危険物取扱者 甲種を独学する人を対象に、独学に適したテキスト・問題集・過去問の教材を紹介。甲種の教材は、文系か理系かで異なるので注意が必要である。文系はお古に過去問、そして、物化対策本を。理系はド定番で行けば問題ない。令和6年度(2024年度)試験に対応済み。
危険物取扱者の甲種ですが、「甲種の独学:理系」で述べているように、理系の方がネックになるのは、「法令」と「性消」です。
対して、「物化」はどうとでもなります。
ですから、「法令」と「性消」に強い教材を買えばよい、という次第です。
そこで推薦できるのが、危険物試験でド定番の「 わかりやすい!甲種危険物取扱者試験 第2版 」と「 本試験によく出る!甲種危険物 第3版 」です。
本書は、まず、使用率が凄いです。
わたしが甲種を受けた会場では、半数が本シリーズを手にしており、あまりの利用者の多さに驚いたくらいです。
本書の作者は、危険物取扱者試験ではド定番の人で、甲種以外の乙4でも、強い支持があり、業界ではベストセラーとなっています。
人気の秘密は、本書は、とにかく「受験生向け」なところです。
よくある通り一遍の説明ではなくて、暗記ポイントや「語呂合わせ」をふんだんに掲載しているので、そこそこ、試験勉強が楽になります。
また、教科書チックな硬い文調ではなくて、読みやすいように工夫しているので、最後まで読み通せる、という特徴があります。
テキストには「練習問題」が多く、また、単元ごとに問題があるので、「インプットとアウトプット」がすぐに可能で、実力の向上に多大な貢献があります。
問題集は、テキストと重複する問題もありますが、解説が充実しているので、買っても損はありません。問題演習の「数」を稼ぐためにも、テキスト・問題集のセットで購入すべきです。
当該2冊を、きっちり仕上げれば、穏当に合格できるはずです。
ちなみに、わたしは文系なので、甲種では本書を使っていませんが、「消防設備士」という試験で、同作者のテキスト・問題文で「甲4、乙6、乙7」を取りました。使い勝手の良さは、保障します。
参考:理系のテキスト‐ わかりやすい!甲種危険物取扱者試験 第2版
参考:理系の問題集‐ 本試験によく出る!甲種危険物 第3版
ところで、理系の人は、過去問は要りません。
本試験の問題は、先のテキストと問題集でほとんどカバーできるので、敢えて、過去問に手を出す必要はありません。
ただ、それでも、不安があるという人は、公式過去問に解説を加えた当サイトの「過去問+解説:甲種インデックス」を利用するか、市販の「 甲種危険物取扱者試験 令和6年版 」を使ってみてください。
正直、ここまでやれば、余裕で合格できるかと思います。
危険物取扱者の甲種の独学にあたっては、文系の方は、過去問「 甲種危険物取扱者試験 令和6年版 」が必須です。わたしは、これで受かったようなものです。
そして、「物化」が全くダメな人は、物化の対策本「 甲種危険物受験の為のわかりやすい物理・化学」を追加します。
なお、テキストと問題集は、乙種のを再利用すればいいです。
「甲種の独学:文系」でも述べていますが、受験資格が「4種類」で甲種受験の人は、4~5割の論点が学習済みです。
ですから、昔のテキストと問題集を納戸から引っ張り出してきて、ざっくり復習すれば事が足ります。
危険物取扱者試験は、改正が少ないので、昔のものでも、勉強になります。
で、毎年、版の改まる過去問の「 甲種危険物取扱者試験 令和6年版 」を買えば、直近の傾向はつかめます。
こんな次第で、新しいテキストや問題集を買うよりも、『お古+過去問のほうが、安上がり』になる、という塩梅です。
もし、乙種時代の教材を捨てているのなら、テキストだけ買い換えればいいです。
テキストは、定番の「 わかりやすい!甲種危険物取扱者試験 第2版 」を使えばいいでしょう。
んで、問題集は、先に紹介した「公論出版」の「過去問」で代用できるので、買う必要はありません。
さて、過去問の「 甲種危険物取扱者試験 令和6年版 」ですが、文系の人は、“必ず”買ってください。
というのも、甲種試験で、過去問と言えるものは、本書くらいしかないためです。
危険物取扱者試験では、問題冊子が回収されるので、ガチの過去問は貴重です。
本書は、複数の協力者から甲種の試験問題を入手して、本書に組み上げています。
本試験は、当該過去問の同種・同類の問題が出題されるので、文系にとっては鬼門の「物化」を、当該過去問で徹底してやりこむことで、「点数の可能性」を“かなり”引き上げることができます。
もちろん、本試験では、見たことのない問題も出題されますが、同種・同類の問題で点を確保することで、格段に合格点に近づけます。
わたしは、当該過去問の「物化」の計算問題を5回、知識問題は3回ほど解いたところ、合格点が取れました。
文系の人は、法令と性消は問題ありませんが、「物化」が命取りとなります。
文系は、ひとえに、「物化」で落ちます。「物化」が苦手なら、「物化」の過去問を徹底しましょう。
参考:文系の過去問‐ 甲種危険物取扱者試験 令和6年版
文系にとっては、とにかく「物化」で困り果てる人が多いはずです。
難易度は「高校化学」レベルなのですが、化学の素養がないと、まず点が取れません。
そこで、化学が超絶ダメなら、物化対策本の「 甲種危険物受験の為のわかりやすい物理・化学」で、演習します。
本書は、言うなれば、「高校化学」の教科書を、甲種用に組み直したものです。
“化学知識がゼロに近い人”を対象に、甲種に関係することだけを、詳しく説明しています。
化学式の見方から元素記号まで、化学の基礎・基本の記述が豊富なので、ガチ文系でも、何とか読み通せるはずです。
また、本書は、官能基の一覧表など、資料が豊富なので、過去問を解く上で、重宝するはずです。
ガチ文系でも、本書をやり込む事で、過去問レベルに到達できるはずです。
高校の化学の教科書を買うよりかは、絶対に本書を利用した方が効率的です。
また、市販されているテキストの大半は、ほとんどが「理系」向けなので、物化に詳細な記述があるのは、ほとんどないです。
化学がド苦手な文系が取れる対策は、本書くらいしかありません。化学がダメな方は、本書で凌いでください。
参考:文系の物化本‐ 甲種危険物受験の為のわかりやすい物理・化学
理系の人は、「法令」と「性消」が充実した…、
テキスト「 わかりやすい!甲種危険物取扱者試験 第2版 」と…、
問題集には「 本試験によく出る!甲種危険物 第3版 」を購入します。
対して、文系の人は…、
過去問には、文系必須の「 甲種危険物取扱者試験 令和6年版 」を入手し…、
物化がとんでもなく苦手な人は、対策本として、「 甲種危険物受験の為のわかりやすい物理・化学」を、追加購入します。
試験勉強については、「甲種:文系の独学」と「甲種:理系の独学」を参考にしてください。
公式の過去問に、解説を付与したものは、「甲種例題(公式過去問)」です。過去問演習の足しにしてください。
資料・データは、「甲種の合格率と挫折率」です。
甲種のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「危険物・甲種の投稿記事 」で、ヒマな時間を潰してください。
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