乙3公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 アーカイブの問題です。第33問は、第3類の危険物でおなじみの「カリウム」の貯蔵を問う問題です。基礎・基本ばかりですので、必ずできるようになっておきます。

アーカイブ 33問‐カリウム貯蔵

 

 (クリックして拡大。)

難易度コメント+こたえ

 本問のレベルは「やさしい」です。

 長ったらしい選択肢ばかりですが、容易に判別できます。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

選択肢1

 選択肢1の「カリウムは水と反応して直ちに発火し、また空気中に放置すると酸化され自然発火する危険があるため」ですが、正しい記述です。

 カリウムは、選択肢の言うように、水と激しく反応し、水素と熱を発します。

 また、空気中の水分とも反応し、自然発火することがあります。

 よって、カリウムは、「灯油や流動パラフィン」などの保護液で貯蔵することになります。

 よって、選択肢1は、「適切」となります。

選択肢2

 選択肢2の「カリウムは空気と接触すると酸化されて金属光沢を失い、商品価値がなくなるため。」ですが、誤った記述です。

 カリウムは空気と接触すると、空気中の湿気と反応してしまいます。よって、保護液で貯蔵します。

 商品価値云々の理由ではありません。

 よって、選択肢2は、「不適切」となります。

選択肢3

 選択肢2の「カリウムは皮膚に対して腐食性があるので、直接手を触れにくくするため」ですが、誤った記述です。

 繰り返しになりますが、カリウムは空気と接触すると、空気中の湿気と反応してしまいます。よって、保護液で貯蔵します。

 よって、選択肢3は、「不適切」となります。

選択肢4

 選択肢4の「カリウムをそのまま貯蔵すると風解し、飛散してしまうため。」ですが、誤った記述です。

 繰り返しになりますが、カリウムは空気と接触すると、空気中の湿気と反応してしまいます。よって、保護液で貯蔵します。

 風解予防・飛散予防のために、保護液に入れるのではありません。

 よって、選択肢4は、「不適切」となります。

選択肢5

 選択肢5の「カリウムは保護液と反応して、その表面に化学的に安定な皮膜をつくるため。」ですが、誤った記述です。

 繰り返しになりますが、カリウムは空気と接触すると、空気中の湿気と反応してしまいます。よって、保護液で貯蔵します。

 皮膜を作るためではありません。湿気や水を避けるためです。そもそも、カリウムは保護液(灯油)と反応しません。

 よって、選択肢5は、「不適切」となります。

まとめ

 本問は、「適切なものは、次のうちどれか」です。

 適切なものは、選択肢1と相なります。

 正解:1


過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

乙種3類

 3類例題 インデックス

 26問:燃焼性・・・基本問題。「やさしい」。

 27問:消火方法・・・「やさしい」。

 28問:保護液貯蔵・・・「やさしい」。基本問題。

 29問:ナトリウム・・・「やさしい」。

 30問:貯蔵方法・・・「やさしい」。

 31問:黄りん・・・「やさしい」。

 32問:リン化カルシウム・・・「やさしい」。解けなくはない。

 33問:黄リン等共通性状・・・「やや難」。

 34問:カリウム性状・・・「ふつう」。取れる問題。

 35問:トリクロロシラン・・・「ふつう」。取れる問題。

独学向け教材

 「教材レビュー」にて詳細に述べていますが、読むのがメンドウな人は…、

 テキストは、文系でも大丈夫な「 チャレンジライセンス 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者テキスト 新訂版 」を…、

 過去問は「 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者試験 令和6年版 」を…、

 …利用します。

 危険物取扱者試験は、難化傾向にあるので、「テキスト+過去問」の2冊体制で臨むのが最も無難です。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 受験が終わっても、ボイラーや冷凍機械等の試験で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。

危険物取扱者のこまごましたもの

 危険物取扱者に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。

 試験科目個々の勉強方法は、「乙3の独学」をお読みください。

みんなとシェアする