第34問は、第3類の危険物でおなじみの「カリウム」の性状を問う問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは、「ふつう」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「銀白色で光沢のある軟らかい金属である」ですが、正しい記述です。
選択肢のいうように、「カリウム」は、「銀白色の柔らかい金属」です。
色・形状は、基本中の基本なので、すべての危険物で、押えておきましょう。
選択肢は、「正」となります。
選択肢2の「比重は1より小さい」ですが、正しい記述です。
憶える必要はありませんが、「カリウム」の比重は、「0.86」で、1より小さいです。
アルカリ金属は、基本的に、比重が1より小さく、水に浮きます。
たとえば、ナトリウム、リチウムなどは、水に浮きます。(比重が1より小さいです。)
第3類危険物は、比重が1より小さいのと、大きいのとが混在しています。
1つ1つ、チェックしておいてください。
選択肢は、「正」となります。
選択肢3の「空気中で加熱すると黄色の炎をあげて燃える」ですが、誤った記述です。
定番の「炎色反応」です。
「黄色」の炎になるのは、「ナトリウム」です。
「カリウム」の炎の色は、「赤紫色」です。
こういう「物化」的な問題も出るので、チェックしておいてください。
選択肢は、「誤」となります。
最後に述べる「補足」も一読願います。
蛇足ですが、こうした炎色反応は、「毒物劇物取扱者」の超絶頻出論点です。
「毒物劇物取扱者」に興味のある人は、ガチで押えておきましょう。
参考:毒物劇物取扱者の独学
選択肢4の「水と反応して水素を発生する。」ですが、正しい記述です。
選択肢のいうように、「カリウム」は、水と接触すると、“水素”が発生します。
よって、選択肢は、「正」となります。
なお、“水素”が「ひっかけ」で、「酸素」となることが、実に多いので、気をつけてください。
選択肢5の「ハロゲンと20°Cで反応する。」ですが、正しい記述です。
「カリウム」ですが、常温で、ハロゲン元素と激しく反応します。
小難しい選択肢ですが、チェックだけしておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
「炎色反応」ですが、先の「カリウム」と「ナトリウム」のほかに…、
・リチウム・・・赤色
・カルシウム・・・橙赤色
・バリウム・・・黄緑色
・銅・・・青緑色
…があります。
化学界では、「常識」レベルなので、これらも、ガチで暗記しておきましょう。
「1」は「正」です。
「2」は「正」です。
「3」は「誤」です。
「4」は「正」です。
「5」は「正」です。
本問は、「誤っているものはどれか?」の問題なので…、
正解:3
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
26問:燃焼性・・・基本問題。「やさしい」。
27問:消火方法・・・「やさしい」。
28問:保護液貯蔵・・・「やさしい」。基本問題。
29問:ナトリウム・・・「やさしい」。
30問:貯蔵方法・・・「やさしい」。
31問:黄りん・・・「やさしい」。
32問:リン化カルシウム・・・「やさしい」。解けなくはない。
33問:黄リン等共通性状・・・「やや難」。
34問:カリウム性状・・・「ふつう」。取れる問題。
35問:トリクロロシラン・・・「ふつう」。取れる問題。
「教材レビュー」にて詳細に述べていますが、読むのがメンドウな人は…、
テキストは、文系でも大丈夫な「 チャレンジライセンス 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者テキスト 新訂版 」を…、
過去問は「 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者試験 令和6年版 」を…、
…利用します。
危険物取扱者試験は、難化傾向にあるので、「テキスト+過去問」の2冊体制で臨むのが最も無難です。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
受験が終わっても、ボイラーや冷凍機械等の試験で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。
危険物取扱者に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。
試験科目個々の勉強方法は、「乙3の独学」をお読みください。
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