乙5公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第31問は、おなじみの5類に共通する性状を問う問題です。第5類危険物が何性かに思い到れば、解けます。きっちりものにしましょう。選択肢の大半は、ド定番事項です。間違えても、復習だけはキッチリしておきましょう。特に、選択肢5は必須です。

31問‐5類の性状

 

 (クリックして拡大。)

難易度コメント+こたえ

 本問のレベルは「やさしい」です。

 どれも基本事項なので、全部判別ができるようになっておきましょう。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

選択肢1

 選択肢1の「酸素を含み、自己燃焼性を有するものが多い」うんぬんですが、その通りです。

 第5類危険物は、「自己反応性物質」です。いずれも、窒素か酸素を含んでいます。

 従って、本選択肢は「○」となります。

選択肢2

 選択肢2の「加熱・衝撃・摩擦等により発火する恐れはない」うんぬんですが、完全に間違いです。

 第5類危険物は、衝撃や摩擦に敏感で、爆発的に分解する可能性があります。

 発火するおそれは「大」です。

 従って、本選択肢は「×」となり、本問の正解となります。

選択肢3

 選択肢3の「空気中に直時間放置すると分解が進み、自然発火するものがある」云々ですが、その通りです。

 たとえば、物化でお馴染み「ニトロセルロース」は、放置しておくと自然分解して、自然発火します。

 従って、本選択肢は「○」となります。

選択肢4

 選択肢4の「燃焼速度が大きい」云々ですが、その通りです。

 第5類危険物は「爆発的に燃焼する」危険物です。

 従って、本選択肢は「○」となります。

選択肢5

 選択肢5の「重金属と作用して、爆発性の金属塩を形成するものがある」云々ですが、おなじみの「アジ化ナトリウム」のことです。

 アジ化ナトリウムは、水があると、鉛や真鍮、銅、水銀などの重金属と反応して、わずかな衝撃で爆発する「アジ化物」を生成します。

 従って、本選択肢は「○」となります。

 本選択肢は試験によく出るので、間違えたら、ド暗記してください。なお、アジ化ナトリウムは、酸と反応すると、有毒で爆発性のある「アジ化水素」を発生させます。配偶者なみにヤバイ危険物、それがアジ化ナトリウムです。

まとめ

 本問は、「誤りはどれか?」の問題です。

 「×」は、選択肢2です。従って、選択肢2が正解です。

 正解:2

 次の問題へ。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

乙種5類

 5類例題 インデックス

 26問:類別の性状・・・「ふつう」。

 27問:共通消火方法・・・「やさしい」。

 28問:過酸化ベンゾイル・・・「やさしい」。基本問題。

 29問:5類の貯蔵取扱・・・「やさしい」。

 30問:過酢酸・・・「ふつう」。

 31問:5類の性状・・・「やさしい」。

 32問:有機化過酸化物・・・「やさしい」。解けなくはない。

 33問:ニトロセルロース・・・「やさしい」。取れる。

 34問:過酸化ベンゾイル・・・「ふつう」。

 35問:性状当て・・・「ふつう」。

 旧34問(R6):ジアゾジニトロフェノール

 旧26問(R3):類別の性状

独学向け教材

 「教材レビュー」にて詳細に述べていますが、読むのがメンドウな人は…、

 テキストは、文系でも大丈夫な「 チャレンジライセンス 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者テキスト 新訂版 」を…、

 過去問は「 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者試験 令和6年版 」を…、

 …利用します。

 危険物取扱者試験は、難化傾向にあるので、「テキスト+過去問」の2冊体制で臨むのが最も無難です。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 受験が終わっても、ボイラーや冷凍機械等の試験で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。

危険物取扱者のこまごましたもの

 危険物取扱者に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。

 試験科目個々の勉強方法は、「乙5の独学」をお読みください。

みんなとシェアする