります。
選択肢5の「濃硝酸・・・鉄と反応して激しく水素を発生」云々ですが、これは、誤りです。
鉄やアルミニウム、ニッケルは、希硝酸と反応して、水素を発生します。
しかし、本選択肢のように、濃硝酸だと、表面に緻密な酸化物の被膜ができて、不動態の状態になってしまいます。
つまり、反応しなくなります。
従って、本選択肢は「×」で、本問の正解となります。
ところで、「希硫酸」と「濃硫酸」は1文字違いで、おっちょこちょいな受験生を刈るには十分な戦力があります。
本選択肢の「不動態」は、引っかけ問題としても出せるので、しっかり押えておきましょう。
本問は、「誤っているものはどれ?」の問題です。
選択肢の2と4が「?」で微妙ですが、明らかに選択肢5が間違っています。
従って、選択肢5が正解です。
正解:5
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
26問:類別の性状・・・基本中の基本問題。「やさしい」。
27問:6類の貯蔵取扱・・・「やさしい」。
28問:硝酸の貯蔵取扱・・・「ふつう」。
29問:6類の性状・・・「やさしい」。基本問題。
30問:過塩素酸・・・「やさしい」。
31問:6類の共通性状・・・「やさしい」。
32問:硝酸の性状・・・「やさしい」。
33問:硝酸・・・「やさしい」。解けなくはない。
34問:三フッ化臭素・・・「やさしい」。取れる問題。
35問:過酸化水素・・・「ふつう」。
「教材レビュー」にて詳細に述べていますが、読むのがメンドウな人は…、
テキストは、文系でも大丈夫な「 チャレンジライセンス 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者テキスト 新訂版 」を…、
過去問は「 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者試験 令和6年版 」を…、
…利用します。
危険物取扱者試験は、難化傾向にあるので、「テキスト+過去問」の2冊体制で臨むのが最も無難です。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
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危険物取扱者に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。
試験科目個々の勉強方法は、「乙6の独学」をお読みください。
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