乙6公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 危険物取扱者 乙種6類(乙6)の公式過去問の、第29問目の解説。第29問は、第6類危険物の危険物の火災予防と消火方法を問う問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

29問‐火災予防と消火方法

 

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難易度コメント+こたえ

 本問のレベルは「やさしい」です。

 テキストを読んでおけば解ける、ボーナス問題です。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

選択肢1

 選択肢1の「酸化力が強いので、可燃物との接触を避ける。」ですが、その通りです。

 当たり前といえば、当たり前です。常識的に判断できるはずです。

 よって、本選択肢は「○」となります。

選択肢2

 選択肢2の「火気や日光の直射を避けて貯蔵する。」ですが、正しい記述です。

 問題文の言う「火気」は言うまでもありませんが、「日光」は要注意です。

 過酸化水素や硝酸は、日光によって分解します。

 そのため、「日光の直射を避ける」ように、貯蔵します。

 よって、本選択肢は「○」となります。

選択肢3

 選択肢3の「自己燃焼性があり、不安定で衝撃、摩擦等により爆発するので取り扱いには十分注意する。」ですが、軽いひっかけです。

 問題文は、実にもっともらしいのですが、おかしいところがあります。

 「自己燃焼性があり」のところです。

 6類危険物は、そもそも「不燃性」です。

 従って、本選択肢は「×」となります。

 ところで、「自己燃焼性」があるのは、乙3の危険物である「自己反応性物質」です。

選択肢4

 選択肢4の「貯蔵する容器は耐酸性のものを使用する。」ですが、そのとおりの記述です。

 乙6危険物は、「酸化性液体」なので、耐酸性の容器でないと溶けてしまい、保存ができません。

 よって、本選択肢は「○」となります。

選択肢5

 選択肢5の「一般に水系の消火剤を使用するが、水と反応するものには使用を避ける」ですが、正しい記述です。

 なお、水系の消火剤を“使用する”のは…、

 過塩素酸(HClO4

 過酸化水素(H2O2

 硝酸(HNO3

 発煙硝酸(HNO3

 …となっています。

 んで、水系の消火剤を“避ける”のは…、

 3フッ化臭素

 5フッ化臭素

 …となっています。

 上記“避ける”系の消火には、「乾燥砂・粉末消化剤」による「窒息消火」です。

まとめ

 本問は、「誤っているものはどれ?」の問題です。

 明らかに選択肢3が間違っています。

 正解:3

 次の問題へ。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

乙種6類

 インデックス

 26問:類別の性状・・・基本中の基本問題。「やさしい」。

 27問:6類の貯蔵取扱・・・「やさしい」。

 28問:硝酸の貯蔵取扱・・・「ふつう」。

 29問:6類の性状・・・「やさしい」。基本問題。

 30問:過塩素酸・・・「やさしい」。

 31問:6類の共通性状・・・「やさしい」。

 32問:硝酸の性状・・・「やさしい」。

 33問:硝酸・・・「やさしい」。解けなくはない。

 34問:三フッ化臭素・・・「やさしい」。取れる問題。

 35問:過酸化水素・・・「ふつう」。

乙6アーカイブ

 旧32問(R5):アラカルト

独学向け教材

 「教材レビュー」にて詳細に述べていますが、読むのがメンドウな人は…、

 テキストは、文系でも大丈夫な「 チャレンジライセンス 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者テキスト 新訂版 」を…、

 過去問は「 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者試験 令和6年版 」を…、

 …利用します。

 危険物取扱者試験は、難化傾向にあるので、「テキスト+過去問」の2冊体制で臨むのが最も無難です。

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危険物取扱者のこまごましたもの

 危険物取扱者に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。

 試験科目個々の勉強方法は、「乙6の独学」をお読みください。

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